2 / 16
第1話 奴隷市場
しおりを挟む
「どうぞ気になる商品がございましたら遠慮なくお声がけ下さい!」
「こちらの商品は品質がピカイチっ!満足のいただける御奉仕を提供致しますよ!」
「お買い上げありがとうございます!!」
そこら中から聞こえてくる怒号にも似た声。そこは異様な数の人でごった返しており、また異様な熱気で支配されていた。
まるで戦場のような雰囲気のその場所は、しかし本当の戦地というわけではなく。どちらかと言えばそれとは真逆に位置する身なりのいい人間がよく訪れる場所であった。
所謂、奴隷市場。
そこは何らかの理由で身売りした人間を売買し、その人間を様々な用途で利用しようと金を持った金持ち───つまりは貴族が集まる場所だ。
「……」
そこで男は一つの商品として展示されていた。
「ふむ……この前の戦争での敗戦奴隷か。まだ若いようだが───」
いかにも金持ちな風体をした恰幅の良い男が彼の存在を認めて吟味する。
「あら、なかなかいい顔じゃない……ってあの汚らわしい国の敗戦奴隷じゃない!ありえないわ!!」
また別の香水の匂いがきつい女性が汚物を見るかのような視線を送ってくる。
日がな一日中、様々な感情を孕んだ視線に晒される。それは意外とストレスが溜まり、精神衛生上にもよろしいとは言えなかった。
───またここに戻ってくることになるとはな。
男はこの人間の尊厳もあったもんじゃない劣悪な環境に懐かしさを覚えていた。
戦場と奴隷市場ならば何方がマシかと問われれば、男にとっては別に大した違いはないように思えた。
「……」
属していた国が戦争に敗れ、敗戦奴隷となった男はこの現状を鑑みるに死ななかった。
男───ハヤテが奴隷市場の商品として立つのはこれで二度目の事だった。場所は違うがハヤテが初めて市場に商品として売られたのは彼がまだ16の時であった。
そもそも、どうしてハヤテは奴隷なぞに堕ちたのか? 理由は別にそれほど特別なことではない。生きていく為の金が無かったのだ。
辺境のとある村で暮らしていたハヤテはある日、一家全員が奴隷に堕ちた。そこから戦闘奴隷として人間の尊厳なく最安値で買い叩かれた彼は戦場へ駆り出されることになる。
5年にも及んだ戦争を生き残り、敗戦の末、ハヤテに待ち受けていたのは苦渋からの解放ではなく。またしても別の国で奴隷として売られるという結末であった。
奴隷に堕ちた時点で、ハヤテは自由の身に戻れるとは思っていなかった。戦争が終われば、また別の形で戦闘奴隷として戦場へと送られる。死なない限りはそんな無間地獄が永遠と続くと思っていた。
それを考えれば、この結末はハヤテにとって意外と悪くなかった。いや、死ななかったのだ、とてつもなくツイているだろう。
ある意味での再就職。運が良ければもう、前の戦場の時のようにつまらない殺しをしないで済む。ハヤテはそう考えていた。
「……果たして本当にやりなおせるのかは知らないが───」
ハヤテがこの市場で商品として展示され始めてから今日で一週間。一番客付きが良く、目玉商品として並べられるこの場所でハヤテは全く売れる気配がなかった。
このハヤテの人気の無さを見て、この場を取り仕切る奴隷商人は今日明日で売れなかったらハヤテを客付きの悪い裏の展示に回すと決めていた。
そこはここよりも環境が劣悪で、奴隷の掃き溜め。一度放り込まれれば余程のことがない限りは数年ほど買われることが無いという。
奴隷商の言葉では「ゴミ箱に行きたくなかったら買って貰えるようにその無愛想な顔を少しでも治すことだな」との事。
別にハヤテとしては自分が買われようが買われまいがどうでもよかった。正直、もう疲れていた。誰かにまた奴隷として使い潰されるのならばこのまま売れ残って野垂れ死にしたほうがいいようにも思えていた。
めくるめく人が行き来していく。戦闘奴隷の目玉商品として展示されたハヤテに食いつく貴族は意外と少なかった。
何せ、その国は先の戦争で勝利を上げたのだ。今すぐにでもまた別の国に戦を嗾ける雰囲気でもなく、自衛のために戦闘奴隷を買うという金持ちは意外と少ないのが実情であった。
ならばなぜ自分が一番目玉である表の展示に並べられているのか? ハヤテは甚だ疑問ではあったが、そんな疑問を彼の目の前にたった一人の少女がかき消した。
「……」
無言でハヤテを見上げるその少女は、まるで細工に作られた人形のように美しく、麗しかった。
爛々と輝く蒼い瞳に観られて、ハヤテは妙な居心地の悪さを覚える。
───どうせ買う気がないのだからさっさと何処かに消えてくれないだろうか?
思わず視線を明後日の方向へと逸らして、ハヤテは時が過ぎるのを待つ。
しかし、目の前の少女はいなくなるどころか更にハヤテに近づいて吟味するように見てくる。
さらさらと流れる少女の白髪が揺れている。
こんな汚い自分を見て何が楽しいのか、少女の目はどこか楽しげに思えた。
───マジで早く消えてくれ。
ハヤテは更に居心地の悪さを覚えて、そう念じる。
それでも少女は居座り続け、唐突にハヤテに声を掛けた。
「あなた、冒険は好き?」
「……は?」
質問の意味が理解できずにハヤテは気の抜けた返事しか出来ない。それでも少女はハヤテの態度を気にせずに言葉を続けた。
「冒険です、ぼ・う・け・ん! 知らないんですか?」
「いや、知ってはいるが……別に好きも嫌いもない」
「そう!それじゃあ戦うのは好きですか?」
戦闘奴隷にする質問としてはどうなのだろうか? と少女の正気をハヤテは疑った。そして、直ぐに返答をせずに考える。
戦うのは好きであった。しかし、ハヤテはただ「戦い」という行為が好きなのではなく。自身よりも遥かに圧倒的な強者との「死闘」が好き……と言うよりも渇望していた。それは一重に彼が強くなりたいが為、一つの極地へと至る為の唯一の手段だからであった。
しかし、5年にも及ぶ戦場での経験は彼にとってそんな気持ちすら消し去り、「戦い」とは好き嫌いの以前につまらないものへと成り下がってしまっていた。
それ故にハヤテの返答はこうなった。
「……弱い奴と戦うのは心底つまらないな」
「いいですね、そういう答えをする人を探してたんです」
「……そうか」
「ええ」
ぶっきらぼうなハヤテの返答に少女は攻撃的な笑みを浮かべた。そして、彼女は近くにいた市場の関係者を呼び止める。
「この人を買います」
「毎度ありがとうございます!」
こうして面倒な問答を経て、ハヤテは目の前の少女に買われた。これが全ての始まりであることをハヤテは思いもしない。
「こちらの商品は品質がピカイチっ!満足のいただける御奉仕を提供致しますよ!」
「お買い上げありがとうございます!!」
そこら中から聞こえてくる怒号にも似た声。そこは異様な数の人でごった返しており、また異様な熱気で支配されていた。
まるで戦場のような雰囲気のその場所は、しかし本当の戦地というわけではなく。どちらかと言えばそれとは真逆に位置する身なりのいい人間がよく訪れる場所であった。
所謂、奴隷市場。
そこは何らかの理由で身売りした人間を売買し、その人間を様々な用途で利用しようと金を持った金持ち───つまりは貴族が集まる場所だ。
「……」
そこで男は一つの商品として展示されていた。
「ふむ……この前の戦争での敗戦奴隷か。まだ若いようだが───」
いかにも金持ちな風体をした恰幅の良い男が彼の存在を認めて吟味する。
「あら、なかなかいい顔じゃない……ってあの汚らわしい国の敗戦奴隷じゃない!ありえないわ!!」
また別の香水の匂いがきつい女性が汚物を見るかのような視線を送ってくる。
日がな一日中、様々な感情を孕んだ視線に晒される。それは意外とストレスが溜まり、精神衛生上にもよろしいとは言えなかった。
───またここに戻ってくることになるとはな。
男はこの人間の尊厳もあったもんじゃない劣悪な環境に懐かしさを覚えていた。
戦場と奴隷市場ならば何方がマシかと問われれば、男にとっては別に大した違いはないように思えた。
「……」
属していた国が戦争に敗れ、敗戦奴隷となった男はこの現状を鑑みるに死ななかった。
男───ハヤテが奴隷市場の商品として立つのはこれで二度目の事だった。場所は違うがハヤテが初めて市場に商品として売られたのは彼がまだ16の時であった。
そもそも、どうしてハヤテは奴隷なぞに堕ちたのか? 理由は別にそれほど特別なことではない。生きていく為の金が無かったのだ。
辺境のとある村で暮らしていたハヤテはある日、一家全員が奴隷に堕ちた。そこから戦闘奴隷として人間の尊厳なく最安値で買い叩かれた彼は戦場へ駆り出されることになる。
5年にも及んだ戦争を生き残り、敗戦の末、ハヤテに待ち受けていたのは苦渋からの解放ではなく。またしても別の国で奴隷として売られるという結末であった。
奴隷に堕ちた時点で、ハヤテは自由の身に戻れるとは思っていなかった。戦争が終われば、また別の形で戦闘奴隷として戦場へと送られる。死なない限りはそんな無間地獄が永遠と続くと思っていた。
それを考えれば、この結末はハヤテにとって意外と悪くなかった。いや、死ななかったのだ、とてつもなくツイているだろう。
ある意味での再就職。運が良ければもう、前の戦場の時のようにつまらない殺しをしないで済む。ハヤテはそう考えていた。
「……果たして本当にやりなおせるのかは知らないが───」
ハヤテがこの市場で商品として展示され始めてから今日で一週間。一番客付きが良く、目玉商品として並べられるこの場所でハヤテは全く売れる気配がなかった。
このハヤテの人気の無さを見て、この場を取り仕切る奴隷商人は今日明日で売れなかったらハヤテを客付きの悪い裏の展示に回すと決めていた。
そこはここよりも環境が劣悪で、奴隷の掃き溜め。一度放り込まれれば余程のことがない限りは数年ほど買われることが無いという。
奴隷商の言葉では「ゴミ箱に行きたくなかったら買って貰えるようにその無愛想な顔を少しでも治すことだな」との事。
別にハヤテとしては自分が買われようが買われまいがどうでもよかった。正直、もう疲れていた。誰かにまた奴隷として使い潰されるのならばこのまま売れ残って野垂れ死にしたほうがいいようにも思えていた。
めくるめく人が行き来していく。戦闘奴隷の目玉商品として展示されたハヤテに食いつく貴族は意外と少なかった。
何せ、その国は先の戦争で勝利を上げたのだ。今すぐにでもまた別の国に戦を嗾ける雰囲気でもなく、自衛のために戦闘奴隷を買うという金持ちは意外と少ないのが実情であった。
ならばなぜ自分が一番目玉である表の展示に並べられているのか? ハヤテは甚だ疑問ではあったが、そんな疑問を彼の目の前にたった一人の少女がかき消した。
「……」
無言でハヤテを見上げるその少女は、まるで細工に作られた人形のように美しく、麗しかった。
爛々と輝く蒼い瞳に観られて、ハヤテは妙な居心地の悪さを覚える。
───どうせ買う気がないのだからさっさと何処かに消えてくれないだろうか?
思わず視線を明後日の方向へと逸らして、ハヤテは時が過ぎるのを待つ。
しかし、目の前の少女はいなくなるどころか更にハヤテに近づいて吟味するように見てくる。
さらさらと流れる少女の白髪が揺れている。
こんな汚い自分を見て何が楽しいのか、少女の目はどこか楽しげに思えた。
───マジで早く消えてくれ。
ハヤテは更に居心地の悪さを覚えて、そう念じる。
それでも少女は居座り続け、唐突にハヤテに声を掛けた。
「あなた、冒険は好き?」
「……は?」
質問の意味が理解できずにハヤテは気の抜けた返事しか出来ない。それでも少女はハヤテの態度を気にせずに言葉を続けた。
「冒険です、ぼ・う・け・ん! 知らないんですか?」
「いや、知ってはいるが……別に好きも嫌いもない」
「そう!それじゃあ戦うのは好きですか?」
戦闘奴隷にする質問としてはどうなのだろうか? と少女の正気をハヤテは疑った。そして、直ぐに返答をせずに考える。
戦うのは好きであった。しかし、ハヤテはただ「戦い」という行為が好きなのではなく。自身よりも遥かに圧倒的な強者との「死闘」が好き……と言うよりも渇望していた。それは一重に彼が強くなりたいが為、一つの極地へと至る為の唯一の手段だからであった。
しかし、5年にも及ぶ戦場での経験は彼にとってそんな気持ちすら消し去り、「戦い」とは好き嫌いの以前につまらないものへと成り下がってしまっていた。
それ故にハヤテの返答はこうなった。
「……弱い奴と戦うのは心底つまらないな」
「いいですね、そういう答えをする人を探してたんです」
「……そうか」
「ええ」
ぶっきらぼうなハヤテの返答に少女は攻撃的な笑みを浮かべた。そして、彼女は近くにいた市場の関係者を呼び止める。
「この人を買います」
「毎度ありがとうございます!」
こうして面倒な問答を経て、ハヤテは目の前の少女に買われた。これが全ての始まりであることをハヤテは思いもしない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。
もる
ファンタジー
剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる