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第12話 新人
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「はぁ……」
気落ちした溜め息が青く澄み渡る空に溶ける。清々しい天気に反して、マリネシアの気分は暗かった。
「……まだ昨日のことを気にしているんですか?」
もう何度目かになる主人の溜息にハヤテはどう反応して良いか分からない。気の利いた一言も思い浮かばずに苦笑するしかない。
酒場を訪れてから翌日。
結局のところ、ジルバの返答は色良いものではなかった。まあそれも当然と言えば当然の結果であった。マリネシア本人も「ダメで元々」の精神で彼を勧誘した。
そもそもが探索者としての力量や技量が違いすぎる。ジルバの為人を知らずとも、彼が熟練の探索者であることは一目瞭然だ。そんな探索者が新人とパーティを組みたがる訳もない。
───誰が好き好んで足でまといを率いて悪意蔓延る地下迷宮に赴くというのか。
そう思われても仕方がないほどの実力が二人と彼の間には存在していた。
「それはもう……惜しい人を逃しました……」
断られた理由を重々承知していても、マリネシアは悔しがっていた。そんな主人を見てハヤテは釘を刺す用に言う。
「あの男を仲間にできなかったことは残念でしたが、そろそろ機嫌を直してください。もう少しで合流の時間です」
「…………ですね。何時までも辛気臭い顔をしているのはこれから合流するお二人に申し訳ないですね」
マリネシアはひとつ頷いて、今まで顰めていたその表情をいつも通りのものにする。
ジルバに勧誘を断られはしたものの、しかしながら酒場での仲間集めは何も悪いことばかりではなかった。悪くなかった事の一つとして、これからハヤテとマリネシアは二人の新人探索者と会う約束をしていた。
「一人は修道女のアイネ、もう一人が盗賊のフォルタ……でしたよね?」
「はい、そうです」
元々は酒場の店主───ディーグに探索者を紹介してもらう予定であったが、あの後、運良く同じ境遇の探索者二人と酒場で出会い、そのまま仮パーティを組むことになったのだ。
基本的な話し合いはマリネシアがしていたので詳しい会話の内容をハヤテは覚えていないが、その時の事を思い返してみるとその探索者達との意気投合はすごい速さだった。
───やっぱり商人の娘と言ったところか、人付き合いや交渉に変な遠慮がない。
改めて、主人のコミュニケーション能力の高さに感心していると、件の待ち人が現れる。
「お待たせしてしまい申し訳ございません!」
一人は黒い修道服に身を包んだ妙齢の女。目鼻立ちは整っており、急いでここまで来たのか流れるような金髪が忙しなく揺れている。
「いや~、悪い悪い~」
もう一人は皮の軽装備に腰には短剣を携えた少し小汚い男。背丈はこの中で一番低いが、その顔立ちはとても老けていて幸が薄そうだ。
「いえいえ、私達も今来たところです。ね、ハヤテ!」
「え? ああ、はい……」
彼等が酒場で意気投合探し、仲間募集の件を聞いて是非ともマリネシアのパーティに入りたいと言ってくれた修道女のアイネと盗賊のフォルタであった。
この二人はハヤテ達と同じように探索者になってからまだ日が浅い新人だ。
「昨日ぶりですね。改めて自己紹介を───神〈レイフォン〉に仕える〈明光の夜教会〉の修道女アイネと申します。本日はよろしくお願いします。レイフォン様から授かった〈癒し〉の奇跡が冒険でお役に立つかと思います」
アイネはその紹介通り、修道女であり、〈癒し〉の奇跡を信仰する神から授かった僧侶。
「盗賊のフォルタだ~。索敵と罠の解除なら任せてくれ。その代わり、戦闘は程々で頼む~」
フォルタは手先が器用で地下迷宮に蔓延る罠の看破や宝箱の解錠などを主な役割とする盗賊。戦闘も少しならできるとの事だった。
二人の自己紹介を聞いて、それにマリネシアも倣う。
「魔術師のマリネシアです!まだ使える魔法の種類と回数は少ないですが、頑張ります!そして、こちらは私の仲間のハヤテです!モンスターとの戦闘はお手の物です!!」
「……どうも」
───まあ、一度死んでますけどね……。
少し過大な主人の紹介に思わないところが無いわけではなかったがハヤテは心の内に留めて会釈をする。
「今日はまだ仮のパーティという事で安全第一で行きましょう!」
同じ穴の貉。運良く欲していた人材の仲間の加入にマリネシアは嬉しそうだ。
「今回の冒険でお互いの印象が悪くなければ本格的なパーティ結成をと考えています。本日はどうぞよろしくお願いします!」
「よろしくお願いします」
「おう、よろしく~」
互いの紹介も終わり、役割も把握できた。ならば、後は地下迷宮へて赴くばかりとなる。
───これで最初のような失態は少なからず回避できるだろう。
「……」
意気揚々と地下迷宮へ歩みを進めるマリネシア達。それにハヤテは無言のまま続く。数日ぶりの地下迷宮にハヤテの心は自然と昂っていた。
・
・
・
地下迷宮一階の広さは他の階と比べればそれほど大したものでは無い。殆どの探索者が最短ルートを辿れば、数時間も弄せずに下の階層へと続く連絡通路は容易に見つけることができる。
全ての探索者が足を踏み入れる階層であり、その全貌は殆ど明るみになっていると言っても過言では無い。加えて、出現するモンスターも慣れてしまえば大したことの無い雑魚であり、それほど脅威と思える罠の設置もない。
それでも多くの探索者がこの階層で死ぬ。
何故か。
一番最初の階層だと侮る新人が多いからか?
殆ど分かっている通路の全貌を信じきっているからか?
雑魚モンスターなんて簡単に倒せると思っているからか?
その理由は様々だろう。しかし、何よりも新人が勘違いしやすいのは、迷宮の中では決して安心できる場所など何処にも無いということ。
道がわかっていようと、モンスターが雑魚と呼ばれていようと、熟練の探索者ならばそんなものは何の安心材料にはなり得ないと分かっている。
百戦錬磨の戦士であれ、叡智を極めた術師であれ、未来予知のように罠を見破る大盗賊であれ、全てを癒す聖女であれ。一度、地下迷宮へと足を踏み入れれば、その瞬間に最底辺の生物へと成り下がる。
地下迷宮とはそういう場所であった。
一番最初と、下手に迷宮に慣れてきた頃の探索者が最も死にやすいと言われる。危険の分、一度でも迷宮から地上へと帰還を果たしたのならば、その人間が持ち帰るモノはとても素晴らしくかけがえのないモノとなるだろう。
それは巨万の富に成り得るかもしれない迷宮の遺物や、外の人間とは一線を画す技量や経験と様々である。
死と隣り合わせの危険は常にあるが、迷宮が齎す対価はとても甘美で誘惑的なモノに思える。それが危険に見合った以上の見返りになるとは必ずしも限らないのだが……いや、寧ろ釣り合うほどの見返りなんてのはほとんど無いだろう。
それでもなぜ、探索者達は地下迷宮へと日夜足を運ぶのか。その理由はやはり様々だろうが、一つ確実に言えることは、迷宮に入った人間は必ずと言っていいほどどこか頭のネジが外れてしまって狂ってしまう。
だからこそこんな魔窟に足を踏み入れる愚か者共が後を絶たないのだ。
───そうだ、この肌を突き刺すような緊張感だ……。
ハヤテも最初の冒険こそ死んでしまったが、死んで尚、迷宮が齎す興奮に早くも魅了されてしまい狂いかけていた。
眼前に広がるのは全てを容赦なく包み込む闇。松明の光が無ければ歩くこともままならない魔窟だ。
戦闘奴隷に堕ち、戦場を経験してからハヤテの人生というのは酷くつまらないものになってしまった。まるで死んでいるような無気力な日々をこの〈地下迷宮〉という場所はいとも簡単に塗り替えた。
ここにはハヤテの知り得ない未知の〈強者〉と、彼が求める境地へと至るための過酷さがあった。
依然として奴隷という身ではあるが、前と比べれば今は幾分と自由も与えられた。消えかけていた夢を思い出させ、そしてハヤテにもう一度その火を灯してしまった。
───やはり、ここなら……。
「くははっ───」
今も、彼は悪意蔓延る地下迷宮の中で静かにほくそ笑んでいた。それも一番死ぬ確率の高いモンスターとの戦闘中にて。
正体定まらぬ敵を切り伏せて、自分が生きている事を実感する。
────嗚呼、俺はまたこんな素晴らしい場所で夢を追いかけられるのか。
「───常在戦場、常に我が身は剣戟鳴り止まぬこの世界に在る……」
それは幼い頃に刻みつけられた教え。凛と、刀の柄頭にぶら下がった鈴が鳴る。ハヤテ達は慎重に先も見えぬ魔窟を進む。
気落ちした溜め息が青く澄み渡る空に溶ける。清々しい天気に反して、マリネシアの気分は暗かった。
「……まだ昨日のことを気にしているんですか?」
もう何度目かになる主人の溜息にハヤテはどう反応して良いか分からない。気の利いた一言も思い浮かばずに苦笑するしかない。
酒場を訪れてから翌日。
結局のところ、ジルバの返答は色良いものではなかった。まあそれも当然と言えば当然の結果であった。マリネシア本人も「ダメで元々」の精神で彼を勧誘した。
そもそもが探索者としての力量や技量が違いすぎる。ジルバの為人を知らずとも、彼が熟練の探索者であることは一目瞭然だ。そんな探索者が新人とパーティを組みたがる訳もない。
───誰が好き好んで足でまといを率いて悪意蔓延る地下迷宮に赴くというのか。
そう思われても仕方がないほどの実力が二人と彼の間には存在していた。
「それはもう……惜しい人を逃しました……」
断られた理由を重々承知していても、マリネシアは悔しがっていた。そんな主人を見てハヤテは釘を刺す用に言う。
「あの男を仲間にできなかったことは残念でしたが、そろそろ機嫌を直してください。もう少しで合流の時間です」
「…………ですね。何時までも辛気臭い顔をしているのはこれから合流するお二人に申し訳ないですね」
マリネシアはひとつ頷いて、今まで顰めていたその表情をいつも通りのものにする。
ジルバに勧誘を断られはしたものの、しかしながら酒場での仲間集めは何も悪いことばかりではなかった。悪くなかった事の一つとして、これからハヤテとマリネシアは二人の新人探索者と会う約束をしていた。
「一人は修道女のアイネ、もう一人が盗賊のフォルタ……でしたよね?」
「はい、そうです」
元々は酒場の店主───ディーグに探索者を紹介してもらう予定であったが、あの後、運良く同じ境遇の探索者二人と酒場で出会い、そのまま仮パーティを組むことになったのだ。
基本的な話し合いはマリネシアがしていたので詳しい会話の内容をハヤテは覚えていないが、その時の事を思い返してみるとその探索者達との意気投合はすごい速さだった。
───やっぱり商人の娘と言ったところか、人付き合いや交渉に変な遠慮がない。
改めて、主人のコミュニケーション能力の高さに感心していると、件の待ち人が現れる。
「お待たせしてしまい申し訳ございません!」
一人は黒い修道服に身を包んだ妙齢の女。目鼻立ちは整っており、急いでここまで来たのか流れるような金髪が忙しなく揺れている。
「いや~、悪い悪い~」
もう一人は皮の軽装備に腰には短剣を携えた少し小汚い男。背丈はこの中で一番低いが、その顔立ちはとても老けていて幸が薄そうだ。
「いえいえ、私達も今来たところです。ね、ハヤテ!」
「え? ああ、はい……」
彼等が酒場で意気投合探し、仲間募集の件を聞いて是非ともマリネシアのパーティに入りたいと言ってくれた修道女のアイネと盗賊のフォルタであった。
この二人はハヤテ達と同じように探索者になってからまだ日が浅い新人だ。
「昨日ぶりですね。改めて自己紹介を───神〈レイフォン〉に仕える〈明光の夜教会〉の修道女アイネと申します。本日はよろしくお願いします。レイフォン様から授かった〈癒し〉の奇跡が冒険でお役に立つかと思います」
アイネはその紹介通り、修道女であり、〈癒し〉の奇跡を信仰する神から授かった僧侶。
「盗賊のフォルタだ~。索敵と罠の解除なら任せてくれ。その代わり、戦闘は程々で頼む~」
フォルタは手先が器用で地下迷宮に蔓延る罠の看破や宝箱の解錠などを主な役割とする盗賊。戦闘も少しならできるとの事だった。
二人の自己紹介を聞いて、それにマリネシアも倣う。
「魔術師のマリネシアです!まだ使える魔法の種類と回数は少ないですが、頑張ります!そして、こちらは私の仲間のハヤテです!モンスターとの戦闘はお手の物です!!」
「……どうも」
───まあ、一度死んでますけどね……。
少し過大な主人の紹介に思わないところが無いわけではなかったがハヤテは心の内に留めて会釈をする。
「今日はまだ仮のパーティという事で安全第一で行きましょう!」
同じ穴の貉。運良く欲していた人材の仲間の加入にマリネシアは嬉しそうだ。
「今回の冒険でお互いの印象が悪くなければ本格的なパーティ結成をと考えています。本日はどうぞよろしくお願いします!」
「よろしくお願いします」
「おう、よろしく~」
互いの紹介も終わり、役割も把握できた。ならば、後は地下迷宮へて赴くばかりとなる。
───これで最初のような失態は少なからず回避できるだろう。
「……」
意気揚々と地下迷宮へ歩みを進めるマリネシア達。それにハヤテは無言のまま続く。数日ぶりの地下迷宮にハヤテの心は自然と昂っていた。
・
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地下迷宮一階の広さは他の階と比べればそれほど大したものでは無い。殆どの探索者が最短ルートを辿れば、数時間も弄せずに下の階層へと続く連絡通路は容易に見つけることができる。
全ての探索者が足を踏み入れる階層であり、その全貌は殆ど明るみになっていると言っても過言では無い。加えて、出現するモンスターも慣れてしまえば大したことの無い雑魚であり、それほど脅威と思える罠の設置もない。
それでも多くの探索者がこの階層で死ぬ。
何故か。
一番最初の階層だと侮る新人が多いからか?
殆ど分かっている通路の全貌を信じきっているからか?
雑魚モンスターなんて簡単に倒せると思っているからか?
その理由は様々だろう。しかし、何よりも新人が勘違いしやすいのは、迷宮の中では決して安心できる場所など何処にも無いということ。
道がわかっていようと、モンスターが雑魚と呼ばれていようと、熟練の探索者ならばそんなものは何の安心材料にはなり得ないと分かっている。
百戦錬磨の戦士であれ、叡智を極めた術師であれ、未来予知のように罠を見破る大盗賊であれ、全てを癒す聖女であれ。一度、地下迷宮へと足を踏み入れれば、その瞬間に最底辺の生物へと成り下がる。
地下迷宮とはそういう場所であった。
一番最初と、下手に迷宮に慣れてきた頃の探索者が最も死にやすいと言われる。危険の分、一度でも迷宮から地上へと帰還を果たしたのならば、その人間が持ち帰るモノはとても素晴らしくかけがえのないモノとなるだろう。
それは巨万の富に成り得るかもしれない迷宮の遺物や、外の人間とは一線を画す技量や経験と様々である。
死と隣り合わせの危険は常にあるが、迷宮が齎す対価はとても甘美で誘惑的なモノに思える。それが危険に見合った以上の見返りになるとは必ずしも限らないのだが……いや、寧ろ釣り合うほどの見返りなんてのはほとんど無いだろう。
それでもなぜ、探索者達は地下迷宮へと日夜足を運ぶのか。その理由はやはり様々だろうが、一つ確実に言えることは、迷宮に入った人間は必ずと言っていいほどどこか頭のネジが外れてしまって狂ってしまう。
だからこそこんな魔窟に足を踏み入れる愚か者共が後を絶たないのだ。
───そうだ、この肌を突き刺すような緊張感だ……。
ハヤテも最初の冒険こそ死んでしまったが、死んで尚、迷宮が齎す興奮に早くも魅了されてしまい狂いかけていた。
眼前に広がるのは全てを容赦なく包み込む闇。松明の光が無ければ歩くこともままならない魔窟だ。
戦闘奴隷に堕ち、戦場を経験してからハヤテの人生というのは酷くつまらないものになってしまった。まるで死んでいるような無気力な日々をこの〈地下迷宮〉という場所はいとも簡単に塗り替えた。
ここにはハヤテの知り得ない未知の〈強者〉と、彼が求める境地へと至るための過酷さがあった。
依然として奴隷という身ではあるが、前と比べれば今は幾分と自由も与えられた。消えかけていた夢を思い出させ、そしてハヤテにもう一度その火を灯してしまった。
───やはり、ここなら……。
「くははっ───」
今も、彼は悪意蔓延る地下迷宮の中で静かにほくそ笑んでいた。それも一番死ぬ確率の高いモンスターとの戦闘中にて。
正体定まらぬ敵を切り伏せて、自分が生きている事を実感する。
────嗚呼、俺はまたこんな素晴らしい場所で夢を追いかけられるのか。
「───常在戦場、常に我が身は剣戟鳴り止まぬこの世界に在る……」
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