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僕の彼女はすぐ死ぬ。
しおりを挟む僕の彼女はすぐ死ぬ。
例えば、牛乳をカップに注ぎ終わった後、牛乳パックの先についていた牛乳が少し垂れていた時「あ、死んだ」と言う。
例えば、夕方からの雨で傘を持っていなかった時「朝は晴れてたのに.......死んだ」と言う
(すぐ死ぬな、こいつ......)と内心思うが口には出さない。
今日は仕事の帰りにケーキ屋で4つケーキを買った。1つは自分用、もう一つは生きている彼女用、残り2つは昨日死んだ彼女の供養だ。
玄関のドアを開ける音で彼女が帰宅に気づいて駆け寄ってくる、「ほら、ケーキ」押し付ける様に彼女に渡した。
彼女は急に差し出された白い箱にびっくりしつつ、ケーキと聞いた瞬間、目をキラキラとさせ顔の筋肉なんかないような満面の笑みで「へへ......嬉しくて死んだ」と言う。
それを聞いた僕も心臓が掴まれた様に一瞬動かなくなって、あ、死んだと思った。
ケーキ2つ足りなかったな。
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作品お気に入り登録しときますね(^^)
ありがとうございます。とても嬉しいです!