【本編完結】公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

卯崎瑛珠

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第三章 帝国留学と闇の里

〈147〉そう簡単にはいかないのです

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「まるで別人になっちゃったなあ」
 ディートヘルムの復帰に合わせて、学校へ出てきたミハルは、昼休みに学校の礼拝所で祈りを捧げていた。
「ミハル様には、俺がいます」
 その斜め後ろで、同じく祈りを捧げるのは、海軍少将の息子、ラマン。ディートヘルムが大人しくなった今、自分がと躍起になっている。
「ふふ。ありがとう」
「奴はいずれ孤立します。ご安心を」
「……へえ」

 ディートヘルムが虎なら、ラマンはハイエナ。
 人の隙を狙って、少ない労力で多い利を獲ることに長けている。

「まさか、平民とも仲良くなるなんてね」
「女ともです」
「まあでも、人間てそんな急に変われないよ。あれが本来の姿だったのかもね」
「……失望しました」

 元々慕っていなかったくせに、とミハルは知っているが、口には出さない。ラマンはしたたかに機会を窺っていた。この学校で帝国軍上層部の息子は、ディートヘルムとラマンだけ。ラマンは、チャームポピーには
 
「無理しちゃ駄目だよ、ラマン」
 ミハルは、ラマンの頭頂を撫でる。短く刈った硬い髪の毛が、手のひらに痛い。ディートヘルムのは、柔らかかった。
「……! はい!」


 ――つまらないなあ……


 そうして、埃っぽい礼拝所を後にした。



 ※ ※ ※



「あからさまね」
 レオナが溜息をつくと
「ですねー」
「予想通りとはいえ……」
 ジンライとマリーは呆れ
「知らん、好きにすればいい」
 ディートヘルムは意外にも堂々。

 猿軍団たちは、ボス猿からハイエナに寝返ったようだ。

「女や平民と仲良くなるなんてな」
「あれだろ? 逮捕寸前だったのを、権力でねじ伏せたんだろ?」
「黒いねー」

 好き放題言ってくれている。

「ディートさん、大丈夫すか?」
 気遣うジンライに
「お前が、誰も見舞いに来ないって言っただろう?」
 ディートヘルムは、ニヤリと笑う。
「あれで全部分かったし、ふっきれた。あとラマンにゃ無理だ。器じゃねえ」

 ビリッとするクラスルームの空気。

「こんなちっさい箱の中でひいこら作った関係なんて、たかが知れてるって、ジンライが言ったんだろ」
「言ってませんて!」
「くくくく」

 とんでもない冤罪である。

「……」
 マリーが、無言で神経を尖らせる。
「マリー?」
「……ええ。この国の特務は役立たずですから。念のためです」

 廊下で今、すごく動揺した気配がするのは、きっと気のせいだ。

「みなさーん。講義を始めますよー!」
 やって来たホンザが、クラスルームの空気を変えるため、声を張り上げる。
「ご存知だと思いますが、風の季節に入ってすぐ、従軍キャンプ実習があります。基本的に全員参加ですから、十分準備をして臨みましょう! では今日は……」


 ――従軍キャンプ実習、だと!?


「……これは今晩フィリ様に通信すべきですわね」
 こそりと呟くマリーに、レオナは頷くしかできなかったのだった。



 ※ ※ ※

 

「あー……そういえば、ありましたね、そんなのが」
 
 学校からの帰路、久々に護衛にやってきたマクシムに、早速キャンプのことを聞いてみる、レオナ達三人。
 
「基本的には、野営の訓練と、テントなどの魔道具の使い方を学び、野外戦闘訓練をしながら学生同士深く交流するのが目的なんですが」

 マクシムが、言い渋る。

「なんですが?」
 レオナが先を促すと
「……あーと、その、夜の交流を深めようとする奴らがいて、と言いますか……」
 しどろもどろ、である。
「夜の交流って? 夜通しお喋りするみたいな?」
 レオナがそうやってワクワクして聞くので
「えーっと」
 夕方で涼しいのに、なぜか冷や汗が止まらないマクシム。
「ふう。問題ありません。把握しました、レオナ様、マクシム少佐」
 マリーが助け舟を出し
「そう?」
 レオナが納得したので
「はー……」
 深く深く息を吐くマクシム少佐(中佐予定)。
 それを態度で慰めようとするジンライに、必死で笑いを堪えているヤン。

「ところでオリヴェルは」
 マリーがすかさず話題を変える。
「はい。ディートヘルム様の贖罪活動の一環で出した文書が、帝国軍上層部にも行き渡りまして。オリヴェルに同情が集まったタイミングで、私の方から再昇格の手続きを申請したところ、三日間の座学で少尉に戻れることになりました。今日はその初日です」
「それは、良かったですわ」
 マリーが微笑むと
「良い報せね! たくさんパンを焼かなくちゃ」
 レオナも喜ぶ。
「良かったっすね、オリヴェルさん」
「はい」

 しんみりしながら、タウンハウスまでの道のりを歩いていた一行だが、
「あ、それからヤンですが」
 マクシムだけが、ニンマリしている。
 
「今回の活躍で、曹長になるんです」
「えっ!」
「まじすか!」
「すごい、またも最年少曹長ですわね」
「だあー! すぐ言うんすね!」
「何を言う。うずうずしていたくせに」
「っくー!」
「嬉しくないの?」
 レオナが思わず言うと
「複雑なんですよ。俺、何か役に立ったかなー? とか考えちゃって……」
 ヤンが自分で頭をわしゃわしゃしている。
「上がれる時には、遠慮なく上がれ」
 マクシムは、上官らしくびしっと言った。
「俺としては、早く尉官になってくれないと困る。世話が大変だ」
「げえ! 分かりましたよもー!」

「お世話……?」
 レオナが首を傾げると
「ええ。曹長までは訓練や座学の成績を見るのも上司の仕事でしてね」
 と、マクシム。
「ヤンが」「座学」
 マリーとジンライが顔を見合わせると
「あー! どうせ意外とか思ってますよね!」
 ヤンが拗ねた。
「ええ。皆様の予想にたがわず、本当に大変でして……」
 マクシムが深い深い溜息をつくので、みんなで笑った。

 

 ※ ※ ※



 魔導鍋が二つ、学生食堂に寄贈されたのは、風の季節に入ってすぐだった。
 ジンライの技術とペトラの知識で、わずかな時間でもスープや煮物を作れるようになった、画期的なものである。
 また、マーカム料理の紹介、ということでたくさんのレシピが提供され、調理人も人材が一新された。どうやら女性相手には大変横暴な学生が多かったらしく、年齢の高い女性しかいなかったのも、味付けにかなり影響していたらしい。

 マクシムと、特務機関の報告書は皇帝の目にも入り、学校長へ直筆の命令書が届いたのだとか。
「環境を整え、帝国の財産たる人材を育てよ。さもなくば……」
 なやつである。聞いているだけでも背筋がぶるりだ。

 これを受けて、学校長は思い切って食堂の改装を行った。
 と同時に学生達の意識改革の一環として、他国外交の際のマナー講義を必修とする、という大胆な施策を打ち出した。

「まるで動物園、という報告がかなり響いたようですよ」

 と苦笑するのは、マクシム。
 
 今日は、改装後の学生食堂にて催された『試食会』である。
 招かれた軍の幹部達の中に、中佐になったマクシムがおり、陸軍大将アレクセイもやって来ていた。
 
 レオナ達は、留学生という立場でアレクセイとマクシムのテーブルにつき、ディートヘルム、ペトラも同席。
 完璧な所作でランチを食べ進めるその姿は、素直な学生達にはかなり刺激になったようで、
「なるほど、他国の貴族とは、ああいう場があるのか」
「学んでおかなければ、恥をかくかも」
 という意識を持ってくれた。
 
 一方で
「軍人には、食事マナーやダンスなど、無用」
 と硬派? な者たちもおり、その筆頭がラマン達だった。

「海軍は、政治には出てこぬからな」
 アレクセイが、小声で言う。
「船で大砲ぶっぱなすのが生きがいだ」


 ――だいぶ、物騒!


 思えばアレクセイは、柔軟な思考の持ち主だ。
 演習でのラザール達魔術師団のことを、すぐに認めてくれた。
 ジャンルーカが要請した剣術講義の組み分けの件も、すぐさま協力してくれた。
 マクシムの昇進を強引に進めているのだって、彼がもし家名を失ったとしても、帝国では大佐であれば伯爵位を得られる。その慣例に従って、手を尽くしているのだと聞いた。

 だが。

「ふん。不便な環境で工夫するのも、学びの一つよ。最近の学生は甘えておる!」
 ふんぞり返ってフォークと皿をガチャガチャ鳴らす、偉そうな金色あごひげジジイがいるなと思ったら、それが噂の海軍大将ボレスラフ。
 ナジャが、ボレスラフだったら裏世界に売り飛ばされる、と怒って言ったセリフが、レオナの心には染み付いていて――それとなく観察しては、恐れてしまう。あまりの暴虐ぶりに。

「おい! そこの女。酒はないのか!」
「えっ、申し訳ございません」
「ちっ、使えんな」


 ――ここ、学校だからね!


 しかも横には、小さいちょびひげジジイもいると思ったら
「アレがラマンの親父の海軍少将」
 とディートヘルムが言うから、驚いた。
 思わずレオナはアレクセイ、マクシムと見比べてしまって
「落ち着きなさいよ」
 と、ペトラに注意されるぐらいに、衝撃で挙動不審になってしまっている。

「くくくく」
 ディートヘルムが、面白そうに肩を揺らす。
「レオナ、顔で何考えているか分かるぞ」
「へ!?」
「くっくっく」
「やれやれ。お恥ずかしいが、あれが、外を見て来んかった奴らの末路だ」
 アレクセイが、ビシッと言う。
「レオナ様。それほどまでに帝国は、外の世界を知らないのです」
「閣下……」
「あやつらにこそ、公開演習を見せるべきだったのだが……陛下が恥をかくと仰せでな」
 と苦笑した。
「ま、州軍のヨナターンも、最近はダンスに凝っているそうだ。機会があれば、お相手を」
「まあ! 私で良ければ!」

 ヨナターンは確か、北都復興祭で皇帝ラドスラフの護衛を務めていた。恐らくマーカムの舞踏会を見てくれていたのだろう。

「ふむ。その内、我が邸に招かせてもらおう」
 アレクセイが、ニコニコと笑う。
「こやつの昇進祝いをせねば、な」
「あら、そしたらマクシム中佐ともダンスをしなくては、ですわね?」
「! ……光栄です」
 マクシムが、ぽ、と赤くなった。
 
「おい、俺は?」
 ディートヘルムが言うので
「足踏まれそう」
 と言ってやった。
「……くそ」
「口も悪い」
「あ?」
「ガラも悪い」
「……ちっ」
「舌打ち嫌い」
「ぐぬぬぬ!」

 全員が、どっと笑った。
 

 ――一方で。

 
「おいラマン。なんだあれは。いい気にさせておるんではなかろうな!」
 ボレスラフの怒りが、飛んできた。
「陸軍なんぞに、のさばらせておくなよ!」
「はい!」
「なんだその返事は!」
 
 ガシャン! とテーブルにぶつかって鳴る食器やカトラリーの音。
 あ、立ち上がったのか、と気づくや否や、

 ボカッ

 頬に走る衝撃に逆らえず、ラマンはそのまま床に吹っ飛んだ。
 
「っっ」
「立てぃ、馬鹿者!」

 ラマンは、歯を食いしばって、すぐさま立ち上がる。

「情けない!」

 ボグッ

 もう一度、殴られた。

 何が情けないのだろうか? とラマンは思ったが、ボレスラフは不機嫌そうに退室して行ったし、自分の父親は口の端から血を流す息子に一瞥もくれず、その後を追っていった。


 ――あとで、祈りに行こう。


 そう、思った……
 



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お読み頂き、ありがとうございます!
レオナ様の天然も大概にして欲しい、というマクシムの愚痴。聞こえましたでしょうか。笑

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