異世界は突然に

雪椿

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チートです①

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皆さん、聞いてください。
なんとこの世界、魔法があるのです!
しかも、私も魔力があるようです!正しくラノベだ!
言葉が通じたり、文字が読めることもあり、(但し書けない)良くあるチート能力だな。
この世界の魔法使いの扱いはかなり高いらしい。魔力を持ってるだけでも凄い事のようだ。
今までにいた異世界人も大半は魔力を持ち、迷い込んだ国の王族に保護されたらしい。
保護ねぇ。なんか、戦力の確保的に思ってしまうのは私がラノベを読み過ぎてるせいかね。
ともかく、私にも魔力があるという事は魔法が使えるという事!
よし!使ってみよう!



ただ今、自分の不器用さを実感しております。
魔法は使えましたよ、ええ使えました。
ほんのちょっぴり!!
どうも魔力の調整というが、私は壊滅的に下手だったようです。
火を出そうとすると、マッチか!?ってくらいしか出ず、水を出そうとすると一滴二滴的なんですよ、ええ。

とりあえず、少しずつ練習あるのみだそうです。今の所1か10しかないな、私。

一応魔力持ちなのでその事も国に報告しないとらしい。かなり強い魔力の場合は王族に保護(拉致?)されるみたいなので、村長さんは少しホッとしているようだった。どうやら私の事をかなり心配してくれているようだ。


マーサさんは話してみると、マジでいい人でした!
鉄面皮と言われ続けた私の表情を1週間程で読めるようになり、この世界での私のお母さん的存在になりました!
最初は私の事、10歳くらいだと思ってたらしく、「こんなに幼いのになんて不憫な…」なんて思われていたらしい。
16歳なんだが…。この世界の人にとっては私はかなり幼く見えるらしい。たしかに童顔だし、身長も150くらいしかないが、マジか。
そんなこんなで、マーサさんにとって私は『保護すべき存在』らしい。
小さい頃に両親を亡くし、施設育ちの私にとってマーサさんの様に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる人は初めてで、嬉し恥ずかしな気持ちだ。
素直に嬉しい。
おかげで私の異世界ライフは比較的順調だった。あの日まで。
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