転生してませんが、悪役令嬢の弟です。

フジミサヤ

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24 第一王子に餌付けされる。*

 卒業が近くなっても、僕は王子からの呼び出しに抗わず応じていた。呼び出される場所はいつも学園の中庭だ。

 何かを察知したらしいアリシアから王子と会うことを禁止されてしまったが、僕はこっそり王子とお茶の時間を過ごしていた。
 アリシアに逆らってまで、僕が王子と会ってしまうのは、ゲームの強制力と言うやつなのだろうか。

 会いたいと思う僕の気持ちも、何かに影響されているからなのだろうか。
 王子の真意を確かめるのが怖くて、僕は結局王子には何も訊けなかった。


「やっぱり元気ないね。体調悪い?甘さが足りなかったかな。蜂蜜もう少しかけて食べる?」
 たっぷりと蜜がかけられた焼き菓子を口の中に入れられた後、心配そうに王子が呟いた。甘い香りが鼻腔に広がる。

「……いえ、大丈夫です。美味しいです」
 僕は咀嚼しながら答えた。

「そう?最近、甘いものあげても幸せそうに笑わないから、心配だな」
 王子は僕の頬を撫でると、指についた蜂蜜を自分で舐めた。いつもは舐めさせられるのに。僕はその様子をぼんやりと見つめていた。
 基本的に王子はいつも優しく、僕のことを気遣ってくれる。

「……あの、殿下。今日は触らないんですか?その、いつもみたいに……」

 僕は思い切って尋ねてみた。最近は会えばいつも、甘味を食べさせてもらう前に制服を脱がされていたが、今日は脱がされる気配がなく、そのまま王子の膝の上に座らされていた。


「ああ、ごめんね。最近俺の我慢がきかず、先走りすぎで。カミルに触りすぎて、ゆっくり甘い物食べさせてあげてなかったなあと反省してさ。カミルと一緒にここで過ごすのも最後だし、今日くらいは笑顔が見たくて」

 王子は微笑みながら僕の頭を優しく撫でると、そのまま僕を抱き締めた。何処となく悲しそうにも見えた。
 王子の言葉に、僕は凍りついた。意識を保つのに必死だった。


 卒業したら、もう王子は僕に会うつもりはないのだろうか。やっぱり僕は本当に娼館に売られてしまうのだろうか。不安な気持ちに押し潰されそうなる。

「……カミル?もしかして震えてる?どうかした?」
「……殿下」

 言いかけた言葉は飲み込んだ。泣きそうになるのを我慢するため、唇を噛み締める。

 僕は手を伸ばして王子の頬に触れると、強引に引き寄せて王子の唇を舐め、そのまま口付けた。王子は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに受け入れてくれた。

「んっ……ぅ」
 僕は夢中で唇を貪った。甘い。もっと深く繋がりたくて、王子の首に両腕を巻き付ける。王子は応えるように、僕の腰を抱き寄せ、さらに深く口付けてきた。

 王子は唇を合わせながら、器用に僕の服を脱がせていく。僕はその手に身を任せた。王子の手が胸に触れると、突起を摘まれ、僕は身体を震わせた。

「あっ……!」
「どうしたの?積極的だね」
「……蜂蜜、が」
「あれ?もしかして、舐めたかった?ごめんね」

 王子は僕の首筋に舌を這わせながら、囁いた。声が上擦っている。
 王子は片手で僕の乳首を弄りながら、もう片方の胸に吸い付いく。僕は声を上げながら、王子の髪を掻き乱した。

「……カミルは美味しそうだね」
「んっ……やっ、噛まない、で……」

 甘噛みされ、歯を立てられる。はじめてされたときは痛いだけだったのに、今は気持ちよく感じるようになっていた。

「気持ちいい?」
「っ、はい……」
 僕は恥ずかしくなりながらも、素直に答える。

 王子は嬉しそうに笑った。
 僕の『調教』がうまくいっているからだろうか。


「…もう濡れてるね」
 王子は僕の下着を脱がして性器を直接握り込むと、ゆっくりと扱きはじめた。

「あぁっ……んっ……」
 僕は思わず喘いだ。先走りが溢れてきて、滑りが良くなる。気持ち良くて、頭がおかしくなりそうだ。
 王子は僕の裏筋を刺激しながら、さらに鈴口に爪を立てた。

「だめ……!っ」
 僕は一際大きな声で鳴くと、王子の肩にしがみついた。王子はそんな僕の反応を楽しむように、さらに激しく責め立てた。

「……あああっ……!」
 僕は耐えきれず、達した。白濁液が飛び散り、王子の手を汚す。

「いっぱい出たね」
 王子は僕の精液を指で掬うと、そのまま後ろに塗りつけた。
「……待っ……まだ……」
 僕は慌てて王子の肩を押し返したが、王子はそのまま指を埋め込んできた。
「……っ」
 異物感に息を飲む。何度されても最初は違和感しかない。王子は優しく僕の頭を撫でた。

「大丈夫だよ。力抜いて」
「はい……」

 僕は息を吐きながら、王子の言葉に従った。彼は指をゆっくり動かしながら、丁寧に中を解していく。
「……あんまり会えないから、すぐ狭くなっちゃうね」
「……っ」

 王子の言葉に、僕は顔が熱くなるのを感じた。彼の肩に額を押し当てて隠すと、耳元で笑われた。

「カミル、可愛い」
「んっ」
 僕は小さく声を上げた。王子の指が僕の中の敏感な部分を掠めたからだ。王子はその場所を覚えていて、何度もそこを刺激した。

「ああ……、やっ……」
 快感が押し寄せてくる。頭の芯まで痺れてしまうような感覚に、僕はただ翻弄されるしかなかった。声が抑えられなくなり、無意識のうちに、王子の指の動きに合わせて腰を揺らしていた。後ろを激しくかき混ぜられ、僕は再び限界を迎えようとしていた。
 
 中を広げる理由は最初に説明された。今まで何度か指を使って解されたが、王子はまだ僕の中に挿れたことはなかった。
 最初は恐怖しか感じなかったし、絶対に無理だといつも震えていた。

 
 卒業したらもう、会えない。
 これが最後かもしれない。
 
 そう実感したら、堪らなくなった。胸が苦しくなって、我慢すると決めたのに、涙も出てくる。僕は王子にしがみついた。


「レオンハルト殿下……い、挿れてください」
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