男性アレルギー令嬢とオネエ皇太子の偽装結婚 ~なぜか溺愛されています~

富士とまと

文字の大きさ
21 / 187

寂しい

しおりを挟む
 隣にエミリーが座っていることを想像する。
 うん、エミリーにかわいいもの見せてあげることもできるわよね。それに、エミリーの髪の毛もオレンジだから、きっと映えるわよね。
 あら?
 ドレスを着るのは私よね?エミリーの髪と映えるっていうのも変な言い方よね?
 でも、オレンジ色のドレスを作ってもらえば、ついでに同じ布でリボンとか何か小物も作ってもらえるわよね?
 それをまたプレゼントしましょう。
 エミリー喜んでくれるだろうか?まぁ素敵よ、素敵!と、頬を染めて喜んでくれる姿を想像して、うれしくなる。
 ああ、他にももっと、エミリーに喜んでもらえることってないかしら?
 と、色々と想像していたら、あっという間に時間が過ぎていた。
 兄が私を探してあづまやに現れた。
「ああ、リリーこんなところにいたのか。探したよ」
 兄と小さいことによく迷路で遊んだので、兄も私がここを知っていることは分かっている。だから、もしかしてと思って探してきてくれたんだろう。
「ごめんなさい。少し気分が悪くなってしまって……」
 嘘ではない。
 そもそも気分が悪くなってここに来たんだもの。ただ、ずっと会場に戻らずにここにいたのは、エミリーのことを考えていたらうっかり時間が過ぎてしまったから。
 そもそもの目的を忘れたわけでは……いえ、忘れてましたけど。でも、今日のドレスでは悪目立ちするそうなんで、今日はやめてよかったんだと思うんです。
「大丈夫かい?ああ、手が赤くなっているじゃないか……!アレルギーが出たんだね!」
 お兄様が私の手首を見て慌てた。
 しまった。手袋をはめるべきだったわ。驚かせてしまったようだ。
「すまない……一緒にいてやれなくて……」
「ふふ、分かってますわ。婚約者のエカテリーゼ様は寂しがり屋なんでしょう?」
 寂しいの。が口癖のご令嬢だと聞いたことがある。
「あ、ああ、そうなんだ。僕がそばにいないと寂しがって、その」
 他の殿方に、婚約者が相手にしてくださらなくて寂しいんですと、涙ながらに訴えるらしい。
 なんというか、男性アレルギーの私からすると、信じられないんですけど。側にずっと誰かいてほしいなんて、考えたこともないので。
 家族でさえ、不用意に触れればアレルギーが出てしまうんですもの。
 よかった。私は寂しがり屋じゃなくて。
 そう、この舞踏会、出会い目的のお見合いのようなものなのに、婚約者のいる者も参加しているのは、それぞれが仲を取り持ったり紹介したりするため。いきなり自分からアプローチできない人も多いので、婚約者のいる方にお世話を頼むのだ。



===================
……。おや?

……お兄様の婚約者が?
一応、婚約者持ちが参加してる理由を書いときました。

そして、オレンジ、気が付かない。
そりゃぁ、まぁ、そういうの学校とかで女子たちが勝手に作ったブームだと届いてないよねぇ。

侍女の名前ありがとうございます。マリーとかマリアとかも候補にありましたね。それっぽい。
ん、ところが、うちの子、主人公は「リ」が付くので、「リ」かぶりでこのあたりは私の作品では使いにくいんですよね……。まったく個人的な事情。というわけで、他に書いていらっしゃる方は侍女の名前の参考に!

セバスくらい定番な名前が本当に欲しい。
この間スペース(Twitterのおしゃべるできるやつ)でも話題に上ってましたが「名前はぎりぎりまでつけない」もしくは「つけたものの不要な場合は呼ばない」と。
つまり「殿下」ですむなら「殿下」としか呼ばない。「陛下」「宰相」「将軍」「隊長」「閣下」「公爵夫人」など。
名前は出さなくて済むならつけないし、つけたものの、呼ぶ必要がないなら役職名で書き進めるみたいな話が出てミアしてですね。
私だけではなく別の作家さんも。
名前が多いだけでそれだけで読みにくい(名前の主が誰なのかちょっとそこで立ち止まってしまう、忘れているなど)こともあり、減らす。
「登場人物いちらんと行き来しながら読まないといけない不便さ」はミステリーで犯人は誰だろう?の時だけでいいんじゃないかみたいな。
だから、執事はセバスっていうこの発想は決して間違いではない……
……わ、私が、名前を覚えられないから、だから、こう、手を抜いているわけでは……
と、思うんですよ。

私の場合、人の名前もそうだし、国の名前も。
だいたい、私の作品に出てくる国って、東西南北に分かりやすく配置されてます……
国の名前をいくつも覚えるの大変なので「東の〇〇国が動き出したか」とか「北の小国風情が生意気な」とか@南の大国〇〇が動き出したとなると……」みたいな、こう、位置関係やらサイズ感やらをくっつけて書くこと多いです。
それから、別の作家さんが言っていたんですが、コメディ出ない限り、直接過ぎる名前は読む気が失せると。
「キターノ王国」「ミナミンゴ皇国」とか。人の名前だと「ツルッパゲール公爵」とかそういうの。
なので、やり過ぎも注意だなぁと思いました。
コメディならいいんですって。シリアス展開やりたいなら、名前でドロップアウトする層がいる。
……らしいです。はい。
もちろん作品の雰囲気とか一人称三人称とかそれぞれに書き方、むしろ難しい名前をたくさん出して「雰囲気を出す」っていうのも方法としてあるのですよ。あくまでラノベ、軽く読み進めるために……の話です。
しおりを挟む
感想 581

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

私が死んで満足ですか?

マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。 ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。 全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。 書籍化にともない本編を引き下げいたしました

この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。

サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...