男性アレルギー令嬢とオネエ皇太子の偽装結婚 ~なぜか溺愛されています~

富士とまと

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仮病

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 お兄様はよほどエカテリーゼ様のことが好きなのか、ご機嫌を損ねることをとても恐れている。
 お父様が家督を譲り、お兄様が公爵となり、エカテリーゼ様が公爵夫人となった時のことを想像する。
 お兄様が何と言おうと、エカテリーゼ様が私のことを疎ましく思うようなことがあれば、どのような生活になるか全く分からない。
 決して悪い方ではないのですが……。
 寂しがり屋で、構って欲しい思いがとても強い方のようで。私がアレルギーが出てしまい体調を崩した時に「注目されたくて仮病を使っているのではなくて?元気そうなのに、突然それほど体調が悪くなるものなの?」と睨まれたことがありました。
 確かに、あの時はエカテリーゼ様の結婚式に着るドレスはどのようなものを用意しようかというお話をしていた時だったでしょうか。
 エカテリーゼ様の話を中断させることになってしまって申し訳なかったけれど、仮病と言われたのは少しショックでした。
 まぁ、お父様もお兄様も事情を知っていて、仮病だとは全く思っていませんでしたが。エカテリーゼ様にはまだ私のアレルギーのことは話していないため、不信に思うのも仕方がないと、特に何も言わずにその場は終わりました。
 悪い方ではないので、私のアレルギーのことを知れば、仮病などとは言わなくなるとは思うんですが……。
「そうか。だったら、エスコートができないなどということは二度はないから安心してほしいと伝えるよ。だけど、もうすでに追加でドレスをもらえると思っているかもしれないな……」
 お兄様の視線が、机の上に置いてある数種類のブーケ・ド・コサージュに向いた。
「これは?」
 デザイナーがデザイン画を見せながらお兄様に説明を始めた。
 ドレスに、コサージュを付け替えることによって色々なデザインに変化して見えると。
「これはいい!すぐにこれをもらえるか?オレンジ色のドレスならば、エカテリーゼも持っていたはずだ。すぐに使えるだろう」
 お兄様がコサージュを一つ手に取る。
「それは、リリーシャンヌ様の……」
 デザイナーさんが慌ててお兄様へと止めようとしたけど、口をはさむ。
「お兄様、試作品ですけどよろしいんですか?後ほどきちんと品をお届けしてもらうこともできますが」
「いや、早い方がいい。代金はあとで請求してくれ」
 兄が5つほどのコサージュを手に部屋を出て行った。


==============

この間、「えー、これから、どうしたらいのぉ?私、わかんなぁい、お兄さん、私、どうしたらいい?」
って、めっちゃ甘えてる大人女性と、「あー仕方がないなぁ、こうするんだよ」と面倒見る大人男性というのを
見てしまったので、

けっこう「は?なんで、そこで、引っかかる?あざとい通り越して分かりやすすぎるやろ!」っていうのに、男性は引っかかるものなのだなぁ(遠い目)しておりました。はい。

てなわけで、兄のロバートがおかしいのではない。あくまでも普通。
普段はいい兄なのに、どうしてと……
兄だからこそ甘えられると弱いのである……面倒見がいい男のある意味弱点だよね……。

だが、エカテリーゼ、世の中、自分の思い通りになんでも事が運ぶと思わないことですわ!ほーっほっほっほ(見えない力)
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