男性アレルギー令嬢とオネエ皇太子の偽装結婚 ~なぜか溺愛されています~

富士とまと

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ぎゅっ

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「ビックリしたけど、嫌いにならないし、エミリーは本当に可愛い。ああ、可愛くて思わずぎゅーってしたくなっちゃったの。これで、おあいこね!」
 両手をのばしてエミリーの頭をぎゅーっと抱きしめた。
「かわいい、エミリー、かわいい」
 柔らかいエミリーの髪に頬をすりすり。手でなでなで。
「ああ、そうか……エミリーはもしかしてこうして、熊やうさぎのぬいぐるみを抱きしめて眠ったこともないのね……」
 かわいいだけじゃなくて、あの何とも言えない落ち着きをもたらしてくれるあの感じを……。
「リ、リリー……あ、あの……」
 なでなでしているとエミリーの耳が真っ赤になっているのが見えた。
「どうしたの?」
 あんまりなでなでしすぎて、子供扱いされたみたいでいやになったのかな……恥ずかしくなってきた?
 ぱっとエミリーから手を離すと、エミリーは弾かれたように後ろに体を逸らして、両手で顔を覆ってしまった。
「もう、リリーの馬鹿ッ!」
「……え?私、馬鹿なの?」
「そうよぉっ!馬鹿馬鹿!もうっ!む、む、胸が、当たってたわよっ!わ、私、いくら可愛く見えたって、男なんだからっ、気をつけなさいよっ!」
「やだ、エミリーったら、女なんだもの、平気よ。男に見えるだけで、女でしょ?恥ずかしがることなんて……」
 急に男だなんて言われて、距離を置かれてしまったようで悲しくなって、エミリーは女だと強調する。
「ん?あら?ええ、そうね、私は、男に見えるだけの女ね?あら?でも……恥ずかしいのよっ。リリーも、女性の胸に顔をうずめることを想像してみたらいいわ!」
 言われるままに、想像する。
 思い浮かんだのはローレル様だ。
 ローレル様のあの豊かな胸に顔を埋もれさせ……。
 柔らかな胸、そしてきっといい香りのする胸に……。
 顔が赤くなる。
「そ、そうね、確かにエミリーの言う通りだわ!女同士でもちょっと恥ずかしいわね」
 熱くなった頬を冷ますように、手であおいで風を送る。
「そんなに恥ずかしがって……誰なの?いったい、誰に抱きしめられた想像をしたの?」
 エミリーの言葉が終わる前に、気が付けば今度は私の頭が、エミリーの胸に抱え込まれていた。
 想像したローレル様のように柔らかな胸ではないけれど……。
 エミリーの匂いが鼻をくすぐる。
 香水じゃない、服に丁寧に焚き染めた香木の香りだ。香水よりも高価な……何という名前だっただろうか……。
 いい香り……。


==================

エミリー、ラッキーだったねwwww

さて。香木について一応調べた。高いやつ、調べた。〇〇の香りとちゃんと書こうと思った。
やめた。

知らないわけじゃないよ。調べたんだもん。ちゃんといくつか名前覚えたよ。
でも、書くのやめましたー。

でもって、値段見て、ビックリよ。たっか。たっか。たっかーーーーーい!
めちゃ高いよ。

あー、驚いた。

ところで、海外の「香水」文化って、「風呂」にも入らないから「体臭」誤魔化すためにキツイ匂いをみたいな説があるじゃないですか。まぁ、本当かどうかは置いといて、なんせ体臭がセクシーっていう世界もあるわけですし。
ですが、とりあえず、その「香水」が「においを誤魔化すため」だとすると、臭くない人は香水をそんなに使わなくていいんじゃないか?と思って。
風呂に頻繁に入り、しっかり洗濯された服を身に着ける高位貴族はむしろ、きつい匂いの香水ではなく、上品な香りを楽しむんじゃ?と思っての、香木です。
まぁ、ちょっと高貴な身分をちらつかせるアイテムとして使ってみたよ。
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