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北の国から
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「戦争が始まると聞きました……本当なのですか?」
お父様が、口に運びかけていたスプーンを皿の上に戻した。
ふぅと小さく息を吐きだしてから、私の目を見る。
「リリーの耳にも届いたかい。大丈夫、心配しなくてもいい」
「心配しなくてもいいというのは、戦争は起きないということですか?」
お父様の表情は決して楽観していいようなものではない。
「いや、残念だが、戦争回避のために半年動いていたが、無駄に終わった」
ごくりと唾を飲みこむ。
青ざめた私を安心させようと、お父様が話を続ける。
「大丈夫だよ。30年ほど前に、北の国は内戦で3つに分かれた。我が国と国境を接する1つの国……サ国が、別れた3つの国を統一しようと動き始めたんだ。そしてその手始めに、豊かな土地をもつ隣接する我が領土を手に入れて国力をつけようと考えた」
「は?」
お父様の説明に、思わず意味が分からずに口をあんぐり開ける。
サ国というのは通称だ。別れた3つの国が自分たちこそ本流だと同じ名前を名乗っているため、我が国と近い順に通称「サ国、シ国、ソ国」と読んでいる。
「なぜ、北の国の統一をしようとして、まず我が国に攻め込むのですか?」
明らかに、国の規模が違う。元々我が国の半分ほどしかなかった北の国が3つに分かれたのだ。サ国は我が国の5分の一以下の小さな国だ。
面積的にも国力的にも……。
お父様が小さくため息をついた。
「どうやら、シ国に知略に長けた者がおるようでな、サ国はそそのかされたようなのだ。我が国は、北の領土はさほど重用ししていないだとか、戦争を長く経験していないため兵力に劣るだとか、王都から離れた北の領土へ兵を派遣してまで守ろうとしないだとか。ああそうだな、北の領土を治める領主が、昔王妃の恋人で陛下が嫌っているという噂まであるようだ」
何それ。よくもまぁ、そんなでたらめばかり並べたわね。シ国もシ国だけど、それを信じるサ国もどうかしてるわ。
と、私が呆れた顔をしたからだろう。
お父様がさらに続けた。
「サ国が我が国にコテンパンにやられて疲弊しているところをシ国は狙うという計画なんだろう」
漁夫の利狙いね。
それにしても迷惑な!
「デタラメだと、騙されているのだとサ国に伝えればいいのではないですか?」
お父様が苦笑いした。
=============
……ええ、もちろん。
そうです、あなたの想像通り。
……国の名前を考えるのがめんどくさくて、こんなことになってます。
でもね、
「我こそ真の日本だ!」
「黙れ!我が国こそ正統な日本!」
「ふっ、愚かな。先王の血を引くのは我が日本のみ!」
みたいな、3つの国が自分の国が本物の日本だとか言ってるんで、仕方ないんですよ!
っていう事情をつえておいた。
サ国、シ国、ソ国はそういうことなので……。
本当は、名前を付けるのもめんどくさいし、それを覚えておくのもめんどくさいっていう。
まぁ、やり方としては、
北日本、東日本、西日本とか、別れた国の場所で呼び分けるという方法もあったのですが……
お父様が、口に運びかけていたスプーンを皿の上に戻した。
ふぅと小さく息を吐きだしてから、私の目を見る。
「リリーの耳にも届いたかい。大丈夫、心配しなくてもいい」
「心配しなくてもいいというのは、戦争は起きないということですか?」
お父様の表情は決して楽観していいようなものではない。
「いや、残念だが、戦争回避のために半年動いていたが、無駄に終わった」
ごくりと唾を飲みこむ。
青ざめた私を安心させようと、お父様が話を続ける。
「大丈夫だよ。30年ほど前に、北の国は内戦で3つに分かれた。我が国と国境を接する1つの国……サ国が、別れた3つの国を統一しようと動き始めたんだ。そしてその手始めに、豊かな土地をもつ隣接する我が領土を手に入れて国力をつけようと考えた」
「は?」
お父様の説明に、思わず意味が分からずに口をあんぐり開ける。
サ国というのは通称だ。別れた3つの国が自分たちこそ本流だと同じ名前を名乗っているため、我が国と近い順に通称「サ国、シ国、ソ国」と読んでいる。
「なぜ、北の国の統一をしようとして、まず我が国に攻め込むのですか?」
明らかに、国の規模が違う。元々我が国の半分ほどしかなかった北の国が3つに分かれたのだ。サ国は我が国の5分の一以下の小さな国だ。
面積的にも国力的にも……。
お父様が小さくため息をついた。
「どうやら、シ国に知略に長けた者がおるようでな、サ国はそそのかされたようなのだ。我が国は、北の領土はさほど重用ししていないだとか、戦争を長く経験していないため兵力に劣るだとか、王都から離れた北の領土へ兵を派遣してまで守ろうとしないだとか。ああそうだな、北の領土を治める領主が、昔王妃の恋人で陛下が嫌っているという噂まであるようだ」
何それ。よくもまぁ、そんなでたらめばかり並べたわね。シ国もシ国だけど、それを信じるサ国もどうかしてるわ。
と、私が呆れた顔をしたからだろう。
お父様がさらに続けた。
「サ国が我が国にコテンパンにやられて疲弊しているところをシ国は狙うという計画なんだろう」
漁夫の利狙いね。
それにしても迷惑な!
「デタラメだと、騙されているのだとサ国に伝えればいいのではないですか?」
お父様が苦笑いした。
=============
……ええ、もちろん。
そうです、あなたの想像通り。
……国の名前を考えるのがめんどくさくて、こんなことになってます。
でもね、
「我こそ真の日本だ!」
「黙れ!我が国こそ正統な日本!」
「ふっ、愚かな。先王の血を引くのは我が日本のみ!」
みたいな、3つの国が自分の国が本物の日本だとか言ってるんで、仕方ないんですよ!
っていう事情をつえておいた。
サ国、シ国、ソ国はそういうことなので……。
本当は、名前を付けるのもめんどくさいし、それを覚えておくのもめんどくさいっていう。
まぁ、やり方としては、
北日本、東日本、西日本とか、別れた国の場所で呼び分けるという方法もあったのですが……
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