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おじいちゃん……飲みすぎですよ
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『最後じゃと?けちけちせずにもっとよこせ。ワシを誰だと思っているぅ。ひぃっく。三角帽子がおちゃめな土の精霊じゃぞぉ。よこさぬというのなら、どういう目に合うのか』
……。
「どういう目に合わせるんですか?私がお供えしなければ、二度と味わえませんけど、どういう目に合わせるつもりですか?私は、今日はこれでおしまいと言いましたよね?明日以降も、飲みすぎない程度にお供え続けようと思っていましたけど、そうですか、残念ですね」
脅されたって怖くないよ。散々幽霊にひどい目にあわされてきたからね。10日くらい寝込んだこともあった。あの時は……そうだ。なんかぶつぶつと念仏を唱え続けてなんとか助かったんだっけ。……死ぬかと思ったよ。それからは、何かあったら除霊できる人を呼んでほしいと……隆にお願いしたんだっけ。
……うん。親は不気味がるだけで、霊のことも半信半疑だった。寝込んでいるときも、病気だろうと。病院には連れて行ってくれた。……ただし、ぶつぶつと念仏を唱え続ける私を見たきららの「叔母様、精神病院に連れて行った方がいいんじゃないですか?」という言葉で。もう少し続いたら入院させられるところだった。
『う、ぐぐ、ぐぐ、ワ、ワシは三角帽子がぷりちぃな土の精霊。土の妖精たちの王じゃ。……人に無理強いをさせるような悪い精霊じゃないぞ、いい精霊じゃ。な、ユキ、信じておくれ、ワシ、ひどい目に合わせたりしないからの?』
ノームおじいちゃんがウルウルと目を潤ませている。
……あれ?おかしいな。なんだか、私がとても意地悪なことをしているようになってません?
まぁ、なんだか、うまくできていることは確かなので。
ローポーションの入っていた空瓶を取り出し、出来上がった魔力回復薬を詰めていく。
これで劣化せずに保てるんだったよね。んー、これ、なかなか手間がかかる作業だ。
2週間の間に、とりあえず売りに行く分……あと、今日みんなで飲む分と。あとはみんなで作業しよう。あ、あとノームおじいちゃんの分。
1日1瓶でいいよね。……あ、そうだ。
「ノームおじ……ノームさん、なんか少し大きめで綺麗な石とか一つ用意してもらえますか?」
『ん?なんじゃ?人間が宝石と読んでいる石でも欲しいのか?よし、飛び切りのを用意してやるぞ。ののーん』
「あ、いや、宝石じゃなくていいです。ってか、宝石興味ないんで」
私の言葉とほぼ同時に、どーんと、人の頭くらいの大きさの透明で透き通った石が出てきた。
……うん、これは水晶、水晶ということにしておこう。ダイヤモンドなわけないよね……。あはは。
全部まとめて収納袋に入れて、戻る。
「ネウス君、えーっと、一緒に来てほしいんだ」
作業中のネウス君に声をかける。
「ユキとならどこでも行くよ」
ニコニコと返事が返ってきた。
「ユキお姉さんどこへ行くの?」
ミーニャちゃんがちょっと寂しそうな顔をするので、さっき入れ替えた魔力回復薬の瓶を取り出す。
……。
「どういう目に合わせるんですか?私がお供えしなければ、二度と味わえませんけど、どういう目に合わせるつもりですか?私は、今日はこれでおしまいと言いましたよね?明日以降も、飲みすぎない程度にお供え続けようと思っていましたけど、そうですか、残念ですね」
脅されたって怖くないよ。散々幽霊にひどい目にあわされてきたからね。10日くらい寝込んだこともあった。あの時は……そうだ。なんかぶつぶつと念仏を唱え続けてなんとか助かったんだっけ。……死ぬかと思ったよ。それからは、何かあったら除霊できる人を呼んでほしいと……隆にお願いしたんだっけ。
……うん。親は不気味がるだけで、霊のことも半信半疑だった。寝込んでいるときも、病気だろうと。病院には連れて行ってくれた。……ただし、ぶつぶつと念仏を唱え続ける私を見たきららの「叔母様、精神病院に連れて行った方がいいんじゃないですか?」という言葉で。もう少し続いたら入院させられるところだった。
『う、ぐぐ、ぐぐ、ワ、ワシは三角帽子がぷりちぃな土の精霊。土の妖精たちの王じゃ。……人に無理強いをさせるような悪い精霊じゃないぞ、いい精霊じゃ。な、ユキ、信じておくれ、ワシ、ひどい目に合わせたりしないからの?』
ノームおじいちゃんがウルウルと目を潤ませている。
……あれ?おかしいな。なんだか、私がとても意地悪なことをしているようになってません?
まぁ、なんだか、うまくできていることは確かなので。
ローポーションの入っていた空瓶を取り出し、出来上がった魔力回復薬を詰めていく。
これで劣化せずに保てるんだったよね。んー、これ、なかなか手間がかかる作業だ。
2週間の間に、とりあえず売りに行く分……あと、今日みんなで飲む分と。あとはみんなで作業しよう。あ、あとノームおじいちゃんの分。
1日1瓶でいいよね。……あ、そうだ。
「ノームおじ……ノームさん、なんか少し大きめで綺麗な石とか一つ用意してもらえますか?」
『ん?なんじゃ?人間が宝石と読んでいる石でも欲しいのか?よし、飛び切りのを用意してやるぞ。ののーん』
「あ、いや、宝石じゃなくていいです。ってか、宝石興味ないんで」
私の言葉とほぼ同時に、どーんと、人の頭くらいの大きさの透明で透き通った石が出てきた。
……うん、これは水晶、水晶ということにしておこう。ダイヤモンドなわけないよね……。あはは。
全部まとめて収納袋に入れて、戻る。
「ネウス君、えーっと、一緒に来てほしいんだ」
作業中のネウス君に声をかける。
「ユキとならどこでも行くよ」
ニコニコと返事が返ってきた。
「ユキお姉さんどこへ行くの?」
ミーニャちゃんがちょっと寂しそうな顔をするので、さっき入れ替えた魔力回復薬の瓶を取り出す。
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