婚約破棄しようとする皇太子を手違いで殺してしまった私の一日

富士とまと

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「先にいただいてはどうでしょうか。殿下がお目覚めになってからは、レレナ様はデザートでもお召し上がりになればいかがでしょう?」
 なるほど。どちらにしても食べるペースも違うし、食べる量も違う。殿下が食事を取っている時に私はちょっとした軽食を食べればいいのね。うん、その方が私自身助かるかも。ナイフ捌きも上手くないもの。
「ありがと。そうするわ」
「今ならまだ暖かいスープがあると思いますので、持ってまいりますね。お茶もご用意いたしましょう」
 侍女がすぐにてきぱきとテーブルに一人分の食事を整え、追加の料理を取りに向かった。
 有能ね。
「ああ、今度は食事の夢だ……」
 突然背後に殿下の声が聞こえ、レレナは驚きのあまり椅子から慌てて立ち上がると、その瞬間にお腹も驚いたのか大きな音を立てた。
「で、殿下に聞かれてしまいました……」
 お腹を押さえて恥ずかしそうに俯くレレナの腰を、殿下が引き寄せる。
「お腹が空いているんだね。食べさせてあげるよ」
 殿下はそう言うと、椅子に腰かけ、レレナを横向きで自分の膝の上に座らせた。
「ひひゃ……で、殿下……あの、もう一つ椅子がありますので……っ」
 膝の上からレレナが降りようとすると、殿下の腕が逃がすまいとしっかりとレレナの腰を捕まえる。
「さぁ、何から食べさせてあげようか。ローストビーフにするかい?」
 殿下が肉一切れフォークにさしてレレナの口元にはこんだ。
「さぁ、口を開けてごらん」
 なんでしょう、この羞恥プレイ……。
 ラブラブの恋人同士でもやらないのではないかしら?
 恥ずかしい。でも、嫌ですと、殿下が差し出した食事を拒否することは出来ない。レレナは意を決して、口を開いた。
 肉が口の中に入る。
 レレナは少し甘めのソースのかかった柔らかなローストビーフをゆっくりと味わった。
「レレナ、ソースがこぼれているよ」
 ああ、しまった。しまったあ。また失態を。
 どうしましょう。
「イイコだ。僕に味見させてくれるんだね」
 殿下がそう言うと、レレナの口元から垂れたソースをぺろりと舐めた。
 ひゃぁーーーっ!
 ついに、レレナの羞恥心は限界突破。
 転げ落ちるように、殿下の膝の上から逃げ出した。
「で、殿下の分のお食事の用意もございます、ほ、ほら、こちらに、その……ご一緒に食事を楽しみましょう……ね?」
 銀のドーム型の蓋を開けて中の料理を殿下に見せると、ちょうど追加の料理を取りに行っていた侍女が戻って来た。
「スープとお茶をお持ちいたしました」
 殿下がその声に大きなため息をつく。
「あーあ。せっかくの夢なら、もっとレレナとイチャイチャさせてくれればいいのに!夢の中でも生殺し!」
 それから何やらつぶやいきながら席を立ち、料理をテーブルに並べ始めた。



=========
だから、何を見せられているのか……。
(´・ω・`)さて。そろそろ締めにはいりますか。
本当はもっとこう、死体が見つからないようにあちこち隠したりして誤魔化すなんかコメディミステリーみあいな感じの想像してたんだけど、書けなかった。
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