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「レレナのお腹の虫に叱られないうちに、食べようか」
殿下の言葉に、レレナは真っ赤になった。
「わ、忘れてください殿下。私のお腹が鳴ったことは……」
殿下がレレナのうろたえる姿にくすりと楽しそうに笑う。
「そういう姿を見るのもいいものだな」
それからはたわいもない会話をしながら食事を終えた。食事が終わると、再び殿下は意識を失った。
時刻は夜の9時ごろだろうか。
早めの昼食を終えて毒を口にしたのが12時ごろだとすると、3時間に1度ほど目を覚ましていることになる。
片道4時間……往復8時間。そろそろ侍女が戻ってきてもいい頃だけれど……。
レレナは次に殿下が目を覚ますのは3時間後と当たりをつけて、一旦殿下の部屋を出ることにした。
「殿下は眠ってしまいましたわ。誰か人を呼んでベットに運んでくださいませ。それから、殿下が目を覚ましたら私に知らせてくれる?」
侍女にそう御願いしてロビーに向かう。
そろそろ解毒薬が届くはずだ。
部屋で待っていても落ち着かないため、外の様子を見ようとすると、ぴかりと窓の外が光った。
そして、すぐにすさまじい音が鳴り響く。
「きゃぁっ!雷っ!」
レレナが大きな音に驚いて身を縮めると、雷の音に続いてバババババーと、叩きつけるような雨の音が聞こえてきた。
「雨?」
窓の外を見ると、夜というだけでなく厚い雲で月明かりがさえぎられているのあろう。真っ暗だ。
屋敷から漏れる光で、大きな雨粒がガラスを隙間なく埋めるように叩きつけているのだけが見える。
「大丈夫かしら……」
侍女身をレレナが心配していると、ぴかりと再び光、雷鳴が轟き渡る。
「この雨では……明日マリアがこちらに来るのは無理だろうな」
ロイドが突然の大雨に様子を見に来たのかロビーに姿を現した。
「え?でも、そこまで雨は長く続かないのでは?」
レレナは夕立を思い出していた。激しい雨が突然降るけれど、1時間もしないうちに止むはずだ。
ロイドが首を横に振る。
「この季節の雨は、雲が南から北へ流れていく。雨は移動するが振った雨は川に集まる。このあたりの川にそって雲が移動しながら雨を降らす……」
「え?」
「まぁ、つまりこの場所の雨がやんでも川の水は増え続けて、氾濫する危険があるんだ。ここへ来るまでに橋をいくつか通ったでしょう」
ロイドが丁寧に説明してくれるのをレレナはどこか遠い国の話のように聞いていた。
「簡素な作りな橋でしたでしょう?大雨で何度も流されるんですよ……ですから、流されること前提での領地では橋をかけているんです。……明日は橋のいくつかが流されている可能性があります……」
王都から明日来る予定だったマリアは、橋が流されてこられなくなる?
じゃぁ、王都へ解毒剤を取りにいった侍女は?戻って来られるの?
もうすでに橋を渡り、ここの近くに来ているなら大丈夫よね?もう、9時間ほどたっているし。
殿下の言葉に、レレナは真っ赤になった。
「わ、忘れてください殿下。私のお腹が鳴ったことは……」
殿下がレレナのうろたえる姿にくすりと楽しそうに笑う。
「そういう姿を見るのもいいものだな」
それからはたわいもない会話をしながら食事を終えた。食事が終わると、再び殿下は意識を失った。
時刻は夜の9時ごろだろうか。
早めの昼食を終えて毒を口にしたのが12時ごろだとすると、3時間に1度ほど目を覚ましていることになる。
片道4時間……往復8時間。そろそろ侍女が戻ってきてもいい頃だけれど……。
レレナは次に殿下が目を覚ますのは3時間後と当たりをつけて、一旦殿下の部屋を出ることにした。
「殿下は眠ってしまいましたわ。誰か人を呼んでベットに運んでくださいませ。それから、殿下が目を覚ましたら私に知らせてくれる?」
侍女にそう御願いしてロビーに向かう。
そろそろ解毒薬が届くはずだ。
部屋で待っていても落ち着かないため、外の様子を見ようとすると、ぴかりと窓の外が光った。
そして、すぐにすさまじい音が鳴り響く。
「きゃぁっ!雷っ!」
レレナが大きな音に驚いて身を縮めると、雷の音に続いてバババババーと、叩きつけるような雨の音が聞こえてきた。
「雨?」
窓の外を見ると、夜というだけでなく厚い雲で月明かりがさえぎられているのあろう。真っ暗だ。
屋敷から漏れる光で、大きな雨粒がガラスを隙間なく埋めるように叩きつけているのだけが見える。
「大丈夫かしら……」
侍女身をレレナが心配していると、ぴかりと再び光、雷鳴が轟き渡る。
「この雨では……明日マリアがこちらに来るのは無理だろうな」
ロイドが突然の大雨に様子を見に来たのかロビーに姿を現した。
「え?でも、そこまで雨は長く続かないのでは?」
レレナは夕立を思い出していた。激しい雨が突然降るけれど、1時間もしないうちに止むはずだ。
ロイドが首を横に振る。
「この季節の雨は、雲が南から北へ流れていく。雨は移動するが振った雨は川に集まる。このあたりの川にそって雲が移動しながら雨を降らす……」
「え?」
「まぁ、つまりこの場所の雨がやんでも川の水は増え続けて、氾濫する危険があるんだ。ここへ来るまでに橋をいくつか通ったでしょう」
ロイドが丁寧に説明してくれるのをレレナはどこか遠い国の話のように聞いていた。
「簡素な作りな橋でしたでしょう?大雨で何度も流されるんですよ……ですから、流されること前提での領地では橋をかけているんです。……明日は橋のいくつかが流されている可能性があります……」
王都から明日来る予定だったマリアは、橋が流されてこられなくなる?
じゃぁ、王都へ解毒剤を取りにいった侍女は?戻って来られるの?
もうすでに橋を渡り、ここの近くに来ているなら大丈夫よね?もう、9時間ほどたっているし。
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