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★ダーナ視点最後
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「これは、ウルビアにでも襲われたか?」
「そう、そうなんだよ。見てわかるだろう?どれくらいひどい襲われ方をしたのか」
背の高い男が、リョウナの着ていた服を広げてどす黒く残った血と、ウルビアの歯に食いちぎられた穴を見た。
「とてもこれでは生きていられないだろう」
私は一言も死んだなんて言ってない。
「それを持って行けばいい。命じられたのは、リョウナを探すことだろう?効果の高いポーションを作れるリョウナを探した結果だと、それを持って行って見せればいい。もし、真実の水晶で問われたって、リョウナを探して話を聞いたらこれを渡されたと言えば、嘘をついたことにはならないだろう?」
背の低い男がハッとする。
「だが、リョウナの服だと誰が証明するんだっ」
「リョウナは、罪人さ。聖騎士詰所で数日前に有罪判決を受けたばかり。つまり、着ていた服を、他ならぬ聖騎士詰所の人間が覚えているはずだよ」
背の高い男が、リョウナの服を雑に丸めて鞄の中に詰め込んだ。
「……帰るぞ。報告に戻ろう。……探していたリョウナは死んだ」
背の高い男が背の低い男の背中をたたいた。
「……快く、リョウナがその道具をお前に譲ったと言っていたが……」
立ち去り際、背の高い男が振り返った。
もしかして、それを奪うためにお前が殺したんじゃないかと、そう男の目が疑いの目を私に向けている。
ああいいさ。それでいい。
きっとブルーノにいたころの私を知っている人間に話を聞けば、疑いを確証だと思い込むような証言が出てくるだろうよ。
リョウナは死んだ。
だから、これ以上探すのをやめることだ。
リョウナを利用させやしないさ。たとえ、私の言葉がでたらめだとばれようと……時間稼ぎにはなったはずだよ。
================
はい。ダーナは、必至にリョウナを守ろうとしております。
もう、リョウナを探す人間が来ないようにと。
んだけども、まだ来るんだわ。
来るんだわ。
さて、裏社会を見てきたダーナらしく追い払いました。
裏社会を見てきたダーナらしく、お金を要求するということを利用しました。
聖騎士のようなやつらがお金を要求するような人間を見下し馬鹿にしている感情を利用しました。
さて、文字数が、切れ目の関係で今回少な目です。
あとですねー、ひとまずここで、第一部おしまいということで。
お読みいただきありがとうございました。
スマホ充電器奪われたらやばいねー。カヤク作られたらやばいよねー。
でも、カヤク作るのって、大変らしいよ。
「そう、そうなんだよ。見てわかるだろう?どれくらいひどい襲われ方をしたのか」
背の高い男が、リョウナの着ていた服を広げてどす黒く残った血と、ウルビアの歯に食いちぎられた穴を見た。
「とてもこれでは生きていられないだろう」
私は一言も死んだなんて言ってない。
「それを持って行けばいい。命じられたのは、リョウナを探すことだろう?効果の高いポーションを作れるリョウナを探した結果だと、それを持って行って見せればいい。もし、真実の水晶で問われたって、リョウナを探して話を聞いたらこれを渡されたと言えば、嘘をついたことにはならないだろう?」
背の低い男がハッとする。
「だが、リョウナの服だと誰が証明するんだっ」
「リョウナは、罪人さ。聖騎士詰所で数日前に有罪判決を受けたばかり。つまり、着ていた服を、他ならぬ聖騎士詰所の人間が覚えているはずだよ」
背の高い男が、リョウナの服を雑に丸めて鞄の中に詰め込んだ。
「……帰るぞ。報告に戻ろう。……探していたリョウナは死んだ」
背の高い男が背の低い男の背中をたたいた。
「……快く、リョウナがその道具をお前に譲ったと言っていたが……」
立ち去り際、背の高い男が振り返った。
もしかして、それを奪うためにお前が殺したんじゃないかと、そう男の目が疑いの目を私に向けている。
ああいいさ。それでいい。
きっとブルーノにいたころの私を知っている人間に話を聞けば、疑いを確証だと思い込むような証言が出てくるだろうよ。
リョウナは死んだ。
だから、これ以上探すのをやめることだ。
リョウナを利用させやしないさ。たとえ、私の言葉がでたらめだとばれようと……時間稼ぎにはなったはずだよ。
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はい。ダーナは、必至にリョウナを守ろうとしております。
もう、リョウナを探す人間が来ないようにと。
んだけども、まだ来るんだわ。
来るんだわ。
さて、裏社会を見てきたダーナらしく追い払いました。
裏社会を見てきたダーナらしく、お金を要求するということを利用しました。
聖騎士のようなやつらがお金を要求するような人間を見下し馬鹿にしている感情を利用しました。
さて、文字数が、切れ目の関係で今回少な目です。
あとですねー、ひとまずここで、第一部おしまいということで。
お読みいただきありがとうございました。
スマホ充電器奪われたらやばいねー。カヤク作られたらやばいよねー。
でも、カヤク作るのって、大変らしいよ。
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みんなの感想(89件)
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作者さんは、ゆるざまぁタイプなのにこんなヘイトを稼いでどうするつもりなのか……。
ひょっとしたら『むりやり薬物中毒なんて可哀そう!ざまぁだよね?!』感なのかもしれないけど『働きもしないで貴族宅に美人メイド付きで賓客扱い、毎日酔っぱらって妄言三昧』ってざまぁじゃないですから……。
……『ヒロインが貴族宅に軟禁、むりやり薬物中毒』ならもっとひどい目に遭うでしょう?
治療で地獄の苦しみってなってもポーションある世界ですし……。
(ポーション中毒で無効にします?)
……いやもう『ほほう! 魔獣の前で大声を上げて走るなど見かけによらず男気があるではないか! この先の町に男らしさを売りにした住み込みの店がある、連れて行ってやろう』
(夜に大変なことが!)
の方がややマシな気がする。(あくまでも個人の感想です)
書きたくないシーンを書くのは、読者が凄く求めてくる時だけでいいですよ?
……まあ、リョナ子さんが『死んだことになってる』なら生かして情報を得なきゃいけませんが。
とりあえず火薬調合ミスで汚え花火になってくれれば汚物が浄化されるんですかねぇ……?
落ち着いて!
悪人が書けないって、三人男は人じゃないってコト?!
それとも女友達のダーナを助けるために頑張りすぎちゃったの!?