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「任せて」
ドラゴングウィの真ん中の尾の根本をつかむ。
身体強化は重ね掛け8。もう一つかけられないかと試したらかけることができた。ここに来るまでにレベルが上がったようだ。身体強化重ね掛け9。
尾の一つをつかまれ自由を奪われたドラゴングウィは、他の2本の尾で私を排除しようと執拗に攻撃を繰り出してくる。
「くっ」
さすがに伝説級の魔物だけはある。
身体強化を9も重ねてかけているというのに、棒で強く打ちつけられているかのような衝撃を受ける。
「耐えろ……」
痛みなんてどうってことない……。
手を離しちゃだめ。
痛い……。痛いけれど。
「ぐあぁぁ」
痛いけれど、体の痛みなんて、いくらだって治すことができる。
でも、ジャンを失ってしまった心の痛みは、治ることがないだろう。絶対に取り返す。
「離すものですかぁぁぁぁぁ!」
「シャリア、あとは任せた!」
エディが最上級魔法を放つ。巨大なドラゴングウィの上半身を吹き飛ばし、爆風で私の体も吹き飛ばされ受け身も取れずに壁にぶち当たった。
……ドラゴンの尾の攻撃よりも大した衝撃はないので、すぐに立ち上がる。
上半身が消えたドラゴングウィの体は再生することはなかった。
「よくやった」
アイシャさんがポーションを投げてくれた。
受け取ると、すぐに倒れているエディの元へと駆け寄る。
ただの魔力切れだとは思うけれど、それでもピクリとも動かないエディが心配で胸がぎゅっとなる。
魔法を放つ前に何度も攻撃を受けてボロボロになって血も流れていた。
「エディっ!」
呼吸があることにほっとするけれど、このまま血を逃せば無事でいられるとは限らない。
ポーションのふたを取りエディの口に当てるけれど、意識を失っているエディの口にポーションを流しこんでも口からこぼれるばかりだ。
どうしよう……。
おろおろとしていると、アイシャさんの声が聞こえてきた。
「あー、もうじれったいね!貸してごらん、こうするんだよ!」
アイシャさんは、エディの頭を持ち上げると、口にポーションの瓶を突っ込んだ。
そうか、横に向けずに縦になればのどに落ちていくのか。(*よい子は真似をしないでね)
「ポーションは水と違って気管に入っても問題ないからね。さぁ、シャリア、お前も飲みな。すぐに戻るからね」
「戻る?」
ギルド長の顔を見る。
「なれねぇよ。ミスリル級どころかまだ金級にも上がれねぇ。依頼数が足りてねぇんだ」
「……そう、だよね……」
実力だけで上がれないのは知っているし、実力もミスリル級に足りているかと聞かれれば、全然足りてないだろう。
「まぁ、だがやることははっきりしただろう?」
ギルド長が私の頭をぽんっとたたく。
こくんと頷く。
目立たないようになんて考えずに1日にこなせるだけ依頼をこなして……。
「どれくらいかかるんだろう……ジャン……ママのこと忘れちゃわないかな……」
頑張るしかないと分かっているのに。
「ほれ、泣いてる暇はないよ。王都に向かうよ、これをギルドカードに下げときな」
師匠はドラゴングウィの尾の先の色が違う鱗を外すとアダマンタイトの剣の先で乱雑に穴をあけた。
……お金に困ったときに売るにしてもこんな風に適当に穴をあけると価値が下がるんじゃないのかな?と思ったけれど、お金なんて今は全く価値を感じない。ジャンに比べたら……。
ドラゴングウィの真ん中の尾の根本をつかむ。
身体強化は重ね掛け8。もう一つかけられないかと試したらかけることができた。ここに来るまでにレベルが上がったようだ。身体強化重ね掛け9。
尾の一つをつかまれ自由を奪われたドラゴングウィは、他の2本の尾で私を排除しようと執拗に攻撃を繰り出してくる。
「くっ」
さすがに伝説級の魔物だけはある。
身体強化を9も重ねてかけているというのに、棒で強く打ちつけられているかのような衝撃を受ける。
「耐えろ……」
痛みなんてどうってことない……。
手を離しちゃだめ。
痛い……。痛いけれど。
「ぐあぁぁ」
痛いけれど、体の痛みなんて、いくらだって治すことができる。
でも、ジャンを失ってしまった心の痛みは、治ることがないだろう。絶対に取り返す。
「離すものですかぁぁぁぁぁ!」
「シャリア、あとは任せた!」
エディが最上級魔法を放つ。巨大なドラゴングウィの上半身を吹き飛ばし、爆風で私の体も吹き飛ばされ受け身も取れずに壁にぶち当たった。
……ドラゴンの尾の攻撃よりも大した衝撃はないので、すぐに立ち上がる。
上半身が消えたドラゴングウィの体は再生することはなかった。
「よくやった」
アイシャさんがポーションを投げてくれた。
受け取ると、すぐに倒れているエディの元へと駆け寄る。
ただの魔力切れだとは思うけれど、それでもピクリとも動かないエディが心配で胸がぎゅっとなる。
魔法を放つ前に何度も攻撃を受けてボロボロになって血も流れていた。
「エディっ!」
呼吸があることにほっとするけれど、このまま血を逃せば無事でいられるとは限らない。
ポーションのふたを取りエディの口に当てるけれど、意識を失っているエディの口にポーションを流しこんでも口からこぼれるばかりだ。
どうしよう……。
おろおろとしていると、アイシャさんの声が聞こえてきた。
「あー、もうじれったいね!貸してごらん、こうするんだよ!」
アイシャさんは、エディの頭を持ち上げると、口にポーションの瓶を突っ込んだ。
そうか、横に向けずに縦になればのどに落ちていくのか。(*よい子は真似をしないでね)
「ポーションは水と違って気管に入っても問題ないからね。さぁ、シャリア、お前も飲みな。すぐに戻るからね」
「戻る?」
ギルド長の顔を見る。
「なれねぇよ。ミスリル級どころかまだ金級にも上がれねぇ。依頼数が足りてねぇんだ」
「……そう、だよね……」
実力だけで上がれないのは知っているし、実力もミスリル級に足りているかと聞かれれば、全然足りてないだろう。
「まぁ、だがやることははっきりしただろう?」
ギルド長が私の頭をぽんっとたたく。
こくんと頷く。
目立たないようになんて考えずに1日にこなせるだけ依頼をこなして……。
「どれくらいかかるんだろう……ジャン……ママのこと忘れちゃわないかな……」
頑張るしかないと分かっているのに。
「ほれ、泣いてる暇はないよ。王都に向かうよ、これをギルドカードに下げときな」
師匠はドラゴングウィの尾の先の色が違う鱗を外すとアダマンタイトの剣の先で乱雑に穴をあけた。
……お金に困ったときに売るにしてもこんな風に適当に穴をあけると価値が下がるんじゃないのかな?と思ったけれど、お金なんて今は全く価値を感じない。ジャンに比べたら……。
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