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11 いいなりのふり 穂高side
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藤代の唇が離れたとき、僕は聞かずにはいられなかった。
「なにを? 僕になにをしたんだ?」
気を失っている間に、なにか変なことをされたのだ。
そうだとしか思えなかった。嫌いな藤代とキスして…気持ち良いと感じるなんて。おかしい。
「ズルだ。キスだけでこんなに感じるはずない。僕に薬でも盛ったのか?」
「ズルじゃないよ。薬なんか盛ってない。でも、秘密はあるかな」
「秘密?」
いぶかしげに問うと、藤代はにっこりと綺麗めな笑みを向けた。
「俺の能力は、人の視線を集めるだけじゃない。キスすると、みんな俺に服従しちゃうんだ。いいなりってやつ」
「な…に…?」
いいなりという言葉に、僕は恐ろしさを感じた。
それって、自分の意思がなくなるって意味じゃないの?
そんなヤバいキスを僕にしていたってこと? ひどくね?
「たぶん、唾液とか体液とかに、そういう効果があるんだろうな。だから、ね。千雪、早くメロメロになっちゃえよ」
そう言って、藤代は手を引っ張って僕の上半身を起こすと、また僕に深くくちづけてきた。
机の上に座る僕を正面から抱きしめて、夕日の中でキスする。
端から見たらロマンティックなシチュエーションなのだろうが、僕はそれどころじゃなかった。
唾液…唾液で人に言うことを聞かせられるって、なんなん? 意味不明すぎるだろ。
でも、藤代のことを嫌いな僕が、彼にキスされて気持ち良くなってしまうのは、その唾液の効果のせいなのかもしれない。よくわからないけど。
しかし、それにしても。
美形で、誰からも愛されて、なにもかもを手にしているこの男は、なんで自分なんかにこんなに固執するのだろうか? 必死に、僕をつなぎ止めようとするのだろうか。
反則技の、ズルいキスをしてまでも?
まったく、理解できない。
藤代は己の唾液を僕の口に混ぜて、じっくりと馴染ませるように、口腔に舌を這わせる。ちゃんと感じさせるように考えているのか、撫でるように、くすぐるように愛撫されて、やっぱり気持ち良くなってきてしまう。
頭が熱くて、ぼーっとしてくる。
唇や舌が痺れて、彼の舌がまさぐるままに、絡みつくままに、なすがままにされてしまう。
僕が充分にとろけたことを知ったのか、藤代は甘く、チュッとリップ音を鳴らして、離れた。
「なぁ、千雪からキスして。心から千雪に俺を受け入れてもらいたいから」
熱烈なキスをされてぼんやりしていたから、表情は変わらなかったが、内心…はぁぁ? とキレた。
ふざけんな。勝手にキスして、勝手に僕を良いようにしようとしているくせに。
心から藤代を許すことなんか、絶対に、永久に、ないっ!
でも、キスしなければ。この行為はいつまでも続く、かもしれない。
それにまだ、殺される恐れもあるし。
藤代が豹変したら、僕は逃げられない。
仕方がない、と。僕は気持ちを固める。
どうせ、キスはもう何回もエッロイやつをしている。一回も二回も同じだ。
そう思い、僕は嫌々ながら目をつぶって、えいやっ、という気持ちで藤代にチュウした。
そして、サッと離れる。
すると藤代は、不満そうに鼻で息をついた。
「そんな可愛いチュウはダメ。もっと、奥の奥まで許すみたいなキスじゃないとなぁ」
僕の額に額をつけて、藤代は可愛くねだった。
ヒィィ、と僕は頬を引きつらせる。
あざといぞ、藤代。男が可愛いの狙っても全然可愛くないからな。
つか、僕からディープなキスをしなきゃダメなのか?
なんでだよっ。ファーストキスだった初心者にえげつない要求しないでらいたいんですけどぉぉ。
でも、仕方がないから。従順なふりをして、僕は藤代の顔に両手を添え、彼の口にぴったりと吸いついた。
彼の舌に舌を絡めてみる。さっき藤代がしていたやつだ。
どうやるのかなんて知らないから、彼にされたことをして返すしかできない。
舌の表面をくすぐったり、唇をムニョムニョ動かして、彼の唇を揉んだり?
そうしてから、手も口も離して、そっと身を引くと。
藤代が麗しく笑って、たずねた。
「俺の恋人に、なる?」
僕の気持ちは、もちろんNOだ。
絶対、藤代に屈服したくない。
そうは思うけど…。
もう早く、この場から去りたい。とにかく、この現状から逃れたい。
その気持ちが強くて、彼の望むままに答えてしまった。
「なる。藤代の恋人に、なる」
すると藤代は、今まで見た中で一番美しい笑みを浮かべたのだった。
「本当? やった。これで千雪は俺のものだ。この目が、俺を見てくれる」
藤代の大きな手が、僕の頬をゾロリと撫で。彼の瞳が、僕の目をうっとりみつめる。
そのとき、僕はピンときたのだ。
このままいいなりのふりを続けて、僕が彼をみつめていれば。
僕はみんなと一緒になる。
藤代は、僕だけが彼を見ていないから気になってしまったのだ。
真っ白い雪原の中にある、たったひとつの足跡のように。
その黒い足跡が目障りなのだ。
だけど、僕がみんなと同じ行動をしたら、彼はすぐにも興味を失うんじゃないかな?
だって僕は、本当に凡庸な男で、ちょっと勉強ができるだけの面白みのない地味男なんだ。彼を見なかったということだけが、彼の中で引っかかっていたはずなのだから、それさえなくなればすぐにも飽きるはず。
「退部届は受理してやる。ただし、俺と一緒に登下校する、放課後も俺と過ごす、それが条件な」
藤代は自信に満ちた瞳の色で、僕に命令する。
「君は、生徒会があるのに。放課後一緒にいないとダメなのか?」
「俺の用事が終わるまで待っていろ、ってことだよ。それくらいのお願いは聞いてくれるよな? 千雪は俺の恋人なんだから」
その傲慢な言い分には、不快さを感じる。
でも『唾液の効果でキスした者は服従する』みたいなことを言っていたから、藤代はおそらく、僕が今、彼のいいなりになっていると思っているのだろう。
この強気な発言は、従わせられる自信があるから出てくるのだろうな。
確かに、はじめてのキスの割には、気持ちが良かった。男同士なのに、しかも嫌いな男だったのに、嫌悪感が出なかったのは、唾液になんらかの効果があったからかもしれない。
けれど、実のところ、僕には服従するほどの効果はないようだった。
キスの最中はぼんやりしてしまったが。実際、今は物事を考察できるくらいには頭が冴えている。
服従って、どういうものなのかな?
藤代の命令には絶対服従ってことだよね。たぶん、したくてそうなるんだろうね。
でも僕は、藤代の望みを叶えたいとか、そんな気にはまったくなっていなかった。殺されないのなら、今すぐにでも逃げてしまいたいと思うくらいにはな。
つまり、衆目を集めるという彼の能力が自分に効かないように、キスすると彼のいいなりになるという効果も、自分には通用しなかった。ってこと?
だから、僕はいいなりのふりをする。
「わかった。藤代の言うとおりにするよ」
にっこりと僕は微笑む。あぁ、こんな媚びた笑顔、親にもしたことはないが。まぁ、一生懸命笑ってみせた。
すると藤代は感激したのか、瞳をキラリンと輝かせた。
「本当に? 良かった。ありがとう、千雪。今日から恋人として大事にするからな」
そして、とびきり優しいキスを僕にしたのだった。
くちづけを受けながら、僕は暗い気分でそっと目を閉じる。
たぶん藤代は、その気になれば穏便に僕を殺せるのだ。
学校でも、放課後でも、不登校になったって、家まで押しかけて殺せる。
そして親や教師、もしかしたら警官までも、藤代が特殊な能力を駆使して味方につけたら、事件は揉み消されちゃうんだ。
そんな誰の目も恐れない狂気を、僕は藤代の中に感じていた。
彼から逃れるには、彼が飽きて僕を手放す日を待つしかない。
藤代にとって、価値のないもの、無用なもの、他と同じで特別ではないものにならなければならない。
だから、僕はいいなりのふりをする。彼が僕に飽きるまで。
「なにを? 僕になにをしたんだ?」
気を失っている間に、なにか変なことをされたのだ。
そうだとしか思えなかった。嫌いな藤代とキスして…気持ち良いと感じるなんて。おかしい。
「ズルだ。キスだけでこんなに感じるはずない。僕に薬でも盛ったのか?」
「ズルじゃないよ。薬なんか盛ってない。でも、秘密はあるかな」
「秘密?」
いぶかしげに問うと、藤代はにっこりと綺麗めな笑みを向けた。
「俺の能力は、人の視線を集めるだけじゃない。キスすると、みんな俺に服従しちゃうんだ。いいなりってやつ」
「な…に…?」
いいなりという言葉に、僕は恐ろしさを感じた。
それって、自分の意思がなくなるって意味じゃないの?
そんなヤバいキスを僕にしていたってこと? ひどくね?
「たぶん、唾液とか体液とかに、そういう効果があるんだろうな。だから、ね。千雪、早くメロメロになっちゃえよ」
そう言って、藤代は手を引っ張って僕の上半身を起こすと、また僕に深くくちづけてきた。
机の上に座る僕を正面から抱きしめて、夕日の中でキスする。
端から見たらロマンティックなシチュエーションなのだろうが、僕はそれどころじゃなかった。
唾液…唾液で人に言うことを聞かせられるって、なんなん? 意味不明すぎるだろ。
でも、藤代のことを嫌いな僕が、彼にキスされて気持ち良くなってしまうのは、その唾液の効果のせいなのかもしれない。よくわからないけど。
しかし、それにしても。
美形で、誰からも愛されて、なにもかもを手にしているこの男は、なんで自分なんかにこんなに固執するのだろうか? 必死に、僕をつなぎ止めようとするのだろうか。
反則技の、ズルいキスをしてまでも?
まったく、理解できない。
藤代は己の唾液を僕の口に混ぜて、じっくりと馴染ませるように、口腔に舌を這わせる。ちゃんと感じさせるように考えているのか、撫でるように、くすぐるように愛撫されて、やっぱり気持ち良くなってきてしまう。
頭が熱くて、ぼーっとしてくる。
唇や舌が痺れて、彼の舌がまさぐるままに、絡みつくままに、なすがままにされてしまう。
僕が充分にとろけたことを知ったのか、藤代は甘く、チュッとリップ音を鳴らして、離れた。
「なぁ、千雪からキスして。心から千雪に俺を受け入れてもらいたいから」
熱烈なキスをされてぼんやりしていたから、表情は変わらなかったが、内心…はぁぁ? とキレた。
ふざけんな。勝手にキスして、勝手に僕を良いようにしようとしているくせに。
心から藤代を許すことなんか、絶対に、永久に、ないっ!
でも、キスしなければ。この行為はいつまでも続く、かもしれない。
それにまだ、殺される恐れもあるし。
藤代が豹変したら、僕は逃げられない。
仕方がない、と。僕は気持ちを固める。
どうせ、キスはもう何回もエッロイやつをしている。一回も二回も同じだ。
そう思い、僕は嫌々ながら目をつぶって、えいやっ、という気持ちで藤代にチュウした。
そして、サッと離れる。
すると藤代は、不満そうに鼻で息をついた。
「そんな可愛いチュウはダメ。もっと、奥の奥まで許すみたいなキスじゃないとなぁ」
僕の額に額をつけて、藤代は可愛くねだった。
ヒィィ、と僕は頬を引きつらせる。
あざといぞ、藤代。男が可愛いの狙っても全然可愛くないからな。
つか、僕からディープなキスをしなきゃダメなのか?
なんでだよっ。ファーストキスだった初心者にえげつない要求しないでらいたいんですけどぉぉ。
でも、仕方がないから。従順なふりをして、僕は藤代の顔に両手を添え、彼の口にぴったりと吸いついた。
彼の舌に舌を絡めてみる。さっき藤代がしていたやつだ。
どうやるのかなんて知らないから、彼にされたことをして返すしかできない。
舌の表面をくすぐったり、唇をムニョムニョ動かして、彼の唇を揉んだり?
そうしてから、手も口も離して、そっと身を引くと。
藤代が麗しく笑って、たずねた。
「俺の恋人に、なる?」
僕の気持ちは、もちろんNOだ。
絶対、藤代に屈服したくない。
そうは思うけど…。
もう早く、この場から去りたい。とにかく、この現状から逃れたい。
その気持ちが強くて、彼の望むままに答えてしまった。
「なる。藤代の恋人に、なる」
すると藤代は、今まで見た中で一番美しい笑みを浮かべたのだった。
「本当? やった。これで千雪は俺のものだ。この目が、俺を見てくれる」
藤代の大きな手が、僕の頬をゾロリと撫で。彼の瞳が、僕の目をうっとりみつめる。
そのとき、僕はピンときたのだ。
このままいいなりのふりを続けて、僕が彼をみつめていれば。
僕はみんなと一緒になる。
藤代は、僕だけが彼を見ていないから気になってしまったのだ。
真っ白い雪原の中にある、たったひとつの足跡のように。
その黒い足跡が目障りなのだ。
だけど、僕がみんなと同じ行動をしたら、彼はすぐにも興味を失うんじゃないかな?
だって僕は、本当に凡庸な男で、ちょっと勉強ができるだけの面白みのない地味男なんだ。彼を見なかったということだけが、彼の中で引っかかっていたはずなのだから、それさえなくなればすぐにも飽きるはず。
「退部届は受理してやる。ただし、俺と一緒に登下校する、放課後も俺と過ごす、それが条件な」
藤代は自信に満ちた瞳の色で、僕に命令する。
「君は、生徒会があるのに。放課後一緒にいないとダメなのか?」
「俺の用事が終わるまで待っていろ、ってことだよ。それくらいのお願いは聞いてくれるよな? 千雪は俺の恋人なんだから」
その傲慢な言い分には、不快さを感じる。
でも『唾液の効果でキスした者は服従する』みたいなことを言っていたから、藤代はおそらく、僕が今、彼のいいなりになっていると思っているのだろう。
この強気な発言は、従わせられる自信があるから出てくるのだろうな。
確かに、はじめてのキスの割には、気持ちが良かった。男同士なのに、しかも嫌いな男だったのに、嫌悪感が出なかったのは、唾液になんらかの効果があったからかもしれない。
けれど、実のところ、僕には服従するほどの効果はないようだった。
キスの最中はぼんやりしてしまったが。実際、今は物事を考察できるくらいには頭が冴えている。
服従って、どういうものなのかな?
藤代の命令には絶対服従ってことだよね。たぶん、したくてそうなるんだろうね。
でも僕は、藤代の望みを叶えたいとか、そんな気にはまったくなっていなかった。殺されないのなら、今すぐにでも逃げてしまいたいと思うくらいにはな。
つまり、衆目を集めるという彼の能力が自分に効かないように、キスすると彼のいいなりになるという効果も、自分には通用しなかった。ってこと?
だから、僕はいいなりのふりをする。
「わかった。藤代の言うとおりにするよ」
にっこりと僕は微笑む。あぁ、こんな媚びた笑顔、親にもしたことはないが。まぁ、一生懸命笑ってみせた。
すると藤代は感激したのか、瞳をキラリンと輝かせた。
「本当に? 良かった。ありがとう、千雪。今日から恋人として大事にするからな」
そして、とびきり優しいキスを僕にしたのだった。
くちづけを受けながら、僕は暗い気分でそっと目を閉じる。
たぶん藤代は、その気になれば穏便に僕を殺せるのだ。
学校でも、放課後でも、不登校になったって、家まで押しかけて殺せる。
そして親や教師、もしかしたら警官までも、藤代が特殊な能力を駆使して味方につけたら、事件は揉み消されちゃうんだ。
そんな誰の目も恐れない狂気を、僕は藤代の中に感じていた。
彼から逃れるには、彼が飽きて僕を手放す日を待つしかない。
藤代にとって、価値のないもの、無用なもの、他と同じで特別ではないものにならなければならない。
だから、僕はいいなりのふりをする。彼が僕に飽きるまで。
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