16 / 44
15 ひとしずくの水 藤代side
しおりを挟む
編入早々、俺は担任に生徒会長に立候補しないかと勧められた。
小学校でも中学校でも、こんなふうに打診されたことはよくあったので、珍しくない。むしろ、またかという感じ。
でも生徒会の仕事も、そういうわけでまぁまぁ熟知していたから、選挙に立候補するのはやぶさかではなかったのだけど。そのとき俺は、自分が会長になるのなら副会長は穂高が良いと思ったのだ。
俺が落選することは、まずない。
この学校でも、相変わらず俺は衆目を集めていて、みんながすでに俺の味方だ。
そしてこういう状況下では、俺の思惑も難なく通る。
中等部時代からA組入りを保ち続け、賢くて、どことなく気品があって、物静か。それゆえに、彼は積極的に表舞台に立つタイプではない、みたい。
俺は穂高のことを、奥ゆかしいという印象で見ていた。
でも今まで突出していなくて、生徒の中にあえて埋没していたような印象の穂高が、いきなり生徒会に入るのは難しいかもしれない。うん、普通だったらな。
でも俺が強く推薦すれば、穂高も絶対に当選するよ。マジで。
念のため、穏便に穂高が生徒会に入る気になるよう、裏工作してみた。
高等部の園芸部で活動しているのは、ほぼ穂高と須藤という先輩だけ。
他は幽霊部員という弱弱弱小クラブだったので、俺はとりあえず須藤に近づいて、園芸部を辞めさせた。
園芸部が存続できなくなれば、居所のなくなった穂高はスルッと生徒会入りを承諾すると思ったんだ。でも…。
放課後。園芸部は空中分解したというのに、穂高は律儀に花壇で水まきをしていた。
思えば、はじめて会った日も。
穂高以外の人物が花壇に水をまいているのは見なかった。
きっと穂高は花が純粋に好きなんだろうな。
だけど、穂高は背筋を伸ばして、小さな口をキュッと引き結ぶ、なにやら難しい案件に取り組んでいるかのような顔つきでジョウロを振っていた。
真面目さが表情や仕草ににじみ出ていて、なんだか無性に可愛い。
あぁ、彼と一緒に生徒会ができたら最高だな。
俺はこのとき、もう『会長、俺。副会長、穂高』の図しか考えていなかった。
だから、笑顔で勧誘したあとに穂高に拒否られ、呆気にとられた。
「…興味、ない」
俺は、断られる場面を想像していなかった。
だって、俺は今まで誰にも拒否られたことがないのだ。
だからつい、穂高がみんなと同じ反応をしないということを失念してしまって。
いや、でも。これは穂高にもメリットのある話だ。生徒会経験は内申にだいぶ有利に働くからな。
もしかしたら、聞き間違いかと思った。それくらい、思わぬ展開だったのだ。
しかし穂高が首を縦に振ることはなく。
結局俺は、彼の説得に失敗してしまったのだった。
その後、当然俺は生徒会選挙に受かり、生徒会長に選出されたが。穂高を生徒会に引き入れることができず、落胆していた。
なんか……俺が追うと、穂高はその二倍の速さでさーーっと逃げていくみたいじゃね?
そして、俺が感じたその感覚は決して間違いではなかったのだ。
なぜなら穂高は、俺の能力に気づいていたのだから。
園芸部に俺が入部したことを彼に言ったとき、そのようなことを言われたのだ。
えぇぇぇ、穂高、すごくね? 今まで誰にも気づかれなかったのに。一番近くにいる両親や兄弟さえも、俺は疑われたことはないんだよ。
みんなが俺に好感を持つ、俺に従う、その能力を穂高だけが見破った。
俺はひどく高揚した。やっぱり穂高は特別な人物なのだ。
自分の能力に惑わされない、ただひとりの人。貴重な存在をみつけてしまったぁぁ。
嬉しくて嬉しくて、俺はテンション爆上がりした。
しかし、浮き上がった分、叩き落されたときの打撃は半端なかった。
「君と友達にはなれないんだ。君は得体の知れない不気味なやつだから」
ガーーン、ときたね。
容赦のない言葉を、一番好感を持っている相手にぶつけられたのだ。
マジで、しばらく立ち直れなかった。
つまりさぁ、能力に惑わされない穂高の目にそう映っているということは、俺の本質は得体の知れない不気味な男だってことだ。
ムカついた。腹が立った。
俺は今まで、誰にも悪意を持たれたことがなくて、たとえ俺が女の子を手ひどく振ったとしても、それが怒りという形で己に帰ってくることもなかった。
だから、悪口を言われたのははじめて。誘拐犯ですら『君は悪くない』と言っていたからね。
なんて、胸の中がムカムカするのだろう。
冗談でムカつくなどと、軽く口に出したりもするけれど、本当のムカつくは、マジでムカムカするのだ。そして、ひどく息苦しい。呼吸はできているのに、喉になにかが詰まっているみたいな感じ。腹が焼ける。気持ち悪さを吐き出せなくて、モヤモヤする。
はじめての不快感に、俺はもがいた。
穂高が憎い。穂高が嫌い。穂高は意地悪だ。
でも。こうして誰かを恨むことも、真に心が傷ついた経験も、他者にここまで執着するのも、はじめて。
だって、俺に好かれたくて、誰も嫌なことをしてこなかった。
そしてそんな彼らのことを、俺は興味を持たなかった。誰かが去っていっても気づかないほどに。
だけど、穂高が去っていったら、気づくよ。引き留めるよ。行かないでってお願いするよ。
なんでだろう。嫌いだと思うのに、俺は穂高を無視できない。
なににも惑わされずに、まっすぐに、クリアに、俺をみつめる穂高の瞳が、俺は欲しいのだ。
穂高は、砂漠にひっそりと咲く花のよう。俺の目の前にだけある、唯一の花。俺の乾いた喉を潤せるのは、その花の中にある、ひとしずくの水だけ。
俺は、飢えていた。穂高に、飢えている。どうしても、穂高が欲しいのだ。
小学校でも中学校でも、こんなふうに打診されたことはよくあったので、珍しくない。むしろ、またかという感じ。
でも生徒会の仕事も、そういうわけでまぁまぁ熟知していたから、選挙に立候補するのはやぶさかではなかったのだけど。そのとき俺は、自分が会長になるのなら副会長は穂高が良いと思ったのだ。
俺が落選することは、まずない。
この学校でも、相変わらず俺は衆目を集めていて、みんながすでに俺の味方だ。
そしてこういう状況下では、俺の思惑も難なく通る。
中等部時代からA組入りを保ち続け、賢くて、どことなく気品があって、物静か。それゆえに、彼は積極的に表舞台に立つタイプではない、みたい。
俺は穂高のことを、奥ゆかしいという印象で見ていた。
でも今まで突出していなくて、生徒の中にあえて埋没していたような印象の穂高が、いきなり生徒会に入るのは難しいかもしれない。うん、普通だったらな。
でも俺が強く推薦すれば、穂高も絶対に当選するよ。マジで。
念のため、穏便に穂高が生徒会に入る気になるよう、裏工作してみた。
高等部の園芸部で活動しているのは、ほぼ穂高と須藤という先輩だけ。
他は幽霊部員という弱弱弱小クラブだったので、俺はとりあえず須藤に近づいて、園芸部を辞めさせた。
園芸部が存続できなくなれば、居所のなくなった穂高はスルッと生徒会入りを承諾すると思ったんだ。でも…。
放課後。園芸部は空中分解したというのに、穂高は律儀に花壇で水まきをしていた。
思えば、はじめて会った日も。
穂高以外の人物が花壇に水をまいているのは見なかった。
きっと穂高は花が純粋に好きなんだろうな。
だけど、穂高は背筋を伸ばして、小さな口をキュッと引き結ぶ、なにやら難しい案件に取り組んでいるかのような顔つきでジョウロを振っていた。
真面目さが表情や仕草ににじみ出ていて、なんだか無性に可愛い。
あぁ、彼と一緒に生徒会ができたら最高だな。
俺はこのとき、もう『会長、俺。副会長、穂高』の図しか考えていなかった。
だから、笑顔で勧誘したあとに穂高に拒否られ、呆気にとられた。
「…興味、ない」
俺は、断られる場面を想像していなかった。
だって、俺は今まで誰にも拒否られたことがないのだ。
だからつい、穂高がみんなと同じ反応をしないということを失念してしまって。
いや、でも。これは穂高にもメリットのある話だ。生徒会経験は内申にだいぶ有利に働くからな。
もしかしたら、聞き間違いかと思った。それくらい、思わぬ展開だったのだ。
しかし穂高が首を縦に振ることはなく。
結局俺は、彼の説得に失敗してしまったのだった。
その後、当然俺は生徒会選挙に受かり、生徒会長に選出されたが。穂高を生徒会に引き入れることができず、落胆していた。
なんか……俺が追うと、穂高はその二倍の速さでさーーっと逃げていくみたいじゃね?
そして、俺が感じたその感覚は決して間違いではなかったのだ。
なぜなら穂高は、俺の能力に気づいていたのだから。
園芸部に俺が入部したことを彼に言ったとき、そのようなことを言われたのだ。
えぇぇぇ、穂高、すごくね? 今まで誰にも気づかれなかったのに。一番近くにいる両親や兄弟さえも、俺は疑われたことはないんだよ。
みんなが俺に好感を持つ、俺に従う、その能力を穂高だけが見破った。
俺はひどく高揚した。やっぱり穂高は特別な人物なのだ。
自分の能力に惑わされない、ただひとりの人。貴重な存在をみつけてしまったぁぁ。
嬉しくて嬉しくて、俺はテンション爆上がりした。
しかし、浮き上がった分、叩き落されたときの打撃は半端なかった。
「君と友達にはなれないんだ。君は得体の知れない不気味なやつだから」
ガーーン、ときたね。
容赦のない言葉を、一番好感を持っている相手にぶつけられたのだ。
マジで、しばらく立ち直れなかった。
つまりさぁ、能力に惑わされない穂高の目にそう映っているということは、俺の本質は得体の知れない不気味な男だってことだ。
ムカついた。腹が立った。
俺は今まで、誰にも悪意を持たれたことがなくて、たとえ俺が女の子を手ひどく振ったとしても、それが怒りという形で己に帰ってくることもなかった。
だから、悪口を言われたのははじめて。誘拐犯ですら『君は悪くない』と言っていたからね。
なんて、胸の中がムカムカするのだろう。
冗談でムカつくなどと、軽く口に出したりもするけれど、本当のムカつくは、マジでムカムカするのだ。そして、ひどく息苦しい。呼吸はできているのに、喉になにかが詰まっているみたいな感じ。腹が焼ける。気持ち悪さを吐き出せなくて、モヤモヤする。
はじめての不快感に、俺はもがいた。
穂高が憎い。穂高が嫌い。穂高は意地悪だ。
でも。こうして誰かを恨むことも、真に心が傷ついた経験も、他者にここまで執着するのも、はじめて。
だって、俺に好かれたくて、誰も嫌なことをしてこなかった。
そしてそんな彼らのことを、俺は興味を持たなかった。誰かが去っていっても気づかないほどに。
だけど、穂高が去っていったら、気づくよ。引き留めるよ。行かないでってお願いするよ。
なんでだろう。嫌いだと思うのに、俺は穂高を無視できない。
なににも惑わされずに、まっすぐに、クリアに、俺をみつめる穂高の瞳が、俺は欲しいのだ。
穂高は、砂漠にひっそりと咲く花のよう。俺の目の前にだけある、唯一の花。俺の乾いた喉を潤せるのは、その花の中にある、ひとしずくの水だけ。
俺は、飢えていた。穂高に、飢えている。どうしても、穂高が欲しいのだ。
140
あなたにおすすめの小説
金の野獣と薔薇の番
むー
BL
結季には記憶と共に失った大切な約束があった。
❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎
止むを得ない事情で全寮制の学園の高等部に編入した結季。
彼は事故により7歳より以前の記憶がない。
高校進学時の検査でオメガ因子が見つかるまでベータとして養父母に育てられた。
オメガと判明したがフェロモンが出ることも発情期が来ることはなかった。
ある日、編入先の学園で金髪金眼の皇貴と出逢う。
彼の纒う薔薇の香りに発情し、結季の中のオメガが開花する。
その薔薇の香りのフェロモンを纏う皇貴は、全ての性を魅了し学園の頂点に立つアルファだ。
来るもの拒まずで性に奔放だが、番は持つつもりはないと公言していた。
皇貴との出会いが、少しずつ結季のオメガとしての運命が動き出す……?
4/20 本編開始。
『至高のオメガとガラスの靴』と同じ世界の話です。
(『至高の〜』完結から4ヶ月後の設定です。)
※シリーズものになっていますが、どの物語から読んでも大丈夫です。
【至高のオメガとガラスの靴】
↓
【金の野獣と薔薇の番】←今ココ
↓
【魔法使いと眠れるオメガ】
【完結】もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《根暗の根本君》である地味男である<根本 源(ねもと げん)>には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染<空野 翔(そらの かける)>がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。
ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。
その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。
胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。
それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。
運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
『聖クロノア学院恋愛譚 』記憶を失ったベータと王族アルファ、封印された過去が愛を試すまで
るみ乃。
BL
聖クロノア学院で、記憶と感情が静かに交差する。
「君の中の、まだ知らない“俺”に、触れたかった」
記憶を失ったベータの少年・ユリス。
彼の前に現れたのは、王族の血を引くアルファ・レオンだった。
封じられた記憶。
拭いきれない心の傷。
噛み合わない言葉と、すれ違う想い。
謎に包まれた聖クロノア学院のなかで、
ふたりの距離は、近づいては揺れ、また離れていく。
触れたいのに、触れられない。
心を開けば、過去が崩れてしまう。
それでも彼らは、確かめずにはいられなかった。
――やがて、学院の奥底に眠る真実が、静かに目を覚ます。
過去と向き合い、誰かと繋がることでしか見えない未来がある。
許し、選びなおし、そしてささやかな祈り。
孤独だった少年たちは、いつしか「願い」を知っていく。
これは、ふたりの愛の物語であると同時に、
誰かの傷が、誰かの救いへと変わっていく物語。
運命に抗うのは、誰か。
未来を選ぶのは、誰なのか。
優しさと痛みが交差する場所で、物語は紡がれる。
この噛み痕は、無効。
ことわ子
BL
執着強めのαで高校一年生の茜トキ×αアレルギーのβで高校三年生の品野千秋
α、β、Ωの三つの性が存在する現代で、品野千秋(しなのちあき)は一番人口が多いとされる平凡なβで、これまた平凡な高校三年生として暮らしていた。
いや、正しくは"平凡に暮らしたい"高校生として、自らを『αアレルギー』と自称するほど日々αを憎みながら生活していた。
千秋がαアレルギーになったのは幼少期のトラウマが原因だった。その時から千秋はαに対し強い拒否反応を示すようになり、わざわざαのいない高校へ進学するなど、徹底してαを避け続けた。
そんなある日、千秋は体育の授業中に熱中症で倒れてしまう。保健室で目を覚ますと、そこには親友の向田翔(むこうだかける)ともう一人、初めて見る下級生の男がいた。
その男と、トラウマの原因となった人物の顔が重なり千秋は混乱するが、男は千秋の混乱をよそに急に距離を詰めてくる。
「やっと見つけた」
男は誰もが見惚れる顔でそう言った。
【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。
ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。
幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。
逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。
見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。
何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。
しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。
お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。
主人公楓目線の、片思いBL。
プラトニックラブ。
いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。
2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。
最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。
(この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。)
番外編は、2人の高校時代のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる