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51 昨日の話の答え
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◆昨日の話の答え
今日の午前中は、しっかりと集中できて、だいぶ仕事がはかどった。
チョンは、庭に偵察に出ていて、いないし。サロンに、誰もたずねてこなかったからだ。
あ、別に、チョンがいたら邪魔とか、そういうことじゃないよ?
っていうか、王城に来て、それはそれはいろいろなことがあったじゃないか?
邪魔とかじゃなくて、イベントもどき、みたいな?
だから。本土にいるときよりは、進みが若干遅いかなぁ、なんて思っては、いるのだけど。
ま、ゆっくりやればいいよな?
長く滞在しても良いと、陛下にお許しをもらったのだから。なにがなんでも、四月までに、超早で、仕立て上げることもないだろう。
あぁ、でも。御婚礼の日にちまでには…仕上げなきゃならないんだな。御婚礼の…。
恋を自覚したから、陛下が結婚されると思うと。胸がぎゅうぅぅ、って締めつけられるけど。
これは仕事なんだから。ちゃんと仕上げなければ、ならないぞ?
ぼくの気持ちと、仕事は、別物なんだ。ううぅ。
ちゃんと、寿ぎの想いを込めて、作らないと…ううぅ。
そうして、仕事に没頭したり、ううぅってなったり、していたら。お昼になって。
ラヴェルが昼食のワゴンを持ってきてくれた。
その後ろから、チョンもサロンに入ってくる。てちてちと。
おかえりぃ、チョン。
「クロウ様。陛下が、お話があるということなので。昼食のあと、外出の支度をして、玄関前まで出てきていただけませんか?」
「…陛下が? わかりました」
今日は、陛下と会えないかなって思っていたので。呼び出しが嬉しくて、頬がゆるんだ。
毎日、あの麗しい陛下の、御尊顔を拝見できるなんて。すっごい贅沢な話ではないか?
王様だよ? 本当だったら、一生に一度、お目にかかれるかどうかという、すっごい偉い方なんだから。
ぼくは本当にラッキーなんだ。
「大丈夫ですか? クロウ様。陛下に無体なことを、されていませんか?」
心配性なラヴェルは、柔らかい声音でたずねてくる。
あぁ、この声。本当にまろやかで耳に心地よい声ですぅ。レジェンド声優と同じ声。さすがですぅ。
ラヴェルは、ぼくが陛下に剣を突きつけられたと知っているから、いつもぼくを心配してくれるんだよね。
もう、ぼくの執事ではないのに。優しいな。
「無体? そのようなこと、陛下はいたしませんよ。とてもお優しい方ですから」
本当ですかぁ? という顔をするけど。
本当ですよ。ぼくが暗殺者と思われていた頃は、そりゃ、ピリピリしていましたが、そんなのは当たり前じゃないですか?
今は全然。根がお優しいんですよ、陛下は。
そんなふうに思うと、自然に、ニコニコしてしまうが。
ラヴェルはなんとなく、眉間を寄せている。
「陛下に忠誠を誓ったと、セドリックから報告を受けましたが…」
えぇ? セドリックから聞いたってことは、あの場面を見られていたってことだよな? お恥ずかしい。
でも、考えてみれば、騎士は常に、王の護衛をしているのだから。いて当たり前なんだよな?
そうか。なんか、アイリスにも見られちゃったみたいだし、お恥ずかしい…。
ぼくは、武力的な力にはなれないが、陛下のそばにいることを許してもらったのだと、ラヴェルに説明した。
「クロウ様には、大きな英知があります。陛下が孤島から出る助けになっていただけたら、私も嬉しいです」
そうだよね? ラヴェルは、今は陛下の執事なのだもの。そこは心配だよね?
うん、この問題はなかなか難しいところだけど。
どうやったら、陛下をここから救い出せるか。どうやったら、バミネから守り切れるか。ぼくも、しっかり考えていくつもりだ。
一番は、父上に協力していただくことだけど。
それ以外の道筋も、考えておくべきだと思っている。
ラヴェルが退室し、ぼくはチョンと昼食をとる。
いつものように、取り留めのない、兄弟の話をしている間に、ぼくは、ひらめいたのだっ。
「縫物は、どこでもできる。生地を運んでこられれば、ここで開業しても良い…。あっ、いいアイデアじゃね? ジェラルド商会の王城支部を作ろう」
この島で開業すれば、ずっと陛下のそばにいられるじゃん?
王室御用達を名乗れれば、大叔父様たちも賛成してくれるだろうし。
以前は、大叔母様が、この島で商売をしていたというし。
ぼくが店を開いたら、他の人たちも、島に戻って来やすくなるんじゃね?
島が賑わったら、陛下も嬉しいよね?
つまり、陛下も、ぼくも、商会も、ウィンウィンウィンだ。
そう思って、ひとり、ほくほくしていたら。
チョンがズバリと斬り込んできたよ。昨日の話の続きだ。
「で、兄上はやはり、陛下が好きだから、そばにいたいのですか?」
あぁ、もう誤魔化せませんな。
えぇえぇ、昨夜、貴方に自覚させられました。
「シオンに言われて、昨日じっくり考えてみたんだけどぉ…僕、陛下のこと、好き」
身内にこういう話するのって、超照れくさい。テヘッと、笑って誤魔化した。
「でもさ、でもさ。陛下は王様。それはわかっているよ?」
ぼくは平民だしさ、本来なら、陛下の顔を見ることさえ、不躾だと言われる身分だ。
恐れ多いし。うまくいきっこない。
それは、昨日、シオンにも言われていて。ちゃんと、わきまえているつもりだよ?
つか、モブのくせに、わきまえろやって。公式にも怒られそうなレベルだよね。
強制力で天罰が起こらないといいんだけど。でも…。
「でもね、そういう気持ちとは別にさ。僕は陛下の助けになりたいんだ。この孤島から、僕の力だけで、陛下を救い出せるなんて。そんな大それたことを、考えていない。それよりも、僕は。陛下のお気持ちを、癒したいと思って。僕のそばにはチョンがいて、すっごい心強いんだけど。僕にとってのチョンのように、陛下にとって、僕が、チョンのような心強い味方になれたらなって…」
昨日、ベッドに横になって、そんなことを考えていたら、いつの間にか寝落ちしちゃっていたけど。
これで、昨日の話の答えになったかな? チョン。
今日の午前中は、しっかりと集中できて、だいぶ仕事がはかどった。
チョンは、庭に偵察に出ていて、いないし。サロンに、誰もたずねてこなかったからだ。
あ、別に、チョンがいたら邪魔とか、そういうことじゃないよ?
っていうか、王城に来て、それはそれはいろいろなことがあったじゃないか?
邪魔とかじゃなくて、イベントもどき、みたいな?
だから。本土にいるときよりは、進みが若干遅いかなぁ、なんて思っては、いるのだけど。
ま、ゆっくりやればいいよな?
長く滞在しても良いと、陛下にお許しをもらったのだから。なにがなんでも、四月までに、超早で、仕立て上げることもないだろう。
あぁ、でも。御婚礼の日にちまでには…仕上げなきゃならないんだな。御婚礼の…。
恋を自覚したから、陛下が結婚されると思うと。胸がぎゅうぅぅ、って締めつけられるけど。
これは仕事なんだから。ちゃんと仕上げなければ、ならないぞ?
ぼくの気持ちと、仕事は、別物なんだ。ううぅ。
ちゃんと、寿ぎの想いを込めて、作らないと…ううぅ。
そうして、仕事に没頭したり、ううぅってなったり、していたら。お昼になって。
ラヴェルが昼食のワゴンを持ってきてくれた。
その後ろから、チョンもサロンに入ってくる。てちてちと。
おかえりぃ、チョン。
「クロウ様。陛下が、お話があるということなので。昼食のあと、外出の支度をして、玄関前まで出てきていただけませんか?」
「…陛下が? わかりました」
今日は、陛下と会えないかなって思っていたので。呼び出しが嬉しくて、頬がゆるんだ。
毎日、あの麗しい陛下の、御尊顔を拝見できるなんて。すっごい贅沢な話ではないか?
王様だよ? 本当だったら、一生に一度、お目にかかれるかどうかという、すっごい偉い方なんだから。
ぼくは本当にラッキーなんだ。
「大丈夫ですか? クロウ様。陛下に無体なことを、されていませんか?」
心配性なラヴェルは、柔らかい声音でたずねてくる。
あぁ、この声。本当にまろやかで耳に心地よい声ですぅ。レジェンド声優と同じ声。さすがですぅ。
ラヴェルは、ぼくが陛下に剣を突きつけられたと知っているから、いつもぼくを心配してくれるんだよね。
もう、ぼくの執事ではないのに。優しいな。
「無体? そのようなこと、陛下はいたしませんよ。とてもお優しい方ですから」
本当ですかぁ? という顔をするけど。
本当ですよ。ぼくが暗殺者と思われていた頃は、そりゃ、ピリピリしていましたが、そんなのは当たり前じゃないですか?
今は全然。根がお優しいんですよ、陛下は。
そんなふうに思うと、自然に、ニコニコしてしまうが。
ラヴェルはなんとなく、眉間を寄せている。
「陛下に忠誠を誓ったと、セドリックから報告を受けましたが…」
えぇ? セドリックから聞いたってことは、あの場面を見られていたってことだよな? お恥ずかしい。
でも、考えてみれば、騎士は常に、王の護衛をしているのだから。いて当たり前なんだよな?
そうか。なんか、アイリスにも見られちゃったみたいだし、お恥ずかしい…。
ぼくは、武力的な力にはなれないが、陛下のそばにいることを許してもらったのだと、ラヴェルに説明した。
「クロウ様には、大きな英知があります。陛下が孤島から出る助けになっていただけたら、私も嬉しいです」
そうだよね? ラヴェルは、今は陛下の執事なのだもの。そこは心配だよね?
うん、この問題はなかなか難しいところだけど。
どうやったら、陛下をここから救い出せるか。どうやったら、バミネから守り切れるか。ぼくも、しっかり考えていくつもりだ。
一番は、父上に協力していただくことだけど。
それ以外の道筋も、考えておくべきだと思っている。
ラヴェルが退室し、ぼくはチョンと昼食をとる。
いつものように、取り留めのない、兄弟の話をしている間に、ぼくは、ひらめいたのだっ。
「縫物は、どこでもできる。生地を運んでこられれば、ここで開業しても良い…。あっ、いいアイデアじゃね? ジェラルド商会の王城支部を作ろう」
この島で開業すれば、ずっと陛下のそばにいられるじゃん?
王室御用達を名乗れれば、大叔父様たちも賛成してくれるだろうし。
以前は、大叔母様が、この島で商売をしていたというし。
ぼくが店を開いたら、他の人たちも、島に戻って来やすくなるんじゃね?
島が賑わったら、陛下も嬉しいよね?
つまり、陛下も、ぼくも、商会も、ウィンウィンウィンだ。
そう思って、ひとり、ほくほくしていたら。
チョンがズバリと斬り込んできたよ。昨日の話の続きだ。
「で、兄上はやはり、陛下が好きだから、そばにいたいのですか?」
あぁ、もう誤魔化せませんな。
えぇえぇ、昨夜、貴方に自覚させられました。
「シオンに言われて、昨日じっくり考えてみたんだけどぉ…僕、陛下のこと、好き」
身内にこういう話するのって、超照れくさい。テヘッと、笑って誤魔化した。
「でもさ、でもさ。陛下は王様。それはわかっているよ?」
ぼくは平民だしさ、本来なら、陛下の顔を見ることさえ、不躾だと言われる身分だ。
恐れ多いし。うまくいきっこない。
それは、昨日、シオンにも言われていて。ちゃんと、わきまえているつもりだよ?
つか、モブのくせに、わきまえろやって。公式にも怒られそうなレベルだよね。
強制力で天罰が起こらないといいんだけど。でも…。
「でもね、そういう気持ちとは別にさ。僕は陛下の助けになりたいんだ。この孤島から、僕の力だけで、陛下を救い出せるなんて。そんな大それたことを、考えていない。それよりも、僕は。陛下のお気持ちを、癒したいと思って。僕のそばにはチョンがいて、すっごい心強いんだけど。僕にとってのチョンのように、陛下にとって、僕が、チョンのような心強い味方になれたらなって…」
昨日、ベッドに横になって、そんなことを考えていたら、いつの間にか寝落ちしちゃっていたけど。
これで、昨日の話の答えになったかな? チョン。
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