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2-12 はじめてのパーティー
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◆はじめてのパーティー
八月になり、ぼくは聖女としての初仕事で、アムランゼ領に来ています。
聖女デビューです。
とは言え、聖女なことはまだ王族以外には内緒なのだけどね。
聖女の件は国家機密なのです。むふん。
アムランゼはスタインベルン国最北の領です。でも夏なので。北国でも寒くはありません。
緑のじゅうたんが果てしなく広がるような、アムランゼはそのような土地です。
涼しい風が吹き渡り、過ごしやすい気候という感じですね。
広い敷地に、牛さんがいっぱいいます。
牧場? なんか、柵とかなにもない所に牛さんがいっぱいいて。野良牛みたいに見えます。
「小枝ぁ、牛がいるってことはさぁ、牛乳とかチーズとかバターが美味しいんじゃないかなぁ? 珍しいチーズがあったらディオンに持って帰ってあげようね」
馬車の中でパパはそんなことを言いますが。
来たばかりだというのに、もうお土産のことを考えているみたいです。
というのも。父上が同行していないのです。
父上と出会ってから、パパは父上と長く離れたことがなかったから。さみしいのかもしれませんね。
あ、三ヶ月間いなかったけどねぇ、パパ的には体感十分だったらしいからね。パパはぼくらと離れていた意識はないのだって。
ぼくはあんなに悲しかったのに、ズルいですぅ。
話を戻しまして。今回の旅は、往復移動で六日、四日間は領主の屋敷に滞在するという、計十日の道中であります。
そしてアムランゼに到着した日は、お休みして長旅の疲れを取り。
二日目、今ぼくらは。
森の中にある、水鳥がいっぱい死んでいたという噂の湖に馬車で向かっている最中です。
旅のメンバーは、ぼくとパパとレギでしょう?
それから案内役のオズワルドと、そのお友達でアムランゼ領主の息子のエルゼ。
そして、なんでかジョシュア王子と護衛のノア。プラス治癒魔法士のリカルド。
さらに、ぼくたちを守ってくれる騎士様二十名という布陣です。
ミッションを成功するために組んだ仲間のことをパーティーと言うのでしょう?
つまり、このメンバーが。ぼくのはじめてのパーティーってことだね?
聖女様御一行ってやつです。
で、馬車の中はね。ぼくと王子とノアが並んで座って。
向かいにパパとオズワルドがいるの。
レギとエルゼ、リカルドや王子の世話係の人たちはね、別の馬車だよ。
父上が同行しないのはぁ。
「王太子が王都を長く離れるなんて、普通に無理。それでなくても、陛下が退位を決めて、引継ぎの仕事が山のようにあるというのに。十日も政務を滞らせるとかありえないんですけどぉぉぉ?」
と、さいしょーのエルアンリ様に言われたからだ。
「しかし、大樹と小枝と十日も離れるなんて…」
父上は食い下がりますが。
「タイジュが王妃になったら、単独行動も多くなるのですから。今のうちに慣れてください」
とピシャリです。可哀想な父上。
パパがいないと寝んねできないし料理も美味しくないものね。
最高のチーズをお土産に持って帰りますぅ。
でね、案内役のオズワルドはともかく。
なんでジョシュア王子がパーティーにいるのかというのはね?
「コエダが行くなら、当然私も行く。コエダを守るのは私だっ」
なんてゴネたのです。
しかし、そんなことは王様や王妃様が許さないと思われたのですが。
「ジョシュアが冒険の旅に出るだと? 大人になったのだなぁ」
と、王様は感激し。
「幼い頃から地方の情勢に触れるのは、王族として良いことです。コエダちゃんが上手にお仕事出来たら、聖女の浄化の旅はしばしば要請されるかもしれません。その旅にジョシュアが同行するのは良い勉強になることでしょう。タイジュ、頼みましたよ」
と、王妃様はニッコリです。
パパは『王子の引率なんて無理ぃ』と引きつった笑いを浮かべていましたが。
兄であるオズワルドも護衛の騎士も一緒なので。
まぁいいでしょうということになりました。
ノアはジョシュア王子の護衛騎士ですが。まだ本当の騎士ではないのです。
見習いだったから、指導的立場でアンドリューさんがずっとついていたのですけど。
今回はレギの代わりにアンドリューさんが父上の護衛任務についているので。
ノアにとってもアンドリューさんから何日も離れるのははじめてという、単独の大仕事になりました。
でも、最初は緊張していたのですが。
旅も五日目になり、もういつもの調子で、寡黙に王子のおそばにいます。
ノアの王子の護衛騎士の仕事ぶりも、だいぶ板についてきたみたいですね。
というわけで、アムランゼに到着した翌日、早々に噂の湖に行こうということになって。
やってまいりました。
鬱蒼とした森に囲まれた、なにやらおどろおどろしい、黒い靄がモヤモヤッともやっていて、水面が見えない感じですよ。これはひどいですねぇ。
湖は、向こう側がはるか遠くに見えるような、大きな湖なので。
お魚も取れるらしく。漁をする人たちが入れるように、馬車が岸の近くまで乗り入れられるようになっています。
でも、ここの湖で取れたお魚は食べたくないですぅ。
「綺麗な湖だね、小枝。でも、泳ぐにはちょっと水質が悪いかなぁ?」
馬車の窓から見える湖を見て、パパはそう言うけど。
この黒々しい感じは、そんな問題じゃなくね?
「きれいですかぁ? パパ、なんか黒くないですかぁ?」
「黒い? 影があるのか? うーん、パパには普通の湖に見えるけど」
「そうですか。王子もそう見えますかぁ?」
隣のジョシュア王子に聞くと、どれどれと窓に身を乗り出して、窓際のぼくに寄っかかってきます。
「ギュー。ん、青緑の湖だ」
「じゃあ、黒いモヤみたいのは聖女のぼくにしか見えないのかもしれませんね」
「コエダ、聖女はすごいな。黒いのが見えて、じょーか? できて。未来のことがわかって、かけ算ができるの」
「割り算もできます。つか、ギューは終了してくださいぃ」
ぼくらのやり取りに、パパは『聖女と割り算は関係なくね?』とツッコんでいます。いいのぉ。
「コエダは大人だなぁ、ジョシュアが無邪気で、俺の胸は痛い」
オズワルドは王子の前世のクズ行為をよげんしょを見て知っているので、ぼくに同情的です。
でしょう? ぼくは大人ですから。
今の王子は別物と割り切れるのですよぉ。むふん。
ということで、聖女一行…ぼくが聖女なことはまだ、王族の人しか知りませんけど。
とにかく、ぼくらの乗った馬車が湖についたので。
オズワルドとパパが先に馬車を降りて。
パパがぼくに手を差し伸べます。
「小枝、久しぶりにパタパタする?」
旅の間、馬車を何度も乗り降りしましたけど。
今回は使用人など世話をする人たちが乗る馬車もいっぱいで、順番待ちがあったから。
シャシャッと馬車を降りていたので。
パパがぼくを高ーく持ち上げて、お空をパタパタするやつは、していなかったのです。
でも今日は、一緒に来ているのが馬車一台だけなので。
パタパタ、できるのですけどぉ。
「いいえ、パパ。パタパタはもうしません。騎士さまたちに見られるのは恥ずかしいしぃぃ」
それに、王子に子供っぽいところを見せたくないっていうかぁぁ?
ぼくが子供のままですと、王子もずっとワチャワチャしちゃいますしね。
ジョシュア王子はこれから、白馬に乗った超高級王子にチェンジしなければならないのです。
ミカエラが登場したので、早く王子の体裁を整えなければなりません。
んん、今の王子は顔以外は全くダメダメで。
前世のような、スタイル抜群で成績優秀で剣術に秀でていて欠点がまるでないスペシャル王子に、コレがなれるのかって、ちょっと疑問ですけど。
いえ、ぼくがそう育てていかなければならないのです。
スペシャルな王子を知っているぼくが、この目を離すとすぐ虫を探しに行こうとするヤンチャ王子を教育しなければっ。
スタインベルンの宝と言われていたスペシャル王子が失われてしまうぅ。
えぇ。王子がクズなのはメイに対してだけなのでね。
前世の王子も国民には慕われていたのですよ。
だからね、あのれーけつかんな部分だけのぞいた王子に育てられたら。
前世よりもっと完璧なすっごい王子になるかもしれないでしょ?
なので、ぼくはやりますっ。
ぼくはジョシュア王子を国の宝だと言われるほどのスペシャルな王子に育ててみせる。
というわけで。パタパタは卒業です。ぼくも成長するのです。
「えぇぇ? パタパタ、もうしないのぉ? 小枝に羞恥心が芽生えてしまったぁ…もうすぐお風呂も一緒に入ってもらえなくなるぅ」
パパはガーンとした顔をしますが。
大丈夫です。お風呂はまだパパと入ります。
で、馬車からはパパと手をつないで普通に降り。
パーティーのみんなは湖の前に立つのだった。ばばーん。
八月になり、ぼくは聖女としての初仕事で、アムランゼ領に来ています。
聖女デビューです。
とは言え、聖女なことはまだ王族以外には内緒なのだけどね。
聖女の件は国家機密なのです。むふん。
アムランゼはスタインベルン国最北の領です。でも夏なので。北国でも寒くはありません。
緑のじゅうたんが果てしなく広がるような、アムランゼはそのような土地です。
涼しい風が吹き渡り、過ごしやすい気候という感じですね。
広い敷地に、牛さんがいっぱいいます。
牧場? なんか、柵とかなにもない所に牛さんがいっぱいいて。野良牛みたいに見えます。
「小枝ぁ、牛がいるってことはさぁ、牛乳とかチーズとかバターが美味しいんじゃないかなぁ? 珍しいチーズがあったらディオンに持って帰ってあげようね」
馬車の中でパパはそんなことを言いますが。
来たばかりだというのに、もうお土産のことを考えているみたいです。
というのも。父上が同行していないのです。
父上と出会ってから、パパは父上と長く離れたことがなかったから。さみしいのかもしれませんね。
あ、三ヶ月間いなかったけどねぇ、パパ的には体感十分だったらしいからね。パパはぼくらと離れていた意識はないのだって。
ぼくはあんなに悲しかったのに、ズルいですぅ。
話を戻しまして。今回の旅は、往復移動で六日、四日間は領主の屋敷に滞在するという、計十日の道中であります。
そしてアムランゼに到着した日は、お休みして長旅の疲れを取り。
二日目、今ぼくらは。
森の中にある、水鳥がいっぱい死んでいたという噂の湖に馬車で向かっている最中です。
旅のメンバーは、ぼくとパパとレギでしょう?
それから案内役のオズワルドと、そのお友達でアムランゼ領主の息子のエルゼ。
そして、なんでかジョシュア王子と護衛のノア。プラス治癒魔法士のリカルド。
さらに、ぼくたちを守ってくれる騎士様二十名という布陣です。
ミッションを成功するために組んだ仲間のことをパーティーと言うのでしょう?
つまり、このメンバーが。ぼくのはじめてのパーティーってことだね?
聖女様御一行ってやつです。
で、馬車の中はね。ぼくと王子とノアが並んで座って。
向かいにパパとオズワルドがいるの。
レギとエルゼ、リカルドや王子の世話係の人たちはね、別の馬車だよ。
父上が同行しないのはぁ。
「王太子が王都を長く離れるなんて、普通に無理。それでなくても、陛下が退位を決めて、引継ぎの仕事が山のようにあるというのに。十日も政務を滞らせるとかありえないんですけどぉぉぉ?」
と、さいしょーのエルアンリ様に言われたからだ。
「しかし、大樹と小枝と十日も離れるなんて…」
父上は食い下がりますが。
「タイジュが王妃になったら、単独行動も多くなるのですから。今のうちに慣れてください」
とピシャリです。可哀想な父上。
パパがいないと寝んねできないし料理も美味しくないものね。
最高のチーズをお土産に持って帰りますぅ。
でね、案内役のオズワルドはともかく。
なんでジョシュア王子がパーティーにいるのかというのはね?
「コエダが行くなら、当然私も行く。コエダを守るのは私だっ」
なんてゴネたのです。
しかし、そんなことは王様や王妃様が許さないと思われたのですが。
「ジョシュアが冒険の旅に出るだと? 大人になったのだなぁ」
と、王様は感激し。
「幼い頃から地方の情勢に触れるのは、王族として良いことです。コエダちゃんが上手にお仕事出来たら、聖女の浄化の旅はしばしば要請されるかもしれません。その旅にジョシュアが同行するのは良い勉強になることでしょう。タイジュ、頼みましたよ」
と、王妃様はニッコリです。
パパは『王子の引率なんて無理ぃ』と引きつった笑いを浮かべていましたが。
兄であるオズワルドも護衛の騎士も一緒なので。
まぁいいでしょうということになりました。
ノアはジョシュア王子の護衛騎士ですが。まだ本当の騎士ではないのです。
見習いだったから、指導的立場でアンドリューさんがずっとついていたのですけど。
今回はレギの代わりにアンドリューさんが父上の護衛任務についているので。
ノアにとってもアンドリューさんから何日も離れるのははじめてという、単独の大仕事になりました。
でも、最初は緊張していたのですが。
旅も五日目になり、もういつもの調子で、寡黙に王子のおそばにいます。
ノアの王子の護衛騎士の仕事ぶりも、だいぶ板についてきたみたいですね。
というわけで、アムランゼに到着した翌日、早々に噂の湖に行こうということになって。
やってまいりました。
鬱蒼とした森に囲まれた、なにやらおどろおどろしい、黒い靄がモヤモヤッともやっていて、水面が見えない感じですよ。これはひどいですねぇ。
湖は、向こう側がはるか遠くに見えるような、大きな湖なので。
お魚も取れるらしく。漁をする人たちが入れるように、馬車が岸の近くまで乗り入れられるようになっています。
でも、ここの湖で取れたお魚は食べたくないですぅ。
「綺麗な湖だね、小枝。でも、泳ぐにはちょっと水質が悪いかなぁ?」
馬車の窓から見える湖を見て、パパはそう言うけど。
この黒々しい感じは、そんな問題じゃなくね?
「きれいですかぁ? パパ、なんか黒くないですかぁ?」
「黒い? 影があるのか? うーん、パパには普通の湖に見えるけど」
「そうですか。王子もそう見えますかぁ?」
隣のジョシュア王子に聞くと、どれどれと窓に身を乗り出して、窓際のぼくに寄っかかってきます。
「ギュー。ん、青緑の湖だ」
「じゃあ、黒いモヤみたいのは聖女のぼくにしか見えないのかもしれませんね」
「コエダ、聖女はすごいな。黒いのが見えて、じょーか? できて。未来のことがわかって、かけ算ができるの」
「割り算もできます。つか、ギューは終了してくださいぃ」
ぼくらのやり取りに、パパは『聖女と割り算は関係なくね?』とツッコんでいます。いいのぉ。
「コエダは大人だなぁ、ジョシュアが無邪気で、俺の胸は痛い」
オズワルドは王子の前世のクズ行為をよげんしょを見て知っているので、ぼくに同情的です。
でしょう? ぼくは大人ですから。
今の王子は別物と割り切れるのですよぉ。むふん。
ということで、聖女一行…ぼくが聖女なことはまだ、王族の人しか知りませんけど。
とにかく、ぼくらの乗った馬車が湖についたので。
オズワルドとパパが先に馬車を降りて。
パパがぼくに手を差し伸べます。
「小枝、久しぶりにパタパタする?」
旅の間、馬車を何度も乗り降りしましたけど。
今回は使用人など世話をする人たちが乗る馬車もいっぱいで、順番待ちがあったから。
シャシャッと馬車を降りていたので。
パパがぼくを高ーく持ち上げて、お空をパタパタするやつは、していなかったのです。
でも今日は、一緒に来ているのが馬車一台だけなので。
パタパタ、できるのですけどぉ。
「いいえ、パパ。パタパタはもうしません。騎士さまたちに見られるのは恥ずかしいしぃぃ」
それに、王子に子供っぽいところを見せたくないっていうかぁぁ?
ぼくが子供のままですと、王子もずっとワチャワチャしちゃいますしね。
ジョシュア王子はこれから、白馬に乗った超高級王子にチェンジしなければならないのです。
ミカエラが登場したので、早く王子の体裁を整えなければなりません。
んん、今の王子は顔以外は全くダメダメで。
前世のような、スタイル抜群で成績優秀で剣術に秀でていて欠点がまるでないスペシャル王子に、コレがなれるのかって、ちょっと疑問ですけど。
いえ、ぼくがそう育てていかなければならないのです。
スペシャルな王子を知っているぼくが、この目を離すとすぐ虫を探しに行こうとするヤンチャ王子を教育しなければっ。
スタインベルンの宝と言われていたスペシャル王子が失われてしまうぅ。
えぇ。王子がクズなのはメイに対してだけなのでね。
前世の王子も国民には慕われていたのですよ。
だからね、あのれーけつかんな部分だけのぞいた王子に育てられたら。
前世よりもっと完璧なすっごい王子になるかもしれないでしょ?
なので、ぼくはやりますっ。
ぼくはジョシュア王子を国の宝だと言われるほどのスペシャルな王子に育ててみせる。
というわけで。パタパタは卒業です。ぼくも成長するのです。
「えぇぇ? パタパタ、もうしないのぉ? 小枝に羞恥心が芽生えてしまったぁ…もうすぐお風呂も一緒に入ってもらえなくなるぅ」
パパはガーンとした顔をしますが。
大丈夫です。お風呂はまだパパと入ります。
で、馬車からはパパと手をつないで普通に降り。
パーティーのみんなは湖の前に立つのだった。ばばーん。
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