無気力干物女が異世界に飛ばされまして

真兎

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ノナール帝国 城下町ハノーラ

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馬車でついにハノーラに着いた
格好も調査団の皆は当たり前の様に制服だし、私は猫獣人の姿から元の人の姿に服装はローブだ
ドレスをレデアさんやお店の人達にゴリ押しされたけどドレスは嫌がったそりゃもう全力で

「ヒヨリあれがノナールの国旗だ隣が国章だな」
城の上にはためく国旗を指差したジャイドさん

国旗にも国章にも豚が描かれていた
豚?なぜ豚?いやまあ平和そうだけどね

国旗は豚が向かい合わせになり2匹の豚の足元に子豚のシルエットを花が囲う感じに

国章は豚の鼻がドンッと中央にデカデカとあり周りにまた花が囲う感じに国旗も国章も色も黄緑色

うん、いかにも平和そう!!


「ほら、行くぞヒヨリ」


あれ?何か引っかかる気がするんだけどなんだろう?
豚か周りの花か色…なのか?
気のせいかな?

「ヒヨリ何してんだい?早く城に行くよ」
「はーい!」
レデアさんに言われ返事をしつつまた国旗と国章を見る

いかにも平和そうなこの2つを見て私は何が引っかかるのだろう


ピコンと久しぶりに音が鳴る
【それもいずれ分かります】


「ヒヨリ」「今行く!」

城下町は賑わっていた
当たり前だけど今までの村や町とは違う

その喧騒は少し懐かしく感じたのは
きっと気の所為ではない

もちろん東京とは全然違うけど
この騒がしさは私の生活音に近いものだった

馬車もだけど車の様な乗り物が走り抜けていく
通学中の様な子供たちの声
店先で井戸端会議中のおばさん達
通信機器?に似たようなもので話す男の人は相手に怒鳴り散らしたり
謝ったりしてる風景
お店から出てきたおじさんが安売りの声掛けをしている

似たような景色が目の前に広がっている
そして改めて似ているようで全然違う景色が
もう元の世界には戻れないのだと現実を突きつけていた

母や父は元気にしているだろうか
兄はゲームばかりしていないか
妹は学校で馬鹿な事ばかりしていないだろうか


私の冷蔵庫にあるお酒、溜め録りしてるアニメ
買うだけ買ってまとめて読もうと思っていた大量の少年漫画とBL漫画こつこつ買って貯めてたのが多分100冊以上ある
サイト掲載してる創作BL小説と二次創作のBL小説…せめて来ると分かっていたら全部削除したのに

えっどうしよう向こうの世界に未練しかないんだけど

何で私を選んだのかな?
別の人で良くない?なんて思うのは自己中心的なのは重々承知だ

既に私はジャイドさん達が大好きになっている事も否定なんかしない
この世界に何がある事もさっき感じた違和感も
きっとこの先に紐解く手掛かりになるであろう事も

でも思ってしまう


もう少し向こうの世界でヲタクライフしたかったなーって
受注生産の推しキャラグッズ現物見たかったなーとか思わない分けないじゃん?
推しキャラのアクスタも缶バッチもぬいもどうしてバイト行く時付けなかったかなー
いや下手にヲタバレしたくなかったから付けなかったし持ち歩きもしなかったけどさ

あー推しキャラのグッズ愛でたい


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