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もらう
しおりを挟む天野くんのミントタブレットはクールミントで、わたしのレモンよりもおいしい。
だから、天野くんが「食べますか?」と言ってくれたら、迷わず頷く。
天野くんは自分の分を手に出した状態で、もう片方の手にミントタブレットのケースを持っている。
わたしが手を出すと、その手の上でケースを振ろうとして、ためらった。
たぶん、一粒だけ上手に出すのが難しいからだ。
天野くんは先に彼の手の中に出してあったミントタブレットを、わたしの手のひらの上に落とした。
そうか、そうすればよかったのか。
次からはわたしも、レモンのミントタブレットを自分で一粒出してから、彼に渡してあげよう。
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