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そんな君との話
しおりを挟む好きな人が、こんなにも近くにいる幸せに感謝したい。
「ちぃちゃん…」
「ちょ、たま…!!」
逃げないで――……。甘く囁いて、ゆっくりと近づき、甘い声で。
「ちぃちゃん、好きだよ」
「っ!!」
耳元でそう囁くだけで顔を真っ赤にして、体を硬直させる。
そんなすべてが愛しい…。
「ちぃちゃん、私…もう我慢できない」
「まままま、待って!たま!!」
「わぷっ!」
ちぃちゃんの唇へと向かう私の顔をちぃちゃんは阻止する。
手のひらを私の顔に押し付けて。
「もうなにぃ~? いいとこだったのにぃ」
「なんの劇なのよこれ! ほんとに学園祭でこんなことするの!?」
「へ? しないよ」
「しないの!?」
私、平沢 たまおは学園祭で行う劇の練習と言ってちぃちゃんを部室に呼び出してこんな青春メロディみたいなことをしていた。
「信じたんだ…ちぃちゃん素直だねぇ」
「ば、バカにされてる…!!」
「してないしてない♪」
そう言って彼女を優しく抱きしめる。
「!」
好きだなぁ…
「我慢できないのはほんとだよ…でも、大好きだから大切にしたいの」
「たま…」
「ちぃちゃん…?」
背中に回された腕にびっくりして声がもれる。
ちぃちゃんが私を抱きしめ返したんだ。それも強く、強く。
まるで恥ずかしさをごまかすかのように。
「あり、がと。好きだよ…たま」
「っ…」
あぁ、もうほんと敵わない。
真っ赤になって目を逸らすちぃちゃんの頬をつかまえて、甘やかすようにゆっくりと優しく口づけた。
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