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誰に聞かせているか
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「私どもは別に、特別あの子のことを望んでいるわけではないんです。
確かに、報告されたスキルがちょっと変わったものだったことは認めましょう。
しかしもちろん、同じスキルの保有者がいないわけではない。
××くんなのか……それともタスラさん、あなたの方なのかは分かりませんが、××くんが冒険者にならぬことを望んでいるのであれば、それは別に構いませんよ。
ただし。この国で生まれた者がスキルを授かった場合、そのスキルを国のために取り扱うのは当然の義務です。
それを逃れようとするならば、私たち役人は彼からスキルを取り上げなくてはならない。
いずれにせよ、彼と直接会って話をする必要があるのですよ~」
「ええ、分かっています。ですからこうして今、皆で探しに行こうと……」
「これが最後のチャンスです」
ダールアンははっきりとした口調で言った。
目の前にいるタスラ兄さんとだけ話しているにしては、大きすぎる声量だった。
「もし、今すぐにでも××くんとお話ができるのなら。
今までのやり取りにもし嘘偽りがあったとしても、全て水に流しましょう。
タスラさんにも、もちろん××くんにも何のお咎めもありません」
聞くものに考えさせるような間をあけて、ダールアンは続けた。
「しかし、これが最後です。
これを逃せば、後で何かが発覚した場合には、その責任は必ずとってもらいます。
もちろん、正規の道を歩むことは難しくなるでしょう。
スキルは剥奪され、そのため勇者にはなれず、なんとか冒険者職にありついたとしても、魔物の死体回収でもしながら小銭を稼ぐのが関の山でしょうな~」
僕は腹の下に、ぞわぞわと冷たいものを感じた。
「本国にはスキル持ちではないといえど、子供の頃からダンジョンに潜り、相当のレベルを積んだ冒険者がゴロゴロいるのです。
この村から出た勇者がその人たちに対抗できているのは、ひとえにスキルを所有しているからに過ぎません。
どのような考えを持たれているのかは分かりませんが、国家の義務を放棄し、ならず者扱いされる道を選んでまで得られるものって。
何があるのでしょうかね?」
焦りで、頭がうまく働かない。
でも。
ダールアン……さんの言う通りだ。
確かに、報告されたスキルがちょっと変わったものだったことは認めましょう。
しかしもちろん、同じスキルの保有者がいないわけではない。
××くんなのか……それともタスラさん、あなたの方なのかは分かりませんが、××くんが冒険者にならぬことを望んでいるのであれば、それは別に構いませんよ。
ただし。この国で生まれた者がスキルを授かった場合、そのスキルを国のために取り扱うのは当然の義務です。
それを逃れようとするならば、私たち役人は彼からスキルを取り上げなくてはならない。
いずれにせよ、彼と直接会って話をする必要があるのですよ~」
「ええ、分かっています。ですからこうして今、皆で探しに行こうと……」
「これが最後のチャンスです」
ダールアンははっきりとした口調で言った。
目の前にいるタスラ兄さんとだけ話しているにしては、大きすぎる声量だった。
「もし、今すぐにでも××くんとお話ができるのなら。
今までのやり取りにもし嘘偽りがあったとしても、全て水に流しましょう。
タスラさんにも、もちろん××くんにも何のお咎めもありません」
聞くものに考えさせるような間をあけて、ダールアンは続けた。
「しかし、これが最後です。
これを逃せば、後で何かが発覚した場合には、その責任は必ずとってもらいます。
もちろん、正規の道を歩むことは難しくなるでしょう。
スキルは剥奪され、そのため勇者にはなれず、なんとか冒険者職にありついたとしても、魔物の死体回収でもしながら小銭を稼ぐのが関の山でしょうな~」
僕は腹の下に、ぞわぞわと冷たいものを感じた。
「本国にはスキル持ちではないといえど、子供の頃からダンジョンに潜り、相当のレベルを積んだ冒険者がゴロゴロいるのです。
この村から出た勇者がその人たちに対抗できているのは、ひとえにスキルを所有しているからに過ぎません。
どのような考えを持たれているのかは分かりませんが、国家の義務を放棄し、ならず者扱いされる道を選んでまで得られるものって。
何があるのでしょうかね?」
焦りで、頭がうまく働かない。
でも。
ダールアン……さんの言う通りだ。
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