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計算式
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この最終階層の魔窟にたどり着くまで、僕たちは色々な陣形を試しながら魔物と対峙してきた。
通常ならばダンジョンを探索する場合、四人ないし五人のパーティーを組むのが基本だ。しかし僕らは二人しかいない。だからおのずと、どちらか一人が前衛で、もう片方が後衛という形になった。
さらに、僕たちのパーティーには大きな欠陥があった。それは、回復役がいないということ。
『略式を帯びた手袋』を使えば、僕は色々な魔法を使うことができた。火・水・雷など一通りの属性の、攻撃に使える魔法が揃っている。
しかしこの手袋は、回復魔法や移動魔法などの、専門的で高度な技能・適性を必要とする魔法が全く扱えなかった。
攻撃魔法や、ちょっとした補助魔法が使えるだけ。いや、全く魔法の技能を持たない人間が、それらを扱えるようになるだけでもものすごいアイテムであることは間違いないのだが。
そんな僕に対して、ジルさんも残念ながら魔法はからっきし使えない。しかしそれを補ってあまるだけの、スキルを活かした探索能力、戦闘センスを兼ね備えている。
手袋の力を借りたなんちゃって魔法使いと、手斧をぶん回す探索係。
なんとも歪な二人パーティーで、僕たちはこれまでの道を何とか切り抜けてきた。しかも「魔物はできるだけ殺さない」というハンデまで背負いながら。
改めて考えてみると、ここにこれただけでも上出来だったと思う。
相手を殺さず、自分たちも大きなダメージを負わず。
工夫した結果、僕たちの戦い方はシンプルなものに落ち着いた。
1ジルさんはハンドアックスを持って切り込み、僕は後方から魔法で攻撃する。
2敵に隙が出来たら、僕が殺さずの銛で敵をぶっ刺し、麻痺状態にする。
3もう一度銛でぶっ刺し、経験値とドロップアイテムをゲット。
4混乱している魔物を、追い払うか、逃げるかする。
阿呆みたいに単純な作戦だが、大抵の魔物はこれで対処できた。もちろん、ジルさんのずば抜けた嗅覚スキルと戦闘能力があってのことだ。
ジルさんは暗闇の中でも、かなり正確に相手の位置を把握できる。だからどんな魔物と遭遇する場合でも、後手に回る局面がほとんどなかった。いつでも高い確率で、こちらが先手をとれる。
そしてジルさんは、「視界に頼らず、嗅覚で相手の位置を正確に把握できる」という能力に加えて、体の動きをそれに対応させるだけの反射神経や瞬発力を持っていた。結果、相手からの攻撃をほとんど食らわない。打撃だろうと魔法だろうと、面白いくらいにひょいひょいと躱す。
一方僕は、「攻撃魔法」+「魔法を無効化できる防御力の高い防具(『封魔する羽衣』)」という状態。ジルさんの後方に隠れているということもあって、ダメージを食らうことはほぼなかった。
まぁ、人がほとんど入ってこないダンジョンだから、魔物の側が対人の戦闘に不慣れだった(ちょっと脅かしただけで逃げていく魔物ばかりだった)という要素も大きいだろうけど。
しかしガーゴイル相手には、まったくそれらが通用しなかった。
降りてきた5体のガーゴイルは、全員でジルさんを取り囲んだ。
その時点で、僕とジルさんの連携は断ち切られた状態になった。
ガーゴイルに囲まれながら、ジルさんはハンドアックスをふるった。
渡したばかりのときからうまく扱っていたけれど、ダンジョンを通して、さらにその武器をものにしている。
が、ガーゴイルが動じる様子はない。
振り回されるハンドアックスの刃を確認し、一定の距離を保ったまま、ジルさんを取り囲んでいる。
その状況だけで、狡猾さを持つ魔物だということがわかる。やはり、階層の主として、自分たちの縄張りを長い間、他の魔物から死守してきただけはある。
『どうする、どうやって援護すればいい?』
下手に魔法を打てば、ジルさんの足を引っ張ることになる。しかし囲まれたままでは、ジルさんが攻撃され始めるのも時間の問題だ。
『とにかく、こっちに気を引こう』
僕は幾つかの火を手の中でおこした。
本当は、水と親和性のある魔物には、雷のほうが効くのだろうと思う。しかしこの魔力を含んだ雨の中で下手に雷をおこせば、威力が増幅されて、僕もジルさんも感電する可能性がある。
いきなりリスクの高い選択はとりたくない。
僕はおこした火を幾つかの球にして、ジルさんには当たらないよう気をつけ、彼女の周りを取り囲むガーゴイルに向けて放った。
その一つが、一体のガーゴイルの肩をかすめる。
『効いてる感じはない。やはり、火では相性が悪いか……』
しかしその火をきっかけとして、手前の二三体がこちらを振り向いた。
そしてそのうちの二体が、完全に標的を切り替え、こちらに向かってくる。
『よし。二体はジルさんから剥がせた。
僕はジルさんみたいにガーゴイルの速い攻撃をよけきることはできないだろうから、ある程度のダメージを覚悟して戦うしかない。
まぁ最悪、2回までは死ねるんだし』
飛んできたガーゴイルに向かって、冷静に火を放つ。
火はガーゴイルの顔に命中した。しかし首を振って払われただけで、ダメージはほぼなさそうだ。
『さてどうするか』
二体のガーゴイルは、距離をとって止まった。安全圏から、こちらの出方を見極めようとしている。
と、次の瞬間。
『……なっ!』
ガーゴイルは急加速し、こちらに向かってくる。
一瞬止まって、こちらを油断させようとしたのか。それとも、僕の力量を見切って『こいつならやれる』と踏んだのか。
いずれにせよ、二体のガーゴイルの判断は的確だった。
僕が慌てて突き出した銛を、二体はゆうゆうと躱し、腕を振ってくる。
一体の腕は顔に向かってとんできた。何とか頭を下げ、それを回避した。
しかしもう一体の腕までは、よけることができなかった。
その腕が向かった先は――羽衣に覆われていない、剥き出しの首。
長い爪が、柔らかい皮膚に突き刺さる。
幸いにも痛みはない。無痛スキルによって。
だが。
『やられた……!!』
目の前で舞っている血。
かすむ意識の中で、反射的に計算式が浮かぶ。
オーバーヒールの、残り残機は。
2.5 – 1 = 1.5
通常ならばダンジョンを探索する場合、四人ないし五人のパーティーを組むのが基本だ。しかし僕らは二人しかいない。だからおのずと、どちらか一人が前衛で、もう片方が後衛という形になった。
さらに、僕たちのパーティーには大きな欠陥があった。それは、回復役がいないということ。
『略式を帯びた手袋』を使えば、僕は色々な魔法を使うことができた。火・水・雷など一通りの属性の、攻撃に使える魔法が揃っている。
しかしこの手袋は、回復魔法や移動魔法などの、専門的で高度な技能・適性を必要とする魔法が全く扱えなかった。
攻撃魔法や、ちょっとした補助魔法が使えるだけ。いや、全く魔法の技能を持たない人間が、それらを扱えるようになるだけでもものすごいアイテムであることは間違いないのだが。
そんな僕に対して、ジルさんも残念ながら魔法はからっきし使えない。しかしそれを補ってあまるだけの、スキルを活かした探索能力、戦闘センスを兼ね備えている。
手袋の力を借りたなんちゃって魔法使いと、手斧をぶん回す探索係。
なんとも歪な二人パーティーで、僕たちはこれまでの道を何とか切り抜けてきた。しかも「魔物はできるだけ殺さない」というハンデまで背負いながら。
改めて考えてみると、ここにこれただけでも上出来だったと思う。
相手を殺さず、自分たちも大きなダメージを負わず。
工夫した結果、僕たちの戦い方はシンプルなものに落ち着いた。
1ジルさんはハンドアックスを持って切り込み、僕は後方から魔法で攻撃する。
2敵に隙が出来たら、僕が殺さずの銛で敵をぶっ刺し、麻痺状態にする。
3もう一度銛でぶっ刺し、経験値とドロップアイテムをゲット。
4混乱している魔物を、追い払うか、逃げるかする。
阿呆みたいに単純な作戦だが、大抵の魔物はこれで対処できた。もちろん、ジルさんのずば抜けた嗅覚スキルと戦闘能力があってのことだ。
ジルさんは暗闇の中でも、かなり正確に相手の位置を把握できる。だからどんな魔物と遭遇する場合でも、後手に回る局面がほとんどなかった。いつでも高い確率で、こちらが先手をとれる。
そしてジルさんは、「視界に頼らず、嗅覚で相手の位置を正確に把握できる」という能力に加えて、体の動きをそれに対応させるだけの反射神経や瞬発力を持っていた。結果、相手からの攻撃をほとんど食らわない。打撃だろうと魔法だろうと、面白いくらいにひょいひょいと躱す。
一方僕は、「攻撃魔法」+「魔法を無効化できる防御力の高い防具(『封魔する羽衣』)」という状態。ジルさんの後方に隠れているということもあって、ダメージを食らうことはほぼなかった。
まぁ、人がほとんど入ってこないダンジョンだから、魔物の側が対人の戦闘に不慣れだった(ちょっと脅かしただけで逃げていく魔物ばかりだった)という要素も大きいだろうけど。
しかしガーゴイル相手には、まったくそれらが通用しなかった。
降りてきた5体のガーゴイルは、全員でジルさんを取り囲んだ。
その時点で、僕とジルさんの連携は断ち切られた状態になった。
ガーゴイルに囲まれながら、ジルさんはハンドアックスをふるった。
渡したばかりのときからうまく扱っていたけれど、ダンジョンを通して、さらにその武器をものにしている。
が、ガーゴイルが動じる様子はない。
振り回されるハンドアックスの刃を確認し、一定の距離を保ったまま、ジルさんを取り囲んでいる。
その状況だけで、狡猾さを持つ魔物だということがわかる。やはり、階層の主として、自分たちの縄張りを長い間、他の魔物から死守してきただけはある。
『どうする、どうやって援護すればいい?』
下手に魔法を打てば、ジルさんの足を引っ張ることになる。しかし囲まれたままでは、ジルさんが攻撃され始めるのも時間の問題だ。
『とにかく、こっちに気を引こう』
僕は幾つかの火を手の中でおこした。
本当は、水と親和性のある魔物には、雷のほうが効くのだろうと思う。しかしこの魔力を含んだ雨の中で下手に雷をおこせば、威力が増幅されて、僕もジルさんも感電する可能性がある。
いきなりリスクの高い選択はとりたくない。
僕はおこした火を幾つかの球にして、ジルさんには当たらないよう気をつけ、彼女の周りを取り囲むガーゴイルに向けて放った。
その一つが、一体のガーゴイルの肩をかすめる。
『効いてる感じはない。やはり、火では相性が悪いか……』
しかしその火をきっかけとして、手前の二三体がこちらを振り向いた。
そしてそのうちの二体が、完全に標的を切り替え、こちらに向かってくる。
『よし。二体はジルさんから剥がせた。
僕はジルさんみたいにガーゴイルの速い攻撃をよけきることはできないだろうから、ある程度のダメージを覚悟して戦うしかない。
まぁ最悪、2回までは死ねるんだし』
飛んできたガーゴイルに向かって、冷静に火を放つ。
火はガーゴイルの顔に命中した。しかし首を振って払われただけで、ダメージはほぼなさそうだ。
『さてどうするか』
二体のガーゴイルは、距離をとって止まった。安全圏から、こちらの出方を見極めようとしている。
と、次の瞬間。
『……なっ!』
ガーゴイルは急加速し、こちらに向かってくる。
一瞬止まって、こちらを油断させようとしたのか。それとも、僕の力量を見切って『こいつならやれる』と踏んだのか。
いずれにせよ、二体のガーゴイルの判断は的確だった。
僕が慌てて突き出した銛を、二体はゆうゆうと躱し、腕を振ってくる。
一体の腕は顔に向かってとんできた。何とか頭を下げ、それを回避した。
しかしもう一体の腕までは、よけることができなかった。
その腕が向かった先は――羽衣に覆われていない、剥き出しの首。
長い爪が、柔らかい皮膚に突き刺さる。
幸いにも痛みはない。無痛スキルによって。
だが。
『やられた……!!』
目の前で舞っている血。
かすむ意識の中で、反射的に計算式が浮かぶ。
オーバーヒールの、残り残機は。
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