【完"( 人 )⸝⸝ᐛ⸝⸝)イヤンケツ】俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!

お花畑ラブ子

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第三章 異世界に来た俺は50人の魔法少女からケツを狙われている

幕間

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「あらあら、あなたの凛々しい顔が酷い顔よ。大丈夫?」

「っ!」
 近づいてきた自分の姿を切りつける。
「……聞いたことがあるでござる。かつて、魔王の幹部に『千変』と呼ばれた幹部がいたことを。人に化け、組織に潜り、瓦解させる。裏切りのカラスウリと呼ばれる魔道士を」
「あらあら」
 肯定も否定もしない彼女を睨みつける。
「……」
「もしわたしが、そのカラスウリさんだとしたら、あなたはどうするの?」
「魔王の幹部は高い懸賞金がかけられてるでござる」
「それで?」
「こうするで、ござる!!」
 刀を振り上げ、切っ先から、赤い閃光を放つ。空に花火が上がる。
「……無駄な足掻きね」
「『氷豹』の話は拙者の国にも届いているでござる。いくら、お主でも複数の上位No.の魔法少女には勝てるまい」
「プライドがないのかしら」
「ある!」
 彼女は言い切った。
「拙者の魔法少女としての役割は国を立て直すこと、任された以上、その責任を果たす!わたしのプライドなど二の次で良い」
「あなたの生まれた国でもないのに」
「生まれた国でないからこそわかることもある!で、ござる!!」
 氷の魔力が近づいてくる。殺すのは簡単だが。
「あらあら、まぁ、いいわ。あなたを拉致、誘拐する手筈だったけども。その真っ直ぐさ嫌いじゃないわ。あの子たちのいいお友達になりそう」
「……?」
「試験が終わったら、杖の少年を探しなさい」
 拙者に拙者がしたことのない優しい笑顔で笑いかける。
「杖の、少年?」
「大丈夫ですか?!」
『氷牙』と呼ばれてた試験官だ。再びふりかえった時には仮面の女の姿はなかった。
「すまない。試験とは関係ない輩が紛れ込んでいるでござる。直ちに試験を中止に!」
「で、できませんよ!なんですか急に!」
「な、なぜ!」
「No.更新試験は国の威信をかけた大事な催し。そんな勝手に中止になんてできませんよ!」
「早くしないと奴に、この場にいるものの魔法をうばわれてしまうんだぞ!」
「奴ってだれですか!」
「そこに!!!」
「誰もいないじゃないですか。やめてくださいね。救難信号を軽はずみに撃つのは、我々は運営で手一杯なんすから」
「くっ」
「こちら『氷牙』異常なし。侵入者ってのは誤報みたいだ。」


「侵入者?いるわけないだろ?私がこうやって結界を」
「そいつぁ!嘘は言ってないぜ?うぉおおおりゃい!!」
 真上から声が聞こえる。
「七星剣・四ツ星『結界崩死(メグルス)』!!」
 結界を貫き、目の前に現れたのは白い仮面に『壱』と書かれた魔道士。土煙を持っていたレイピアで切り裂き、鞘に収める。背はそこまで高くない。
「試験は終いさ!おしまいさ!」
「なんだ貴様!」
「よくぞ聞いてくれた!よってらっしゃいみてらっしゃ、あぶねーなっ!こんにゃろ!!正義の味方が名乗る時はちゃちゃ入れるんじゃねーよ!!」
 突如現れた人物に向けて氷の槍が飛んでくる。
「ぼさっとするな!こいつはあんたと先生、他の子達の20人がかりで作った魔法結界をたった1人で破壊したのよ?すぐに排除すべき!」
 氷でできた足甲に魔力を込めて、キックボクシングのような構えをとる『氷脚』。
「お、おうよ!『氷骨林』!!!」
 謎の少年の周囲に氷出できた木を生やし、いつでも拘束できるようにする。
「大人しく捕まりな!」
「はぁ、しまらねーな。しまらねー。おれはやっぱり、しまらねー。さ・て・と、七星剣・二つ星「神速双魚(メラク)」」
 レイピアが双剣に姿を変える。
「えっ……」
「なっ……」
 2人の服が、千切りに切り落とされた。
「「きゃあああ」」
「わりぃなねーちゃんたち。大丈夫。放送用の魔道具はウチが全部ハッキング済みだから」
「ハッキン?な、なにを訳の分からないことを!」
「あー、伝わらない?全世界にあんたらの裸体は放送されないから安心しなっての」
「バカにして!いくよ『氷脚』!」
「舐めんなっての、こんなの、恥ずかしくもなんともない!おうよ『氷骨』!!」
 氷で即席の鎧を作り飛びかかる2人を静かに見上げる。手には山刀。いつ抜いた?さっきまで、双剣だったのに。
「大人しく、恥ずかしがってろ。小娘ども」
 仮面の男の飄々とした態度が一変する。彼女たちは構えかけた姿勢のままうごけない。
「う、うご、か」
「ぐ、ぎ、ぎぎ、」
「……七星剣・五ツ星「蟻雄伍針(アリオト)」。あんまこの剣、絡まるからすきじゃねーんだよ。どうだい?見えない糸に絡め取られる気分は。」
「……っすみません。『蒼豹』さん。大変なことに」
「ん?なんだ?なんだ?独り言か?」
 必死な様子で叫ぶ。
「それが、とにかく戻ってきてくだ」

「『氷脚』!!」
 警告を発するも間に合わず。
「……通信じゃねーな。共振魔法か?あーあ」
 彼女は白い獣に咥えられて、血を流し意識を失っていた。
「やり過ぎだぜ。『参(サード)』」
 彼が振り向くと白い犬のような魔獣を従えた2人が近づいてきた。
「来てもらっちゃ困るだろ」
「ほいほーい。試験官と試験会場の魔法少女、全員捕まえてきたよーい」
 白い仮面の人物がさらに2人。
「おまけにゲストたちも閉じ込めてきたよ」
「仕事がはえーな!肆(フォース)」
 会場席を見ると観客たちや魔法少女たちはシャボン玉のような半透明なドームに一人一人が包まれていた。
「出ようと魔法放って跳ね返って怪我してるひともいるから早くやっちまったほうがいーよー」
「OK!参(サード)。準備を始めろ!」
「あいよ」
 さらにもう1人現れる。
「こちらも、完了。あらあら、いよいよね。壱(ファースト)」
「あぁ、開演だ」
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