【完"( 人 )⸝⸝ᐛ⸝⸝)イヤンケツ】俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!

お花畑ラブ子

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第二章 異世界に来た俺は30人の魔法少女からケツを狙われている

俺の尻を冷却する為に仮面女子がきた

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「あああああ!か、顔があああああ」
 寄宿舎の外から悲鳴が聞こえる。さちよさんとガブコは素早く窓から飛び出る。俺も窓に手をかけるが、高さにビビってしまった。
「早く行きなさいよ!」
 仁王立ちしたカリンが言った。
「ビビってんじゃないわよ」
「お前が行けよ!」
「あたしはまだ、ガブコちゃんたちみたいに身体に魔力を流して、動くことは苦手なの!だから!無理!」
「潔いな」

「ちょ、やめろ!カラスウリ!そいつに手を出したら、」
「たまずささん!!やめてくださいっす!あやまるっす」
 必死な声が聞こえる。
「あら、あら、誰が、ブスだっ、て?」
「あああああごめんなさいごめんなさいいい」
 顔が歪に歪みながら、バキバキと音を立てる。
「あらあら今のあなたとどちらがブスでしょうね?」
「ぎぎぎぎゃああああ」

「姉様!」
「あら?カリンちゃん?ちょっと待っててね?いまからあったかい豚汁作ってあげるから」
「ぎぎぎぎゃあぶひ、ぃいいいい?!!」
 頭から耳が手が蹄に変わりかけていた。
 凄まじい怒気に近寄れずにいた。
「姉様!!」
「なぁに?カリンちゃん」
 たまずささんが、『氷爪』を踏みつけにしながら笑顔で聞いた。
「ゆ、許してあげて」
「だめよ」
「わ。わたし、私の手でケリをつけたいの」
 とっさに出た言葉だったが、姉はあっさりと引きさがった。
「あらあら、まぁ、そういうことなら。」
 彼女の魔法がとまった。その瞬間、彼女の足元から氷の柱が彼女を取り囲むかのように伸び、たまずささんは飛び退いた。
「なに?」
 その氷の柱の中からひとり仮面をつけた人物が出てきた。仮面には何やら魔術的な模様が描かれており、異様な雰囲気を醸し出していた。
「なんだ?」
「申し訳ない、御一行。様子を見てくるように言っただけなのだが」
 機械的な単調な女の声だった
「はぁ……はぁ……けてやる……姉御に言いつけてやる!……ぐすん」
 なみだや鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をしてらいる部下を一瞥し、頭を下げた。
「うちの部下が、とんだご無礼を」

「おまえ、『氷豹』のところのもんだな。ガッハッハッ。しつけがなってねーじゃねーか」
 さちよが不満げに言った。

「そうだな。だが、経緯はどうあれ、お前たちは、手を出した。我々の報復対象だ」
 仮面の女は機械的に淡々と語る。報復対象?なんのことだ。

「な、なぜっすか!こいつがふっかけてきたんすよ!」

 ガブコが抗議する。
「おまえも『氷豹』の一員なら、氷のごとく不変の掟はしっているだろう。黙っていろ」

「……「仲間に手を出したら許すまじ」っす」
「先に手を出したのは、あいつの方だぞ」
 仮面の魔道士が手をかざすと、俺の周りが氷の柱に囲まれた。
「……っ」
「……男が、私に話かけるな。先とかあととかの問題ではないのだよ」
「ガッハッハッ。やめとけ大将。理屈が通るやつじゃなさそうだ。」

「ここにはいないようだが、あの白髪の男にも伝えておけ。おまえのしりは我々が凍らせると」
 氷がミシミシと音を立てて、ヒビが入り始める。
「『転移(テレポート)。王都オキク』」
 そのまま彼女らは消えてしまった。声だけがそこに残った。
「あまり、この世界を引っ掻き回してくれるなよ」



「……おい、ガブコ。なんなんだあいつらは」
 俺は次々に現れた魔法少女たちに困惑しながら、氷の柱をぬけだした。
「『氷豹』のチームメンバーっす。あいつは『氷骨』っす」
「賞金稼ぎの魔法少女チームだな。最初から短気なやつをぶつけて、因縁付ける予定だったんだろ」
 さちよさんは伸びをして言った。
「心配しても、きりねーぜ。王都にむかうぞ」
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