【完"( 人 )⸝⸝ᐛ⸝⸝)イヤンケツ】俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!

お花畑ラブ子

文字の大きさ
31 / 101
第二章 異世界に来た俺は30人の魔法少女からケツを狙われている

おれのケツが王都に潜入中?!

しおりを挟む
 

 王都。大陸中の人や物が集まる巨大な町だ。区と呼ばれる区画が全部で24区程あり、王の住む1区から、行政区、学園区、商業区、農耕区など、観光地となっている24区まで用途ごとに区切られている。上空から見ると蜂の巣のように六角形の区画が並んでおり最後に24区のみがぐるりと都市を一周している。
 24区の区長はあの女区長である。
「おい、区長どのぉ!」
 逞しい腕をした男が区長を呼び止める。
「ん、なんや?」
「今朝入荷したばかりのトマトだ。異世界の食べもんらしい。」
 トマトをほおって投げる。それをキャッチして手を振る。
「っとと!おーきに!ありがとうな!」
「区長さん!うちの新製品食べてくださいな!芋を潰して、練ってあげたもんだよ!」
 小太りのオバチャンが小走りにやってきた。包み紙に入ったものを区長に差し出した。
「おぉ!さくさくして、うんまいな!あ、なんか味を選べたら商品の幅がひろがるんちゃう?」
「ありがとうございます!さっそく考えるわね!」
 彼女は区長の後ろにいたマントを着た少女たちにも声をかける。
「お付きの人たちもいかがですか?」
「…」「…」「…」「…」
 全員がしどろもどろしており、ため息をついた区長が彼女らの代わりにオバチャンの好意を受けとった。
「もろとき!もろとき!すまへんな!こいつら、人見知りで!あっはっは!」
「じゃあ、あとでみなさんでお食べなさいな」
「ありがとうな!おかみさん!ほら、おまえらも礼をいうんやで」

 女区長に魔法少女が声をかける。王国お抱えの魔法少女たち。「鎌斬り マンティス」「氷脚」「召喚士(テイマー)」「翠馬」それぞれがぺこりと頭を下げた。
「あらあら!」
「ちょっと休憩しよか!おかみさんほな!ぎょーさんコロッケをおおきに!」
「コロッケ?」
「ん、ああ!すまへんな、その新製品の名前勝手に考えてもうた!あっはっは!気にせんでくれ」
「いいわね!コロッケ!言いやすくて、新鮮!使わせてもらうわ!」
「あっはっは!恥ずかしいな!」

 通りから少しはずれた公園につき、ベンチに腰をおろす。魔法少女たちはフードをとった。
「あんたら、挨拶とお礼はきちんとせな!人間関係の基本やで」
「…随分好かれているんだな」
 ぶっきらぼうに『鎌斬り』が言った。緑の髪で、腰には鎌を2本ぶら下げていた。
「当たり前や!区長やぞ。住民に好かれんでどないすんねん」
「わたしはもうすこし威張り散らしているのかと」
 おどおどと『召喚士』が言った。彼女は自信なさげな顔で区長をちらちらと見る。
「それな!あんたは一味違うからあたしはついてきたんさ!な!これまじおいしー!」
『翠馬』がカラカラと笑いながらコロッケをほおばる。
「それくらい自然体で話してくれてええんやで?」
「うちらは人間扱いされて無かったからな。こんな世界が壁の向こうにあったなんて。ほんの少しの区の違いで、こうも違うもんなのか」
『氷脚』が静かに言った。
「せや、あたしは、この区を皮切りに、こういった場所を増やしていきたいんや。金も儲かるしな」
「結局金もうけか」
「あぁ!そうや!金!金!!金!!!魔力や武力がなくても、金があれば自分が好きな美味い飯が食える。自分が欲しいもんが手に入る!自分の自由が得られる!素晴らしいやないか!」
「なるほど、ほかの連中が大きく邪魔してこないのはそれか」
「せや、今や24区は王都でも、上位にはいる納税額や。簡単にはつぶせん。昔、この区を乗っ取ろうとしたアホもおったけど、全員で仕事ボイコットしてやったわ!あっはっは!」

「…なんであたしらを連れてきた。あたしらを区の外に連れ出すのにも相当面倒な手続きをしたはずだ。」
『鎌斬り』は鎌を抜き、一瞬で女区長の喉元の先にあてる。
「ちょっ、かまちゃん!」
「…正直に答えろ!」
「お前らにうちの町を見てほしかったんや」
「んだと?」
「お前らがこれから守るもんの価値を、だよ」
「はぁ?平和ボケしてるやつらをあたしらが命削って守れっていうのか?!」
 命をとられようとしている場面なのに、全く動じている様子はない。
「あたしはな、あたしのねーちゃんみたいな魔法少女や異世界人が生物兵器みたいな扱いうけるん時代をしまいにしたいんや。あんたら、気づいたか?あの八百屋のおっちゃんは陸軍の将軍やし、あのおばちゃんは元魔法少女や。いまの方がハツラツとしてて、ええ顔しとる。」
 女区長は昔の彼らの姿が脳裏をよぎる。常にイライラしてた作戦失敗の罪を上官になすりつけられた軍将校。戦いにつぐ戦いで瞳の色を失った姉たち。
 小さな集落から、荒んだ風景を変えたくて、必死になっていた。泥水をすすりながら。懸命に考え、知恵を絞り、ここまできた。
「あんたらも地獄を見てきた。…当然あたしもや。まだ、監視つきという立場でしか、あんたらを出してやれへんが。いつかあたしが、この町を自由に歩かせれるくらい偉いやつになったる。だから、力を貸したってくれや」
「……」
『鎌斬り』は鎌を、ホルスターに戻した。
「…おい、区長。お前の名前を教えろ」
「言うてなかったか。ハナや。ハナ・クレッシェンド」
「…ハナ。あんたの目的は、わかった。この町の人間があんたを慕っている理由もな。非礼を詫びよう」
「ハナ……さん。あたしたちは何をしたら……いいの」
「あぁ!せやった。この街に重要犯罪人が潜んでるらしいんや。だから、そのケツが光るガキを捕まえて欲しい」
「「「「は?」」」」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。 国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。 でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。 これってもしかして【動物スキル?】 笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい

広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」 「え?」 「は?」 「いせかい……?」 異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。 ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。 そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!? 異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。 時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。 目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』 半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。 そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。 伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。 信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。 少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。 ==== ※お気に入り、感想がありましたら励みになります ※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。 ※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります ※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります

処理中です...