35 / 52
第4章 最後の魔法少女
白い杖
しおりを挟む
一人の少女が落ちてきた。場違いな豪華な衣装をまとい、頭にはティアラ。彼女は魔法国の女王。
女王が落ちた先は森の中にぽっかりと空いた空間。地面はえぐられ、人々は倒れていた。
「いてっ」
という声が小さく聴こえ。
ズンッという轟音が森中に響きわたる。
「まったく、零華は何やってんのよ。わらわは熟睡中だったってのに」
ごしごしとよだれをふく。ぷりぷりと怒りながら周りを見渡す。立っているものは一人もおらず。
地面がむき出しになっていた。
「零華は死んだか」
ため息をついて続けた。
「パンがなければパンツを被ればいいのに、あなたは求めすぎたのよ」
土埃を払うと、杖を取り出す。
純白の杖を。そして
「エイ」
地面に杖を突き刺した。
ボンっという音がしたかと思うと木々が次々と生えはじめた。
突き刺した杖を抜くころには以前よりもより鬱蒼とした森が広がっていた。
木々には転がっていた人々が引っかかっている。
そしておもむろに自分の胸に白い杖を突き刺した。少女の体は女性のそれへと変わっていく。
「さて、わらわのうつわはどこかしら」
白い杖を縦に振るう。
空間が裂け、そのさきには、驚愕の表情を浮かべる五葉の姿が見える。
「み~つけたっ」
大砲のような音に驚き、目を開けた。まわりを見渡す。すでに夜は明けて明るくなっていた。幸い、警報はなってないし、その他の術も反応がない。どれくらい時間が経ったのだろう。
「あっ・・」
五葉ちゃんが驚いた表情を作る。空間が裂け、中から女王が現れたのだ。
最初に反応したのは、ソフィアちゃんだった。古代魔法を使おうと手を伸ばすも、女王の杖の一振りで後方に飛ばされる。二番目に動いたのは私
「メモ「邪魔」リー」
植物たちが私を搦めとる。
「五葉ちゃん逃げて!!炎熊(アーマーフレイム)」
完全に木に取り込まれる前に炎を纏う。
「山火事になるからやめてね」
頭上から大粒の雨が降り注ぐ。
「なら、鯨氷(どーむアイス)」
水を巻き上げ、利用してカマクラを作る。ついでに
「氷炎氷柱砲(アイスショット)」
つららを作り、炎で相手に吹っ飛ばした。白い杖が振られる。地面から無数の木が生えてきて、攻撃を防ぎ私を空に放り投げる。
「く、空間移動!」
五葉ちゃんをにがさないと。
ワープを使い、森の外へにが
「どこにもいかさぬ」
女王が杖をふるう。結界がはられ、ワープが無効化される。
「なっ」
「さっきからうっとおしいの」
真一文字に杖が振られる
火が、水が、雷が、鉄が、土が、岩が、ありとあらゆるものが刃となって襲いかかる。
「がっ!」
意識が
すんでのところで唇を噛み、意識を保つ。
一発一発がきちんと練られた魔法。
闇雲に放っているわけではない。
威力や属性、タイミングがそれぞれ異なり、攻撃を一度に防ぐことができない。私程度の簡単な全方位防御なら、すぐに砕けてしまう。空中で身をひねり、守るべき所を頭と胴に集中させる。
「焦点防御(ピンポイントガード」
防御壁が砕け、鋭い痛みがはしるが、威力を殺すことはできたらまだ戦える。杖を握り直す。そっくりそのまま返してやる!
「記憶(メモリー)!」
さきほどの魔法を思い出しながら杖をふるう。
いくら女王でも、自分自身の魔法なら。
「っ!」
持っていた杖が爆ぜた。
「え?」
「わらわの次元にこようとはなんと浅ましき者よ。砕けて当然じゃ」
容赦なく数々の魔法が貫いていく。
女王が落ちた先は森の中にぽっかりと空いた空間。地面はえぐられ、人々は倒れていた。
「いてっ」
という声が小さく聴こえ。
ズンッという轟音が森中に響きわたる。
「まったく、零華は何やってんのよ。わらわは熟睡中だったってのに」
ごしごしとよだれをふく。ぷりぷりと怒りながら周りを見渡す。立っているものは一人もおらず。
地面がむき出しになっていた。
「零華は死んだか」
ため息をついて続けた。
「パンがなければパンツを被ればいいのに、あなたは求めすぎたのよ」
土埃を払うと、杖を取り出す。
純白の杖を。そして
「エイ」
地面に杖を突き刺した。
ボンっという音がしたかと思うと木々が次々と生えはじめた。
突き刺した杖を抜くころには以前よりもより鬱蒼とした森が広がっていた。
木々には転がっていた人々が引っかかっている。
そしておもむろに自分の胸に白い杖を突き刺した。少女の体は女性のそれへと変わっていく。
「さて、わらわのうつわはどこかしら」
白い杖を縦に振るう。
空間が裂け、そのさきには、驚愕の表情を浮かべる五葉の姿が見える。
「み~つけたっ」
大砲のような音に驚き、目を開けた。まわりを見渡す。すでに夜は明けて明るくなっていた。幸い、警報はなってないし、その他の術も反応がない。どれくらい時間が経ったのだろう。
「あっ・・」
五葉ちゃんが驚いた表情を作る。空間が裂け、中から女王が現れたのだ。
最初に反応したのは、ソフィアちゃんだった。古代魔法を使おうと手を伸ばすも、女王の杖の一振りで後方に飛ばされる。二番目に動いたのは私
「メモ「邪魔」リー」
植物たちが私を搦めとる。
「五葉ちゃん逃げて!!炎熊(アーマーフレイム)」
完全に木に取り込まれる前に炎を纏う。
「山火事になるからやめてね」
頭上から大粒の雨が降り注ぐ。
「なら、鯨氷(どーむアイス)」
水を巻き上げ、利用してカマクラを作る。ついでに
「氷炎氷柱砲(アイスショット)」
つららを作り、炎で相手に吹っ飛ばした。白い杖が振られる。地面から無数の木が生えてきて、攻撃を防ぎ私を空に放り投げる。
「く、空間移動!」
五葉ちゃんをにがさないと。
ワープを使い、森の外へにが
「どこにもいかさぬ」
女王が杖をふるう。結界がはられ、ワープが無効化される。
「なっ」
「さっきからうっとおしいの」
真一文字に杖が振られる
火が、水が、雷が、鉄が、土が、岩が、ありとあらゆるものが刃となって襲いかかる。
「がっ!」
意識が
すんでのところで唇を噛み、意識を保つ。
一発一発がきちんと練られた魔法。
闇雲に放っているわけではない。
威力や属性、タイミングがそれぞれ異なり、攻撃を一度に防ぐことができない。私程度の簡単な全方位防御なら、すぐに砕けてしまう。空中で身をひねり、守るべき所を頭と胴に集中させる。
「焦点防御(ピンポイントガード」
防御壁が砕け、鋭い痛みがはしるが、威力を殺すことはできたらまだ戦える。杖を握り直す。そっくりそのまま返してやる!
「記憶(メモリー)!」
さきほどの魔法を思い出しながら杖をふるう。
いくら女王でも、自分自身の魔法なら。
「っ!」
持っていた杖が爆ぜた。
「え?」
「わらわの次元にこようとはなんと浅ましき者よ。砕けて当然じゃ」
容赦なく数々の魔法が貫いていく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり
イミヅカ
ファンタジー
ハートとお気に入り登録、ぜひぜひお願いいたします!
↓簡単なあらすじは''もっと見る''へ!↓
ここは、剣と魔法の異世界グリム。
……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。
近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。
そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。
無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?
チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!
努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ!
(この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる