26 / 46
第2章魔法少女見習いと大海の怪物
クラーケン1
しおりを挟む
「マジブロッサム本部応答せよ。こちら救出チーム。目標となる船を発見。火災箇所多数。船の半分は既に沈んでいる。簡易魔力探知。反応なし。生存者のいる可能性は極めて低い。捜索にはいる。なお、チームは二手に分ける。潜水魔法が使えるものは下から、探知魔法を。それ以外は上から突入する。突入後回収できる遺体は回収。損傷が激しいものは、魔心臓を回収せよ。船がいつまで持つか分からない。すぐに行くぞ」
「はい。先生」
「よし、行こう!行こう!」
結局フクロ教授は来ず、捜索隊のメンバーはクマ先生と会長。そして、市長の部下たち。
そして
「だから、縄を解いて、せ、ん、せ、い♡」
さくらこは縄でぐるぐる巻きに縛られていた。
「ん?」
「いや、ちょっとは揺らげよ!!揺らいでちょうだいよ!!」
さくらこは救出船に忍び込み、海に出たところ発見され捕まってしまったのだ。
「お前は船で待ってろ」
「いやだ」
「ホウキにも乗れない。魔力も低い。周りの魔法を消すためチームプレイもできん。完全な足でまといだ。それにお前は勇者魔法の使い手なんだぞ。やつらにとっては救出隊というカモがお前みたいなネギをしょって現れたようなもんだ。」
「そうカモ、ね」
ぶん殴られた。
「あたしは、アロハのおじさんがワルスのやつを連れ去ったのが、気に入らない。お兄さんを連れ戻して、学校に戻してもらうんだ」
さくらこは息巻いた。だが、そんなさくらこを会長は諌める。
「さくらこ1年生。修行の時も伝えたが、君は弱い。今回は私たちに任せるんだ。……ロック先生来てしまったものはしかたありません。副会長や乗り組み員の回収を急ぎましょう。動きはありませんが、海の中に何かいます。」
「そうだな」
彼は水面に視線を向ける。
「彼らが保護した魔法使いたちの証言を収めたブラックボックスがあるらしい。救難通信から、船の前方の操舵室にあるようだ。研究室のやつらの目論見を知るチャンスだ」
「ばあさん。あんたのその小刀。魔王石を削り出して作っているだろう。獣人並みのスピード、巨人並みのタフネス、魚人並みの魔力、ただのばあさんにしてはやりすぎだぜ。おれの煙魔法じゃ無かったら、負けてたよ。マジでなにもんだ?」
「…はぁ、はぁ、」
手元の小刀を見る。すでに刃先はボロボロになり刃こぼれが酷く、四肢の痛みも酷くばあやは動けなかった。通路に充満していた煙は薄れ、足元には海水が流れこんでいた。
「ただの煙じゃ、ありませんね。とても微細な生き物のような。……不自然さを感じます。」
「へぇ。面白いことを言うね。頭もいい。これは金級の素体になりそうだ。ばあさん、怪人にならねーか?」
タバコに火をつけ、マッチを指ではじく。海水で、マッチの火が消える。
「ご冗談を。艦内は火気厳禁ですよ」
「今からこの船も沈むんだ。うるさいこというなよ。うむ。ま、死体でも関係ないし。構わないんだが」
彼の煙が大槌に姿を変える。
「あばよ」
上を見上げる。魔力の数がふえてる。誰か来たな。増援か?
「さて、」
横たわる魔法使いを2人回収する。逃走した魔法使いと市長のメイド長。使いようはいくらでもある。
「…教授。俺のこと見てるんじゃないですか?ドローンなんかを飛ばして」
するとどこからともなく声がした。
「あたしの留守中になにやらおもしれーことになってんじゃねーか。助手くん。君の本気を久々に見たよ。素晴らしい技術だ。」
「ふぅ。この船だからできたんですよ。どんな硬度してんだか。」
「獣魔大戦時の強襲艦さ。外壁よりも内部を強化して、魔法を付与することで、衝撃に強くしてんのさ。外壁の損傷具合にしては、沈まねーだろ。本来傷すらつかないもんだが。やつらは?」
「4人始末をつけて、1人は連れて帰りますよ。海の連中が反旗を翻したと考えていいでしょう。いくつかデータを盗まれた様ですが、怪人や前世界線のDNA記録だったり、強い怪人を作り出したかったんでしょう。」
「世界線の歪みが起きる原因は取り除かねば。ま、船に関してはほっとけばクラーケンが潰してくれる」
「クラーケン?」
「マザーの奴が巨人のDNAと海洋生物を混ぜ合わせたみたいだぜ。そっちの魔力に惹かれてまた襲ってくるからな。さっさと帰投しろ。」
「クラーケン……。」
「魚人世界線の時の遺物さ。タコニチュアたち魚人たちの戦術兵器。魔力だけで宇宙に上がるほど魔力が一段と高かった彼らにとって、魔力を感知し、それを捕食するクラーケンは脅威だったろうよ。単機で国を滅ぼしていた魔法生物さ」
「知性なき暴食と揶揄される怪物ですよね。召喚工程がものすごく複雑かつ、魔力消費もとんでもない化け物」
煙で捕虜を運ばせ、上を目指す。海の研究室の役割はいくつかある。怪人を生み出し、勇者覚醒を促す。魔石の回収、怪人という新たな人類のテスト。そして、様々な世界線のデータの保存。
「あたしたちのような化学技術とは違う。魔法技術の化身さ。マザーはそこに知性を足した。あいつは、コンプレックスを感じてはいるようだが、奴は奴で十分天才の1人さ。深海の研究施設を1部屋潰しちまったのは許せねーが。知性のあるクラーケン見ものじゃねーか」
「それ、俺やばくないですか?」
「帰還用のドローンは上空に隠してあるからはやくしな。クラーケンは静観してるわけじゃない。獲物がかかるのを待っているぞ。」
「ち、今日は忙しいな。まさか市長が救出隊をだすなんて。ただの自己中やろうと思っていましたけど、なんだかんだ人の親っすね」
「あの男は腐ってはいるが狂ってはいない。そのメイドが、様々な世界線の人類を再現しているのなら、さらに先を目指しているかもしれないさ」
「さらに先っすか」
「ああ。新人類をよ。例の盾の魔法の小僧。盾の魔法自体は珍しくはないが。だが、あの盾は獣人の大戦士、大盾の獅子王の魔法によく似ている。奴は旧世界線をただ滅ぼしたわけじゃない。吸収し血肉にしてんのさ。救出隊も魔心臓の回収をして、弟に使い回す予定だろうよ」
「マジかよ。」
「まったくだ。だが、世界線はこれまで以上に理想的なところまできている。運命の日は近い。あとは勇者魔法のあの娘が成長してくれることを願うばかりだ」
船体が揺れる。異様な揺れ方
「これは……」
「くくく。急いだほうがいい」
「そうみたいですね。通信切りますよ。」
「なんだったんだ、いまの揺れは、おい!貴様、止まれ。っ!!その方は、クレア様?!」
救出隊の一行と思われる武装した一団。
「あーあーぞろぞろと。魔力を垂れ流して。バカかよ」
白衣の裾から煙をだす。
「バカにつける薬はねぇからな。」
すれ違いざまに彼らの武器を解体した。突如として、分解された武器に慌てふためく彼らを尻目に通り過ぎる。
「餌にでもなってろ」
彼らをすり抜けていき、甲板へ急ぐ。ここまで生き延びてきて、世界線の完成も近い中、おちおち死んでられるか。扉を開け、海風に白衣がたなびく中、目の前に現れたのは巨大な熊。
「ん?誰だ」
「は、ここで狂月かよ。ほんとに忙しいな今日は、数百年ぶりだぜ」
ブラックボックスを回収したロックと鉢合わせしたのだった。
「はい。先生」
「よし、行こう!行こう!」
結局フクロ教授は来ず、捜索隊のメンバーはクマ先生と会長。そして、市長の部下たち。
そして
「だから、縄を解いて、せ、ん、せ、い♡」
さくらこは縄でぐるぐる巻きに縛られていた。
「ん?」
「いや、ちょっとは揺らげよ!!揺らいでちょうだいよ!!」
さくらこは救出船に忍び込み、海に出たところ発見され捕まってしまったのだ。
「お前は船で待ってろ」
「いやだ」
「ホウキにも乗れない。魔力も低い。周りの魔法を消すためチームプレイもできん。完全な足でまといだ。それにお前は勇者魔法の使い手なんだぞ。やつらにとっては救出隊というカモがお前みたいなネギをしょって現れたようなもんだ。」
「そうカモ、ね」
ぶん殴られた。
「あたしは、アロハのおじさんがワルスのやつを連れ去ったのが、気に入らない。お兄さんを連れ戻して、学校に戻してもらうんだ」
さくらこは息巻いた。だが、そんなさくらこを会長は諌める。
「さくらこ1年生。修行の時も伝えたが、君は弱い。今回は私たちに任せるんだ。……ロック先生来てしまったものはしかたありません。副会長や乗り組み員の回収を急ぎましょう。動きはありませんが、海の中に何かいます。」
「そうだな」
彼は水面に視線を向ける。
「彼らが保護した魔法使いたちの証言を収めたブラックボックスがあるらしい。救難通信から、船の前方の操舵室にあるようだ。研究室のやつらの目論見を知るチャンスだ」
「ばあさん。あんたのその小刀。魔王石を削り出して作っているだろう。獣人並みのスピード、巨人並みのタフネス、魚人並みの魔力、ただのばあさんにしてはやりすぎだぜ。おれの煙魔法じゃ無かったら、負けてたよ。マジでなにもんだ?」
「…はぁ、はぁ、」
手元の小刀を見る。すでに刃先はボロボロになり刃こぼれが酷く、四肢の痛みも酷くばあやは動けなかった。通路に充満していた煙は薄れ、足元には海水が流れこんでいた。
「ただの煙じゃ、ありませんね。とても微細な生き物のような。……不自然さを感じます。」
「へぇ。面白いことを言うね。頭もいい。これは金級の素体になりそうだ。ばあさん、怪人にならねーか?」
タバコに火をつけ、マッチを指ではじく。海水で、マッチの火が消える。
「ご冗談を。艦内は火気厳禁ですよ」
「今からこの船も沈むんだ。うるさいこというなよ。うむ。ま、死体でも関係ないし。構わないんだが」
彼の煙が大槌に姿を変える。
「あばよ」
上を見上げる。魔力の数がふえてる。誰か来たな。増援か?
「さて、」
横たわる魔法使いを2人回収する。逃走した魔法使いと市長のメイド長。使いようはいくらでもある。
「…教授。俺のこと見てるんじゃないですか?ドローンなんかを飛ばして」
するとどこからともなく声がした。
「あたしの留守中になにやらおもしれーことになってんじゃねーか。助手くん。君の本気を久々に見たよ。素晴らしい技術だ。」
「ふぅ。この船だからできたんですよ。どんな硬度してんだか。」
「獣魔大戦時の強襲艦さ。外壁よりも内部を強化して、魔法を付与することで、衝撃に強くしてんのさ。外壁の損傷具合にしては、沈まねーだろ。本来傷すらつかないもんだが。やつらは?」
「4人始末をつけて、1人は連れて帰りますよ。海の連中が反旗を翻したと考えていいでしょう。いくつかデータを盗まれた様ですが、怪人や前世界線のDNA記録だったり、強い怪人を作り出したかったんでしょう。」
「世界線の歪みが起きる原因は取り除かねば。ま、船に関してはほっとけばクラーケンが潰してくれる」
「クラーケン?」
「マザーの奴が巨人のDNAと海洋生物を混ぜ合わせたみたいだぜ。そっちの魔力に惹かれてまた襲ってくるからな。さっさと帰投しろ。」
「クラーケン……。」
「魚人世界線の時の遺物さ。タコニチュアたち魚人たちの戦術兵器。魔力だけで宇宙に上がるほど魔力が一段と高かった彼らにとって、魔力を感知し、それを捕食するクラーケンは脅威だったろうよ。単機で国を滅ぼしていた魔法生物さ」
「知性なき暴食と揶揄される怪物ですよね。召喚工程がものすごく複雑かつ、魔力消費もとんでもない化け物」
煙で捕虜を運ばせ、上を目指す。海の研究室の役割はいくつかある。怪人を生み出し、勇者覚醒を促す。魔石の回収、怪人という新たな人類のテスト。そして、様々な世界線のデータの保存。
「あたしたちのような化学技術とは違う。魔法技術の化身さ。マザーはそこに知性を足した。あいつは、コンプレックスを感じてはいるようだが、奴は奴で十分天才の1人さ。深海の研究施設を1部屋潰しちまったのは許せねーが。知性のあるクラーケン見ものじゃねーか」
「それ、俺やばくないですか?」
「帰還用のドローンは上空に隠してあるからはやくしな。クラーケンは静観してるわけじゃない。獲物がかかるのを待っているぞ。」
「ち、今日は忙しいな。まさか市長が救出隊をだすなんて。ただの自己中やろうと思っていましたけど、なんだかんだ人の親っすね」
「あの男は腐ってはいるが狂ってはいない。そのメイドが、様々な世界線の人類を再現しているのなら、さらに先を目指しているかもしれないさ」
「さらに先っすか」
「ああ。新人類をよ。例の盾の魔法の小僧。盾の魔法自体は珍しくはないが。だが、あの盾は獣人の大戦士、大盾の獅子王の魔法によく似ている。奴は旧世界線をただ滅ぼしたわけじゃない。吸収し血肉にしてんのさ。救出隊も魔心臓の回収をして、弟に使い回す予定だろうよ」
「マジかよ。」
「まったくだ。だが、世界線はこれまで以上に理想的なところまできている。運命の日は近い。あとは勇者魔法のあの娘が成長してくれることを願うばかりだ」
船体が揺れる。異様な揺れ方
「これは……」
「くくく。急いだほうがいい」
「そうみたいですね。通信切りますよ。」
「なんだったんだ、いまの揺れは、おい!貴様、止まれ。っ!!その方は、クレア様?!」
救出隊の一行と思われる武装した一団。
「あーあーぞろぞろと。魔力を垂れ流して。バカかよ」
白衣の裾から煙をだす。
「バカにつける薬はねぇからな。」
すれ違いざまに彼らの武器を解体した。突如として、分解された武器に慌てふためく彼らを尻目に通り過ぎる。
「餌にでもなってろ」
彼らをすり抜けていき、甲板へ急ぐ。ここまで生き延びてきて、世界線の完成も近い中、おちおち死んでられるか。扉を開け、海風に白衣がたなびく中、目の前に現れたのは巨大な熊。
「ん?誰だ」
「は、ここで狂月かよ。ほんとに忙しいな今日は、数百年ぶりだぜ」
ブラックボックスを回収したロックと鉢合わせしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる