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愛を貪ったら残り物は情になるのかな
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「お母さん。お父さん。喧嘩しないで……なかよくしてよ」
俺の声は2人には届かない。リビングで飛ぶ怒号に掻き消されてしまう。母はか細い白い腕に包帯を巻いて、食器棚から皿を取り出して父のいるソファに投げつける。ガシャン、ガシャンと鳴る食器達の割れる音。床に叩きつけられて痛そうな悲鳴。
──あ、あのお皿、俺が公民館のワークショップで作った桜の形のやつ……。お母さんがかわいくて上手ね、って褒めてくれたやつ。
それを母が、母は父との喧嘩に熱心だから気づけないまま投げ捨てる。父も気づかずに怒鳴り続ける。
「ガシャン」
と、俺の世界が割れた音が聞こえた。
俺の声は2人には届かない。リビングで飛ぶ怒号に掻き消されてしまう。母はか細い白い腕に包帯を巻いて、食器棚から皿を取り出して父のいるソファに投げつける。ガシャン、ガシャンと鳴る食器達の割れる音。床に叩きつけられて痛そうな悲鳴。
──あ、あのお皿、俺が公民館のワークショップで作った桜の形のやつ……。お母さんがかわいくて上手ね、って褒めてくれたやつ。
それを母が、母は父との喧嘩に熱心だから気づけないまま投げ捨てる。父も気づかずに怒鳴り続ける。
「ガシャン」
と、俺の世界が割れた音が聞こえた。
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