推しDom配信者↓18は合法になったら忠犬Sub↑20を抱く

子犬一 はぁて

文字の大きさ
53 / 95

推しDomの秘密

しおりを挟む
「今渋谷のどの辺にいるの」

「道玄坂の辺り」

「ちょうどいいな。今から迎えにいくから現在地教えろ」

「バー三日月の前だよ」

「了解。たぶん10分くらいで着く」

「うん。待ってるね。きゅ、急に連絡して迷惑じゃなかった?」

 急展開についていけないのは由羽のほうだった。突然連絡してしまって困らせると思っていたから。

「あ? 全く迷惑じゃないけど。むしろ俺のほうが連絡遅くて悪いな」

「ううん。だってこんなにすぐ迎えに来てくれるって……俺、シンデレラみたい。かぼちゃの馬車に乗った希逢くんに連れていかれそうだもん」

「くはは。なんだそれ。シンデレラかよ」

 わ。珍しい。笑い声からわかる。すっごいご機嫌だ。

「あー。もうそろ着くわ。今、タクシー降りたから歩いて迎えにいくから待っとけ」

「うん。ありがとう」

 由羽は冬の夜空の寒さに手がかじかみ震えていた。寒いなー。このコート薄いかな。もっと羽毛が入っているのを着てくればよかった。

「わっ」

 ぎゅっ、と気づいたら後ろから抱きしめられていた。

「おまたせシンデレラ」

 走ってきたのか少し息を切らしている希逢を見て由羽は身体だけでなく心もあたたまる。

「こんばんは王子様」

「じゃ、行こ」

 希逢に手を引かれてたどり着いたのはラブホ街。街ゆく男女二人がすいすいとホテルに吸い込まれていく。由羽は俺たちもそういうところに行くのかなと心臓を高鳴らせていたが、希逢はホテル街を通過して駅から外れたビジネスホテルに入っていく。受付を済ませて部屋に向かう途中、希逢は終始無言だった。それを不思議に思いながらも由羽は希逢と部屋に入っていく。セミダブルベッドのやや広い部屋だ。部屋に入るなり、希逢が由羽のことを壁に押し付けキスをねだってきた。ちゅ、ちゅ、とお互いの熱を確かめあうようなキスに由羽の身体は火照っていく。

「激しっ……希逢くんっ」

「黙って感じて」

 ちゅ、ちゅと舌先を吸われて頭が酸欠になりそうだ。酒が入っていることもあり、足元がふらふらとする。それをがっしりとした筋肉質な腕で支えてくれる。由羽は安心して希逢に身を任せた。壁に背中を押しあてながら、希逢からのキスを甘んじて受ける。

 ぷは、と互いが深く呼吸したのは入室してから15分経った後だった。

「はぁはぁ」

 と由羽が荒く息をしていると希逢にコートを脱がされる。ベッドに腰掛けぽーっとしていたときだった。驚くべきものを由羽の目が捉えたのは。

「え」

 希逢が紺色のダッフルコートを脱いだ。着ている服は白いワイシャツに青いネクタイ。紺色のブレザーに紺色のスラックス。

「えと、高校生のコスプレ?」

 戸惑いながら由羽の口から出た言葉は、空中分解していく。

「コスプレじゃない。俺の制服」

「制服? え、待って。希逢くんもしかして、高校生……なの?」

「ああ。言うの遅くなって悪いな」

「嘘っ。だってSweet playって18歳以上じゃないと投稿もできないはず……」

「それは事務所の都合で年齢詐称してやってる」

「じゃあ、サロンモデルっていうのは?」

「それは本当。俺は高校3年生の17歳。サロンモデルとDom配信者として働いてる」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」 幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

幸せの温度

本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。 まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。 俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。 陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。 俺にあんまり触らないで。 俺の気持ちに気付かないで。 ……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。 俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。 家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。 そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

黒の執愛~黒い弁護士に気を付けろ~

ひなた翠
BL
小野寺真弥31歳。 転職して三か月。恋人と同じ職場で中途採用の新人枠で働くことに……。 朝から晩まで必死に働く自分と、真逆に事務所のトップ2として悠々自適に仕事をこなす恋人の小林豊28歳。 生活のリズムも合わず……年下ワンコ攻め小林に毎晩のように求められてーー。 どうしたらいいのかと迷走する真弥をよそに、熱すぎる想いをぶつけてくる小林を拒めなくて……。 忙しい大人の甘いオフィスラブ。 フジョッシーさんの、オフィスラブのコンテスト参加作品です。

しっかり者で、泣き虫で、甘えん坊のユメ。

西友
BL
 こぼれ話し、完結です。  ありがとうございました!  母子家庭で育った璃空(りく)は、年の離れた弟の面倒も見る、しっかり者。  でも、恋人の優斗(ゆうと)の前では、甘えん坊になってしまう。でも、いつまでもこんな幸せな日は続かないと、いつか終わる日が来ると、いつも心の片隅で覚悟はしていた。  だがいざ失ってみると、その辛さ、哀しみは想像を絶するもので……

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年

処理中です...