推しDom配信者↓18は合法になったら忠犬Sub↑20を抱く

子犬一 はぁて

文字の大きさ
74 / 95

クリスマスディナーを楽しみましょう

しおりを挟む
 希逢にベッドに縫いつけられてキスの雨が降る。由羽はそれを甘んじて受け止めていた。事後のふわふわとした甘い雰囲気にあてられて、由羽は少し眠くなってきたところだった。そのとき、ぐーぎゅるると由羽のお腹が鳴り響いた。

「あっ……う」

「はは。そりゃ腹減るよな。まだ晩飯食ってねえし」

 恥ずかしくてお腹を手のひらで隠していると、希逢に身体を起こされる。手のひらをしっかりと握り立ち上がらせてくれる。その腕の頼もしさに縋っていたくなる。

「腰大丈夫か。歩ける?」

 そっと腰を支えられながら歩く。とてとて、と由羽の足取りはおぼつかないが廊下を渡りリビングのソファに辿り着くことができた。

「今から料理するから、テレビでも見て待ってろ」

 そう言ってテレビのリモコンを手渡される。「俺も手伝うよ」と言いたかったが、立っているのもやっとな自分では希逢の足でまといになりかねないと思い言葉を飲み込んだ。無音なのも気を遣ってしまうのでテレビを付ける。クリスマスミュージックフェスティバルという名前の音楽番組が放送されていた。街中でよく聞く音楽や、クリスマスにぴったりなラブソング、最近流行っているアニメの主題歌などが流れていた。それらをぽんやりと見つめていると、希逢がキッチンでカチャカチャと物音を立てていた。ソファに沈み込みながらその生活音を聞いていると、瞼が重くてうとうととしてしまう。テレビを消して自分の重力に従いソファに身体を預けた。心の中で「手伝えなくてごめんね」と希逢に謝りそのまま瞳を閉じた。

 何分ほどそうしていただろうか。意識の外からぼんやりとした声が聞こえてきた。とても大切な人の声だと思った。由羽はゆっくりと意識を浮上させる。身体が何かに包まれているように温かい。ぽやぽやとする意識で目を擦る。

「っわ」

「ん。おはよ」

 由羽はソファの上で希逢に膝枕をされていた。身体には白くてぽこぽこしているブランケットがかけられている。由羽が寝落ちしてしまった後に希逢がかけてくれたのだろう。そういった気遣いが嬉しくてたまらなかった。ぽすぽすと頭を撫でられて、くぅんと声を出してしまいそうになる。由羽は思い切って希逢の膝にすりすりと頬を寄せた。頭上から「ふは」と笑い声が降ってきた。

「なあに? 甘えた由羽しゃん」

「ぬくぬくであったかいんだもん」

 ブランケットを胸元まで引き寄せて呟くと、「はいはい」と子どもの相手をするみたいに希逢が相槌を打ってくれる。

「そうかそうか。おっきな猫ちゃんみたいに甘えてるな。飯の準備できたから食べるか」

「あっ、ありがとう。手伝えなくてごめんね」

「いいよ。俺がしたいだけだから」

 そっと手を引かれダイニングテーブルへ向かうとそこにはーー。

「わあ。すごいご馳走」

「即席で作ったからあんま自信ないけど……レシピ通り作ったから問題ないはずだ」

 テーブルの上にはドリアやチキン、シーザーサラダにナゲットなどが用意されていた。全部ほかほかで温かそうだ。由羽は口の中に唾液がたまるのを感じてごくりと唾を飲み込む。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」 幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ひろいひろわれ こいこわれ ~華燭~

九條 連
BL
さまざまな問題を乗り越え、ヴィンセントの許で穏やかな日常を送る莉音に、ある日、1通のハガキが届く。 それは、母の新盆に合わせて上京する旨を記した、父方の祖父母からの報せだった。 遠く離れた九州の地に住む祖父母の来訪を歓迎する莉音とヴィンセントだったが、ふたりの関係を祖父に知られてしまったことをきっかけに事態は急変する。 莉音と祖父、そして莉音とヴィンセントのあいだにも暗雲が立ちこめ―― 『ひろいひろわれ こいこわれ』続編

【完結】ネクラ実況者、人気配信者に狙われる

ちょんす
BL
自分の居場所がほしくて始めたゲーム実況。けれど、現実は甘くない。再生数は伸びず、コメントもほとんどつかない。いつしか実況は、夢を叶える手段ではなく、自分の無価値さを突きつける“鏡”のようになっていた。 そんなある日、届いた一通のDM。送信者の名前は、俺が心から尊敬している大人気実況者「桐山キリト」。まさかと思いながらも、なりすましだと決めつけて無視しようとした。……でも、その相手は、本物だった。 「一緒にコラボ配信、しない?」 顔も知らない。会ったこともない。でも、画面の向こうから届いた言葉が、少しずつ、俺の心を変えていく。 これは、ネクラ実況者と人気配信者の、すれ違いとまっすぐな好意が交差する、ネット発ラブストーリー。 ※プロットや構成をAIに相談しながら制作しています。執筆・仕上げはすべて自分で行っています。

【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?! ■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした

こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。

【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。

ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。 幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。 逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。 見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。 何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。 しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。 お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。 主人公楓目線の、片思いBL。 プラトニックラブ。 いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。 2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。 最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。 (この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。) 番外編は、2人の高校時代のお話。

処理中です...