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二章 唐織の素顔
3.花びらの痣
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壁越しに、あるいは夜の風に乗って、ほかの見世や座敷から嬌声や笑い声が聞こえてくる。桜の季節は終わっても、吉原に漂う空気は、常に白粉や種々の香が入り交ざった華やかかつ艶めかしいものだ。
「俺と信乃が生まれたのは、陸奥国は会津の、小さな村だ。人よりも鳥や獣のほうが多いような、本当に小さな──」
そんな、誘う匂いを含んだ風を感じながら、故郷の寂れた景色を思い起こすのは不思議な気分だった。唐織が、興味深げな色を目に湛えて聞き入る態度なのも信じがたい。
(田舎の話が、そんなに珍しいか……?)
客を相手にした座敷ではないのだから、今、演技をする必要はないはずなのだが。──まあ、花魁の気まぐれなど、考えたところで分かるまい。清吾としては、請われるがままに昔話を語るだけだ。
「俺が十になったころだったかな。家に、信乃の親父さんが駆け込んで来たんだ。信乃がまだ帰ってない、ってな」
何も清吾が娘の居場所を知っていると期待されていた訳ではなかった。逢引をするには、さすがにふたりは幼すぎた。山で迷ったか沢に落ちたか、大事な働き手がいなくなるのは村にとっても大事で、だから探すための人手を求めたに過ぎなかった。事実、外に出て娘探しに加わったのは清吾の父だけで、幼い彼は家で大人しくしているように言い含められた。だが──
「信乃を誰より知っているのは俺だ、と思ったんだ。あいつは、俺がどこに隠れても見つけてくれたし──だから、俺の方でも、って」
幼いころの思い上がりを懐かしく蘇らせて、清吾は続けた。子供は親の言いつけなど聞かないもの、弟妹たちの監督で手いっぱいの母親の目を盗んで、彼は家を忍び出たのだ。灯りなどなく、月と星の光だけが頼りだった。山に入った大人たちが携える松明が闇の中で動いて、鬼火のようだと思ったのを覚えている。信乃の名を呼ぶ彼らの声が、獣を追い払ってくれるだろうと自分に言い聞かせて、怖気づく足を動かしたのも。
信乃は働きもので聞き分けの良い娘だった。そして闇を怖がる小心でもあったから、姿を隠して大人を脅かそうなどとは思わない。清吾はそう知っていた。だから、大声で呼ばれてもなお見つからぬのは、身動きが取れなくなっているのだろうと考えた。
「子供が行く場所は、子供が一番分かるもんだ。薪を拾うのも茸や山菜を採るのも、仲の良い同士だけが知ってる穴場がある。で、立往生しそうな裂け目やら崖やらを考えて──」
そうして、果たして清吾は信乃を見つけた。茸を取ろうと手を伸ばして足を滑らせたら、と想像した崖下に、泣きながら蹲っているところを。暗闇の中で動く彼の気配が、狼にでも見えたのだろう、信乃が声にならない悲鳴を上げる気配がしたから、清吾はあえて明るく声を出した。
『信乃、やっぱりここさいたぁ』
信乃が、日ごろ清吾を見つけた時の口調を真似て、悪戯に。すると相手は、なぜか泣きながら怒ったのだが。彼の腕の中に収まる温もり、胸を叩く小さな拳は愛しかった。それが愛しいという想いなのだと、清吾はその時知ったと思う。
「──なるほど。幼馴染の間柄にも、馴れ初めというものはあるのでありんすなあ」
「馴れ初めと、言うほどでもないんだが」
語り終えると、唐織はほう、と満足げな溜息を吐いた。例によって重い仕掛や簪の類を省いた気楽な格好とはいえ、相手は吉原随一の美女だ。そう大層な相槌を打つほどの話とは思えないのに。
「そうだ、思い出した」
照れと戸惑いを隠すために、清吾はわざとらしく声を上げた。同時に、筆を取って吉原細見の余白に墨で模様を描く。
「信乃の右足には、花びらみたいな痣があった。こんな感じの──」
あの夜、足を挫いた信乃を背負って、清吾は村まで戻ったのだ。彼の目の前に突き出された足は白く、月と星の灯りで痣がはっきりと見えた。
「へえ──人に伝えれば手掛かりになりいすなあ」
「ああ。今まで忘れたのがおかしいくらいだ。花魁、あんたが昔話をせがんでくれたお陰だ」
「その痣とは、どの辺りでありんすか?」
大事な手掛かりを思い出した高揚に、清吾は迷いなく着物の裾をめくっていた。言葉で答えるだけでは足りずに、自らの身体で示さなければと意気込んでいた、のだが──
「ふくらはぎの下のほう、踝上あたりだ。ちょうど、このあたりに──」
「なるほど、これは床を共にせねば分かりいせんなあ」
「な、何すんだべ!?」
唐織の指にふくらはぎを撫でられて、高い悲鳴を上げてしまう。国の訛りを露にしてしまったことも気恥ずかしくて、思わず口を押える。が、唐織は嘲る風もなくくすりと笑うだけだった。
「会津の言葉はかような響きでありんしたか。……お客の出自も色々ゆえ、気になさんすな」
「あ、ああ……すまん」
「謝ることはござんせん。心を開いてくれたようで、嬉しゅうござんすよ」
素の言葉が出るのが胸襟を開いた証なら、唐織の心は固く閉ざされたままのなのだろう。この女が操るのは、吉原だけで通じる廓言葉で、出自を窺わせはしないのだから。
(当たり前だ。互いの利のために、情人を演じているだけなんだから)
客に対するようなあしらいをされた気がして、清吾は身勝手にも不満を感じた。信乃を思い出したばかりで、唐織の心に隔てがあるを詰ることができるはずもないのに。そもそも彼では客ですらないのに。なのに──つい、憎まれ口を叩いてしまう。
「あんたが訛りを話したら、客も喜ぶんだろうな」
「あい。それも手管のうちでござんすね。……例の常陸のお客も、たいそうなご満悦でありんした」
「……うん?」
実のない言葉なのは分かっているぞ、とあて擦ったつもりなのに。思いのほかに悪びれずに頷かれて、清吾は首を傾げた。唐織が含みある笑みで匂わせたことを察すると、じわじわと驚きが込み上げる。
(常陸の客といえば……)
唐織花魁は慈悲深いと、江戸市中でも評判になった、まさにその由来となった逸話のはずだ。かつて、故郷の訛りに慰められた唐織が、大成した後にその客と再会して、揚げ代を取るどころか恩返しに金子を包んだとかいう。女郎ながら天晴と、もてはやされるのが唐織、なのだが。
ゆっくりと見開かれる清吾の目を覗き込んで、唐織はさらに唇に三日月を描かせる。同じ笑うと言っても、様々に色も表情も変えるのがこの花魁だった。今度の笑みを語るなら──悪巧みが成功したのを知った時の、得意げなもの、だろうか。
「清さんもやはりご存知でありんしたか。わちきのことを慈悲深いの観音様だの、世間はたいそうな持ち上げようだとか。──すべて嘘、方便でありいすのに、ありがたいこと」
「俺と信乃が生まれたのは、陸奥国は会津の、小さな村だ。人よりも鳥や獣のほうが多いような、本当に小さな──」
そんな、誘う匂いを含んだ風を感じながら、故郷の寂れた景色を思い起こすのは不思議な気分だった。唐織が、興味深げな色を目に湛えて聞き入る態度なのも信じがたい。
(田舎の話が、そんなに珍しいか……?)
客を相手にした座敷ではないのだから、今、演技をする必要はないはずなのだが。──まあ、花魁の気まぐれなど、考えたところで分かるまい。清吾としては、請われるがままに昔話を語るだけだ。
「俺が十になったころだったかな。家に、信乃の親父さんが駆け込んで来たんだ。信乃がまだ帰ってない、ってな」
何も清吾が娘の居場所を知っていると期待されていた訳ではなかった。逢引をするには、さすがにふたりは幼すぎた。山で迷ったか沢に落ちたか、大事な働き手がいなくなるのは村にとっても大事で、だから探すための人手を求めたに過ぎなかった。事実、外に出て娘探しに加わったのは清吾の父だけで、幼い彼は家で大人しくしているように言い含められた。だが──
「信乃を誰より知っているのは俺だ、と思ったんだ。あいつは、俺がどこに隠れても見つけてくれたし──だから、俺の方でも、って」
幼いころの思い上がりを懐かしく蘇らせて、清吾は続けた。子供は親の言いつけなど聞かないもの、弟妹たちの監督で手いっぱいの母親の目を盗んで、彼は家を忍び出たのだ。灯りなどなく、月と星の光だけが頼りだった。山に入った大人たちが携える松明が闇の中で動いて、鬼火のようだと思ったのを覚えている。信乃の名を呼ぶ彼らの声が、獣を追い払ってくれるだろうと自分に言い聞かせて、怖気づく足を動かしたのも。
信乃は働きもので聞き分けの良い娘だった。そして闇を怖がる小心でもあったから、姿を隠して大人を脅かそうなどとは思わない。清吾はそう知っていた。だから、大声で呼ばれてもなお見つからぬのは、身動きが取れなくなっているのだろうと考えた。
「子供が行く場所は、子供が一番分かるもんだ。薪を拾うのも茸や山菜を採るのも、仲の良い同士だけが知ってる穴場がある。で、立往生しそうな裂け目やら崖やらを考えて──」
そうして、果たして清吾は信乃を見つけた。茸を取ろうと手を伸ばして足を滑らせたら、と想像した崖下に、泣きながら蹲っているところを。暗闇の中で動く彼の気配が、狼にでも見えたのだろう、信乃が声にならない悲鳴を上げる気配がしたから、清吾はあえて明るく声を出した。
『信乃、やっぱりここさいたぁ』
信乃が、日ごろ清吾を見つけた時の口調を真似て、悪戯に。すると相手は、なぜか泣きながら怒ったのだが。彼の腕の中に収まる温もり、胸を叩く小さな拳は愛しかった。それが愛しいという想いなのだと、清吾はその時知ったと思う。
「──なるほど。幼馴染の間柄にも、馴れ初めというものはあるのでありんすなあ」
「馴れ初めと、言うほどでもないんだが」
語り終えると、唐織はほう、と満足げな溜息を吐いた。例によって重い仕掛や簪の類を省いた気楽な格好とはいえ、相手は吉原随一の美女だ。そう大層な相槌を打つほどの話とは思えないのに。
「そうだ、思い出した」
照れと戸惑いを隠すために、清吾はわざとらしく声を上げた。同時に、筆を取って吉原細見の余白に墨で模様を描く。
「信乃の右足には、花びらみたいな痣があった。こんな感じの──」
あの夜、足を挫いた信乃を背負って、清吾は村まで戻ったのだ。彼の目の前に突き出された足は白く、月と星の灯りで痣がはっきりと見えた。
「へえ──人に伝えれば手掛かりになりいすなあ」
「ああ。今まで忘れたのがおかしいくらいだ。花魁、あんたが昔話をせがんでくれたお陰だ」
「その痣とは、どの辺りでありんすか?」
大事な手掛かりを思い出した高揚に、清吾は迷いなく着物の裾をめくっていた。言葉で答えるだけでは足りずに、自らの身体で示さなければと意気込んでいた、のだが──
「ふくらはぎの下のほう、踝上あたりだ。ちょうど、このあたりに──」
「なるほど、これは床を共にせねば分かりいせんなあ」
「な、何すんだべ!?」
唐織の指にふくらはぎを撫でられて、高い悲鳴を上げてしまう。国の訛りを露にしてしまったことも気恥ずかしくて、思わず口を押える。が、唐織は嘲る風もなくくすりと笑うだけだった。
「会津の言葉はかような響きでありんしたか。……お客の出自も色々ゆえ、気になさんすな」
「あ、ああ……すまん」
「謝ることはござんせん。心を開いてくれたようで、嬉しゅうござんすよ」
素の言葉が出るのが胸襟を開いた証なら、唐織の心は固く閉ざされたままのなのだろう。この女が操るのは、吉原だけで通じる廓言葉で、出自を窺わせはしないのだから。
(当たり前だ。互いの利のために、情人を演じているだけなんだから)
客に対するようなあしらいをされた気がして、清吾は身勝手にも不満を感じた。信乃を思い出したばかりで、唐織の心に隔てがあるを詰ることができるはずもないのに。そもそも彼では客ですらないのに。なのに──つい、憎まれ口を叩いてしまう。
「あんたが訛りを話したら、客も喜ぶんだろうな」
「あい。それも手管のうちでござんすね。……例の常陸のお客も、たいそうなご満悦でありんした」
「……うん?」
実のない言葉なのは分かっているぞ、とあて擦ったつもりなのに。思いのほかに悪びれずに頷かれて、清吾は首を傾げた。唐織が含みある笑みで匂わせたことを察すると、じわじわと驚きが込み上げる。
(常陸の客といえば……)
唐織花魁は慈悲深いと、江戸市中でも評判になった、まさにその由来となった逸話のはずだ。かつて、故郷の訛りに慰められた唐織が、大成した後にその客と再会して、揚げ代を取るどころか恩返しに金子を包んだとかいう。女郎ながら天晴と、もてはやされるのが唐織、なのだが。
ゆっくりと見開かれる清吾の目を覗き込んで、唐織はさらに唇に三日月を描かせる。同じ笑うと言っても、様々に色も表情も変えるのがこの花魁だった。今度の笑みを語るなら──悪巧みが成功したのを知った時の、得意げなもの、だろうか。
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