父を助けに18年

クルミ

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第15話

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2017年8月2日

ータイムスリップ前夜ー

パパが倒れたのは昨日である。

今日は、お昼に予定通りママとおじいちゃん、おばあちゃんと一緒にまた病院へ行ってきた。

今日は私も一緒に先生のお話を聞いた。
聞き慣れない言葉も多かったけど、昨日ママから聞いたお話とほぼ同じだったと思う。

「あの子はああ見えて、しぶといのが取り柄だからきっと元気になるわよ。」

おばあちゃんはママと私にそう言ってくれた。

おばあちゃんから言えばパパは子供になるんだね。
当たり前だけど、パパが大人だからか何か不思議な感じがする。

そして、私にお菓子とお小遣いをくれた。

おばあちゃんがくれたお小遣いを見て、ママが

「このお小遣いは18年前に持って行けるよ!」

と、少し嬉しそうに言っていた。

おばあちゃんとおじいちゃんにはタイムスリップのことは話していない。

総治さんはタイムスリップのことを多くの人に知られると大変なことになるから、必要最小限の人にしか話してはいけない!と、言っていた。

多分、話してもなかなか信じてはもらえないと思うけど…。

今日もパパは目を覚ましていない。

朝、目を覚ましたら昨日の出来事は実は夢だって、いつも通り元気なパパが居るんじゃないか?という密かな期待はあったが、実際にはそんなことはなかった。

ママはパパの会社に電話をして、今のパパの状況としばらくはお仕事を休まないといけないことを伝えたらしい。

会社の人でお見舞いに行きたいと言う人もいたけど、今はパパが目を覚ましていないし、家族以外は会えないので、お見舞いは断ったらしい。

今日は、病院へ行った以外の時間は私もママも明日のタイムスリップのための準備をした。

リュックサックにはママが子供の頃に使っていた、服や下着を入れてある。3日分の着替えだ。
リュックサックもママが子供の頃に使っていた物らしい。
明日、着て行く服も上から下までママのお下がりを用意してある。

そして、18年より前に作られたお金もママが用意してくれた。
通し番号を気にして、小銭ばかりである。

そのお金も、これまたママが昔使っていたお財布に入れてある。

総治さんも、今日は丸1日かけて明日のタイムスリップの準備をしてくれている。

今日も、私の家に来てくれて作戦や計画を考えてくれた。

総治さんにとってもタイムスリップを実行するのは初めてのことだから、準備が必要らしい。

「雪愛、大事なお話があるんだけどいいかな?」

ママが言った。

何だろう?明日のことかな?
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