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第21話
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「僕の名字も風林なんだよ。」
お兄さんは言った。
もしかして…。
「とは言っても、この佃町ではよくある名字なんだけどね。」
それは私も知っている。
現代で私が知ってるだけでも、風林という名字の家は佃町に10軒くらいある。
それはこの時代でも同じはずだ。
曾おばあちゃんから、そう聞いているから。
「でも、逆に他の地域では珍しい名字になるらしいね。」
お兄さんは笑いながら言った。
「そもそも、どうして大阪からここまで来たの?」
「えっと、親戚のおじいさんの家に今日から5日間預かってもらうことになっていて、お昼の12時に『道の駅 佃町』に迎えに来てもらう予定だったんだけど、12時30分になっても誰も来ないから自分でおじいさんの家まで行こうとして、道に迷ってここまで来てしまったんです…。」
「それは大変だったね…。さっきから気になってたんだけど、僕には敬語で話さなくて良いからね!」
「うん!分かった!」
良かった!
慣れない敬語で話すのは疲れるから…。
「ところで、親戚のおじいさんの家の場所は分かるの?」
「それが、ママがおじいさんの家の電話番号や住所を書いた紙を渡してくれてたんだけど、ここまで来る途中で無くしてしまって…。
それとママがおじいさんに渡すようにって、手紙を預かっていたんだけど、それも一緒に無くしたみたいで…。」
「うーん。それは困ったな…。親戚のおじいさんの名前は分かるかな?」
「風林 茂(しげる)さん。」
「えっ!?それ、僕のじいちゃんの名前だよ!?」
お兄さんは驚いて言った。
「じゃあ、もしかしてお兄さんは悠人さん?」
私は聞いた。
「そうだよ!どうして僕の名前を知ってるのかな?」
やっぱり、高校生の時のパパだ!
私が知ってるパパよりもかなり若いけど、聞き覚えのある声に見覚えのある顔だ。
「ママが2週間前におじいさんに電話をして私の事を頼んだ時に、孫の悠人に迎えに行かせる、っておじいさんが言ってたらしいから。」
「えっ!?僕が?じいちゃんからは何も聞いてないんだけどな…。うーん。でも、じいちゃんならあり得ることか…。
雪愛ちゃん、大変な思いをさせてごめんね!
家のじいちゃんは年のせいか最近は特に忘れっぽくて…。
きっと今日のことも忘れてたんだと思う…。」
「いやいや、お兄ちゃん大丈夫だよ!こっちも無理を言って預かってもらうようなものだし、こうやってお兄ちゃんにも会えたし。
誰だって忘れることもあるよ。」
「ありがとう!雪愛ちゃんは優しいね。
とりあえず、じいちゃんの家までは僕が送って行くよ!」
パパの方こそ優しいよ…。
「ありがとう!じゃあ、お願いします!」
「15分くらいは歩かないといけないけど、体の方は大丈夫かな?」
「うん!もう大丈夫だよ!」
「そうだ!雪愛ちゃん、帽子は持ってないかな?暑いから日射病にならないように被った方が良いよ!
また倒れるといけないし。」
やっぱりパパだ。
言うことがこの時から変わっていないんだ。
最近も現代のパパに同じ事を言われた。
確かママが渡してくれたのがリュックサックにあったはず!
「うん!持って来てるからこれを被るよ!」
私はリュックサックからピンクのキャップを取り出して被った。
ママが子供の頃に使ってた帽子らしいけど、綺麗だしサイズも私にぴったりだ。
「おーい!悠人!」
その時、パパの名前を呼ぶ男の人の声が聞こえた。
お兄さんは言った。
もしかして…。
「とは言っても、この佃町ではよくある名字なんだけどね。」
それは私も知っている。
現代で私が知ってるだけでも、風林という名字の家は佃町に10軒くらいある。
それはこの時代でも同じはずだ。
曾おばあちゃんから、そう聞いているから。
「でも、逆に他の地域では珍しい名字になるらしいね。」
お兄さんは笑いながら言った。
「そもそも、どうして大阪からここまで来たの?」
「えっと、親戚のおじいさんの家に今日から5日間預かってもらうことになっていて、お昼の12時に『道の駅 佃町』に迎えに来てもらう予定だったんだけど、12時30分になっても誰も来ないから自分でおじいさんの家まで行こうとして、道に迷ってここまで来てしまったんです…。」
「それは大変だったね…。さっきから気になってたんだけど、僕には敬語で話さなくて良いからね!」
「うん!分かった!」
良かった!
慣れない敬語で話すのは疲れるから…。
「ところで、親戚のおじいさんの家の場所は分かるの?」
「それが、ママがおじいさんの家の電話番号や住所を書いた紙を渡してくれてたんだけど、ここまで来る途中で無くしてしまって…。
それとママがおじいさんに渡すようにって、手紙を預かっていたんだけど、それも一緒に無くしたみたいで…。」
「うーん。それは困ったな…。親戚のおじいさんの名前は分かるかな?」
「風林 茂(しげる)さん。」
「えっ!?それ、僕のじいちゃんの名前だよ!?」
お兄さんは驚いて言った。
「じゃあ、もしかしてお兄さんは悠人さん?」
私は聞いた。
「そうだよ!どうして僕の名前を知ってるのかな?」
やっぱり、高校生の時のパパだ!
私が知ってるパパよりもかなり若いけど、聞き覚えのある声に見覚えのある顔だ。
「ママが2週間前におじいさんに電話をして私の事を頼んだ時に、孫の悠人に迎えに行かせる、っておじいさんが言ってたらしいから。」
「えっ!?僕が?じいちゃんからは何も聞いてないんだけどな…。うーん。でも、じいちゃんならあり得ることか…。
雪愛ちゃん、大変な思いをさせてごめんね!
家のじいちゃんは年のせいか最近は特に忘れっぽくて…。
きっと今日のことも忘れてたんだと思う…。」
「いやいや、お兄ちゃん大丈夫だよ!こっちも無理を言って預かってもらうようなものだし、こうやってお兄ちゃんにも会えたし。
誰だって忘れることもあるよ。」
「ありがとう!雪愛ちゃんは優しいね。
とりあえず、じいちゃんの家までは僕が送って行くよ!」
パパの方こそ優しいよ…。
「ありがとう!じゃあ、お願いします!」
「15分くらいは歩かないといけないけど、体の方は大丈夫かな?」
「うん!もう大丈夫だよ!」
「そうだ!雪愛ちゃん、帽子は持ってないかな?暑いから日射病にならないように被った方が良いよ!
また倒れるといけないし。」
やっぱりパパだ。
言うことがこの時から変わっていないんだ。
最近も現代のパパに同じ事を言われた。
確かママが渡してくれたのがリュックサックにあったはず!
「うん!持って来てるからこれを被るよ!」
私はリュックサックからピンクのキャップを取り出して被った。
ママが子供の頃に使ってた帽子らしいけど、綺麗だしサイズも私にぴったりだ。
「おーい!悠人!」
その時、パパの名前を呼ぶ男の人の声が聞こえた。
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