父を助けに18年

クルミ

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第25話

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「ここまで来るのも暑かっただろ?どうぞ。」

曾おばあちゃんがカルピスを置いてくれた。

「おばあちゃん、ありがとう!いただきます!」

「ばあちゃん、ありがとう!」

私とパパはほとんど同時にお礼を言った。
確かに15分くらいの間だけどここまで歩いて来るまでに暑くてのどが渇いた。
氷をたくさん入れてくれていて冷たくて美味しい!
私もパパもすぐにカルピスを飲み干してしまった。

「悠人、お店の方にはもう連れて行ったのか?」

曾おばあちゃんがパパに聞いた。

「いきなり店の方に連れて行くとややこしくなりそうだから先にこっちに連れてきたんだ。
じいちゃんとばあちゃんにも先に会せた方が良いかと思って。」

「父さんと母さんには連絡したのか?」

「携帯を家に置いてきたからまだ連絡はしてないよ。」

「せっかく携帯電話を持たせてくれているんだから、出掛ける時には持っていきなよ。」

「出かけるときに見たらほとんど充電が切れてたから置いてきたんだよ…。
あまり使い過ぎると、電話代が高くなって父さんと母さんに怒られるしね…。」

パパ、高校生の時から携帯電話を持っていたんだ。
現代では高校生がスマホを持っているのは普通だけど、この時代でもそれは普通なのか?

「ところで、雪愛ちゃんはどうしてここに来ることになったのかな?」

パパが聞いてきた。

「そのこともママがおじいちゃんに電話で説明したんだけど、おじいちゃんは覚えていないんだよね?」

「すまんが忘れてしまった…。」

曾おじいちゃんは困った顔で言った。

「おじいちゃん、大丈夫だよ。
実はママがおじいちゃんに電話をする2日前に私のパパが突然倒れて、そのまま病院へ入院することになったの。
それでママは病院でずっとパパに付き添っていないといけなくて、なかなか私の面倒を見るのが難しいから何日間かでも私を預かってもらえないか?っておじいちゃんに電話して頼んだの…。」

「雪愛ちゃん、それは大変だったね!」

パパは言った。
まさか未来の自分の事だとは思っていないだろう…。

「そのことは進は知ってるのか!?」

曾おじいちゃんは言った。

「それが、進おじいちゃんは今はお仕事で海外にいて連絡を取るのが難しいらしいの…。」

「そうか、進は夫婦で海外に居ることが多いんじゃな…。」

「それに、ママの実家も遠いし近くに頼れる親戚もいなくて、親戚で場所的に1番近いのがここらしいの。
私は子供だから親戚関係の事とかは難しくて分からないんだけどね…。」

「まあ、色々と事情もあるよね…。」

パパが言った。

「そういう事情だったら遠慮なく何日でも泊まっていきなさい!うちは大丈夫じゃから!」

曾おばあちゃんが言ってくれた。
やっぱり、この時代の曾おばあちゃんも優しい!

「おばあちゃん、おじいちゃん、ありがとう!よろしくお願いします!」

「雪愛ちゃん、とりあえず無事に着いたことをお母さんに連絡した方がいいんじゃない?
心配してるんじゃないのかな?」

パパが言った。

やっぱり、そうきたか。この時代にママも、代わりに電話をかけられる人もいないし、やばいな…。
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