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拠点編

ついてくるな。

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 やっぱり面倒事だったよ。馬車の一団とモンスターの一団をスキル《重力》で足止めしている。モンスターを鑑定して見ればレベル20のオークの一団だった。俺らからすれば足元にも及ばない奴らだったのでイムとローゼに始末してもらった。



 「ブゴー」「ギャー」



 オークの叫び声が辺りに響きわたる。馬車の一団は貴族と騎士だったみたいだ。オークに負けそうになるとはほんとゴミみたいな奴らだ。スキル《重力》を解いてから話をやってみる。



 「どーも、愚民ですがなんでしょうか貴族様。あんな弱いモンスターに逃げ帰るとはとんだ貴族様ですね。騎士団もゴミですね。」



 「なにを我々を侮辱するのか死んで詫びろ。」



 いきなり騎士団全員が斬りかかってきたので全部の剣を粉々に砕く。



 「バキボキ」



 騎士団達の剣は砕き散った。ついでに鎧も、ざまない。



 「「えー。」」



 砕け散った剣を見て全員が震えあがる。しかし、斬りつけたので反撃する。



 「おいおい、モンスターを押しつけて次は斬りつけるとは死にたいらしいな。さいなら」



 「待ってくれ悪かった。」



 「んー、誤っても無理だよ。許さない。」



 「わしは貴族だ、殺したら犯罪者になるぞ。」



 「いやいや、犯罪者は貴方ですよ。一般人にいきなり斬りつけた犯罪者、貴族でも関係ないですよ。」



 「悪かったから辞めてくれ、殺さないでくれ。」



 「なら、貴方の資産を全てくれるなら殺さないでおきますがいかがでしょうか?」



 「それは無理だ。」



 「交渉決別ですね。さいなら」



 俺は、騎士団達の鎧も粉々にくだいた。ただでさえ弱い騎士団達更に弱くなった。迷惑料として硬貨を全ていただいた。



 「こちらは、迷惑料として貰っておきますが、いいですよね。俺達は忙しいのでもう行きますね。」



 「ままってください。置いて行かないで下さい。わしらを街まで護衛して貰えんだろうか?」



 「無理にきまってるだろうが、犯罪者集団。」



 「そこを何とかお願いします。」



 「俺達はドラグールに向かっているからね。無理です。」



 そう言うと俺達は歩いてこの場を離れる。オークの残骸はアイテムボックスに入れてスキル《解体》で解体した。騎士団達にオークの装備を渡した。持っても目立つし、アイテムボックスの整頓が問答だからだ。ちなみに騎士団達のレベルは15~20だった。バカ貴族とバカ騎士達は俺達の後ろを付いてきているようだ。



 「なぜ付いてきているのだ。護衛はしないから近寄ると怪我しますよ。」



 勝手についてきているので、モンスターが襲って来たタイミングでバカ貴族達に攻撃するように誘導した。やられた事をそのまましてやった。貴族達はどんどんモンスターによって葬られていく。付いて来なければ死なずに済んだのに。



 「いたい~、あぁあぁあぁぁ。だずげて~」



 「逃げろ~」「死にたくない~」



 モンスターと言っても先程のオーク以上に強い固体だった。
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