異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

閑話

世間はクリスマス

　世間はクリスマスでうかれているようだが俺は異世界でくらしている。インターネットもテレビもない世界で不自由にくらさないといけない、そもそもこの世界の神々がいけないのだ、勝手に地球から体験サービスをして元の世界に返さない、誘拐つまり犯罪だ。慰謝料としてスキルなど頂いたがそれでも生活水準を考えると全然マイナスだ。そんな文句を思いながら《コンビニ》で売れ残ったクリスマスケーキやクリスマス商品を買った。とりあえずアイテムボックスにいれて置いて、拠点にいるシルキー達のお土産にする。一旦拠点に帰りシルキーのルドとシルに余り物のクリスマスケーキを渡すと喜んでくれた。



　『『ありがとうございます。ご主人。』』



　「せっかくだから皆で食べるか。異世界の奴だから外れはないと思うよ。」



　この世界の料理は結構外れが多く存在している、理由は食材をそろえれないのにわずかな利益の為にまがい物を出す店が多い、中国みたいな環境だ。しかも、見た目も悪く似てない事が多い。そんな環境で育っていている世界なので武器や防具も質を落として真似ている贋作が多い。鑑定スキルがないと損をする。鑑定スキルがある俺に売り込みをしてくる奴らには逆に贋作と分からない物を売ってやる。とにかく、異世界は遊技が少なく退屈らしいのでボードゲームを広げようと思ったがこの世界の住人に喜ばれても俺には意味が無いので作らなかった。ただ、《コンビニ》で購入してトランプやウノや将棋を仲間内で楽しんだ。また、食べ過ぎて太ったローズが次の日からダイエットに励むのは内緒だ。