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ダイスケイマイチ

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魔王国編

不穏な兆し

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 寄付を商業ギルドに任せて久しぶりに拠点のあるユーバットの街に帰ってきた。カルベルは初めて拠点に来るので居残りメンバーに紹介する。


 「皆聞いてくれ、新しく仲間になったカルベルだ良くしてやってくれ。」


 「「「「はい。」」」」


 「紹介されたカルベルだ。よろしく頼む。」


 拠点のメンバーに歓迎されたカルベルは安心した様子だ。今日は歓迎会を開催するので今から準備をする。
前もってルドとシルには念話で伝えて置いたので張り切って準備をしていた。


 「ご主人、美味しい物を沢山つくります。」


 「しっかり食べてくださいね。」


 仲間に料理・味オンチがいなくて良かった。料理が出来上がり、歓迎会が始まった。


 「では、カルベルを歓迎する。」


 「乾杯」


 「「「「「「「乾杯。」」」」」」


 歓迎会も終盤にさしかかった頃、ハジメから連絡が来た。


 「ダイスケ今話をいいか?」


 「どうしたんだ、いいぞ。」


 「最近、魔王国の状況がおかしいのだ。魔王は居ないはずなのだが魔物や悪魔が頻繁に人間に介入している。もしかすると魔王が復活するかもしれない。」


 「なるほど、魔王が復活するとどうなるんだ?」


 「詳しくはわからないが、人間を襲って奴隷にするだろう。また、食糧なども頻繁に奪いに来ると昔の本には書かれていたが、本当かどうかはわからな
い。」


 「そえだな、とりあえず調査に向かうか。どうせこの世界を回る事にしているからな。ありがとうまた連絡するよ。」


 「わかった。気をつけろよ。じゃあな。」


 ハジメとの連絡が終わると仲間達に真剣な話をする。

 「楽しみのところ申し訳ないが聞いてくれ!今ハジメから連絡があって魔国に不穏な動きがあるそうだ。だから、準備ができ次第調査に向かう。」


 「魔王国ですか、心配ですね。わかりました行きましょう。」


 「心配です。」


 心配してくれて良い仲間達だ。


 「あと少しだが、しっかり楽しんでくれ。」


 こうして歓迎会が終了していった。


 翌日から魔国調査の準備を始めた。何があってもいいようにまず食料や水を確保する。大量に購入する必要があったが仲間達と分担して購入した為すんなり終わった。

緊急時に使用する魔道具等も複製して各自に渡した。カルベルが1番驚いていたが、これから慣れるといっておいた。


 今回の調査は、エクスとカルベルと俺との3人で行う事にきまった。ローゼは今回は留守番である。ふて腐れていたが


 「かわいいね~」


 といったら何故か了承してくれた。言葉は大切だと感じた一瞬だった。今回の調査は約一ヶ月を目処に行う予定だ。魔王国が現在地から離れているのもあるが内情を詳しく調べるからである。調査とあって魔王国内部での移動手段が徒歩になることもかなり影響している。魔王国にいざ出発。






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