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新たな異世界編

納品依頼(強制)2

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 ダイスケがバニールの街で納品依頼を完了させた頃、ラダールの冒険者ギルドではナターシャ・エルラルド王女と副支部長バニスの打合せが行われていた。

 「どんな感じだ?」

 「上々です。上手く依頼を受けさせました。他のギルドに行っても問題ありません。まず、ラダールからでれないように監視をつけついますから。アルバノール商会に顔をだしていますが納品数量を集めるのは無理でしょう。」

 「あのダイスケと言う奴のせいで妾のお小遣いが減らされたのじゃ。月に白金貨1枚になったのじゃ。」

 あれだけの騒動を起こして反省のない王女、納品のリストを作ったのも王女。

 今回の依頼料の黒金貨2枚とギルド依頼料白金貨2枚を払うとは思っていない。

 また、バニスも成功したらギルド支部長といわれていて犯罪を行っている意識もない。

 
 バニールのギルド支部長はダイスケから強制納品依頼の話を聞いて忙しくなっていた。

 「あのじゃじゃ馬王女め、暫く大人しくしておけば良い物を、すまないが至急王都ギルドマスターに連絡をしてくれ。」
  
 「はい。」

 秘書と副支部長が支部長室を出て行く。

 「それにしてもダイスケという冒険者はデタラメすぎるな敵に回さない方がいい。王女はどうするかな?はぁ、」

 頭を抱える支部長。その頃ダイスケは王女に対して反撃をしようと思っていた。再起不能にすればいいが保護者にも責任を取らせようと王都を目指すことにした。

 ラダールのギルドでは外出許可が降りなかったがバニールの街で貰い王都入場の許可も貰っていた。

 ラダールから王都までの移動日数は馬車でも2日かかるのだが、ダイスケの移動速度は力を押さえても半日では行ける。

 半日でついてしまうと疑いをかけられそうなので1日と半日で着くように移動した。合間にモンスター討伐や素材収集を行う。

 ダイスケの冒険者ランクは最下位だが、納品は依頼を達成したことによりランクが中級冒険者になった。2ランクは上がったことになる。

 ギルドランク

 最上位 

 上級

 中級

 下級

 最下位

 階級は5個にしか別れていなく。中級冒険者となれば一般的にベテランと呼ばれる冒険者ランクだ。

 納品依頼で上位まで上げられるのだが、上位には試験を受けてからではないと上がれないらしい。

 中級冒険者となったダイスケは王都に入る。

 「冒険者か?ギルドカードを見せてくれ。」

 城門で衛兵に呼び止まれたダイスケはギルドカードをみせる。
  
 「たしかに、通って良いぞ。」

 簡単な検査で王都に入ることが出来た。情報を入手すべく冒険者ギルドに向かう。

 王都のギルドはエルラルド王国の本部になっているので立派な剣と盾のマークの看板が目立つ仕様になっている大きな建物だった。商業ギルドも隣にたっていた。

 受付に行き納品依頼(強制)について現状を訪ねる。

 「すまないが、ラダールの街の強制納品依頼について聞きたいのだがいいだろうか?」

 「はい。担当を呼んで参りますのでお待ち下さい。」

 受付は、慌てて奥に走って行った。

 出てきたのはエルラルド王国ギルドマスターだった。   
 
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