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新たな異世界編

愚王に処罰をする。

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 愚王のもとに宰相についていくダイスケ、王城だけに立派だが王のプライベートルームに行くにつれて段々豪華になっていく。
 
 「宰相さんよこんなに立派なのはどうしてだ?」

 「こないだまで普通でしたがもしや!!愚王が!!」

 宰相が愚王と呼ぶとはとんでもない駄目な王みたいだ。リアクションから推理すると素材買取をネコババしたみたいだな。
 趣味の悪い骨董品が数多くならんでいる。鑑定してもたいした物ではなかった。

 王の部屋が近づくと騒ぎ声が聞こえてきた。

 「どうだ?欲しかったんだろう。うんうん臨時収入が入ったからな。ははははあ!」

 「ありがとうございます王様。」

 臨時収入か、横領というか横暴だな。痛い目に会わせようと思うダイスケだった。

 
 「国王ー!いや愚王!報酬をどうしたらあんな金額になるんですか?きちんと払いなさいと言いましたよね。」

 「なんだ宰相か?無礼だな。余は今はプライベートだ日を改めよ。」

 「何がプライベートですか報酬をネコババしておいて犯罪ですよ。知っていますか?このままでは各国に示しがつきませんし、冒険者のダイスケ様が黙っていませんよ。何されても知りませんよ。」


 「冒険者ごときに何ができるのだ。スタンピートはまぐれで討伐出来たかも知れないが俺は強い奴よりもな
はははははあ!」

 「カッコいい王様ー!」

 王の取り巻きの女達も勘違いしている。スタンピートを一人で止める冒険者等は普通存在しないことに。
 
 「さっきからうるさいな。チャランポランな愚王よ。そう言う態度ならこっちもそれなりの対応をしよう。」


 次の瞬間全員が王城の外にいた。

  「「「なんだ!」」」

 慌ててみわたすが王城がなくなっていた。当然ダイスケが城内の人を外に転移させて王城を丸々アイテムボックスに入れてしまったのだった。素早い行動に誰も反応できなかった。

 完全犯罪が行われた。当然ダイスケには報酬のかわりに建物を差し押さえただけだった。中古物件で築年数がふるいので建物価値は金貨3枚くらいと適当にしてやった。

 宝物庫にあった品物は今後他の国でたたき売る事にした。ざまみろと思うダイスケだった。

 「神々が怒ったのではないですか?」
 
 その言葉を放ち宰相は王に詰め寄った。他人の報酬を払わないから神々が怒ったと激怒している。

 城が丸ごとなくなった事で愚王は今までしてきた事を後悔しだしたが遅かった。

 「で支払いはどうされますか?各国のギルドには報告書させていただきます。」

 これで獣神国バスクの信頼は地に落ちた。元々が高くはなかったがざまない。

 「待ってくれ、それだけは!」

 「待てませんよ。今まで傲慢な対応でやってきたツケではないですか?」

 「そこをなんとか!!」

 「宰相さんどうしますか?どう考えても無理でしょうけど。」

 「そうですね。最悪、王を廃位して新たな国王についでもらわないといけません。しかし、今年の度々の出費が嵩み国としても厳しいです。」

 「じゃあダンジョンの権利を譲ってくれ。」

 「ダンジョンだど・・・分かったこちらで対応するから。」

 「助かる。あーそうだダンジョンはおれの所有物になるから人を近づけさせるなよ。」

 コクリとうなずく宰相。愚王は発言力がなくなり両膝を床につけて頭を抱えていた。

 「なんでこうなったーー。」


 「自業自得だろ!!」

 

 
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