異世界無料体験サービスから始まった異世界冒険だと思う。

新たな異世界編

デンリーン教会2

　翌日、ギルド職員から連絡があったダイスケはいらついていた。

　「奴らは馬鹿なのか？なんで断ると出兵するんだよ。」

　「最近、どんどん汚職とかの話がすすんでいるんですよデンリーン教会は。あとは近所の騒音問題でかなりの都市と裁判になっていますから人が住む前に居座ろうという手段だと思います。」

　「わかった。ギルドは手を出さないでくれよ。誰に喧嘩売ったか思い知らせてやる。」

　ダイスケは微笑んでいたが、ギルド職員は魔王の笑いの様に見えたのであった。

　「わかりました。ギルドは手をだしません。負けないでください。ただそれだけです。」

　「わかった。とりあえず村には近づかないでくれ巻き混まれるからな。」

　ギルド職員と別れて対教会用の落とし穴を村の周りに作成する。

　逃げられない様に捕獲するためだ。捕獲した捕虜は教会に身代金を請求する。

　
　一方教会のダイスケ捕縛部隊は順調にファースト村に向かっていた。

　「よし、偵察部隊を先行させろ！」

　「はっ！」

　捕縛部隊の部隊長は手堅い手段で攻略を開始した。普通の相手なら効果てきだが、ダイスケには通用しなかった。先行させた偵察部隊が一人も戻らないからである。

　「先行させた偵察部隊はどうなっている？一日も経っているのになぜ連絡がない？」

　「確認してまいります。やられてはいないと思います。」

　やられていないと断言した副隊長、しかし偵察部隊はダイスケによって一人残らず捕縛されていた。副隊長が追加で派遣した調査部隊も直ぐにダイスケに捕まるのであった。

　「副隊長！どうなっている調査部隊までもが帰ってこないが！もういい私が直接行こうではないか！」

　「お待ちください。何があるかわかりません。待機してください。」

　「自分の目で確かめなければならない。どけー！」

　部隊は褒美欲しさにかなり焦っていた。今回ファースト村に教会を建てる事で教会の幹部に昇格が内定するからだ。この遠征に力を入れていて冷静な判断が出来ずにいる。

　副隊長は焦っていた。隊長は目先の目標に囚われていて冷静な判断が出来ない。

　「どうすればいいんた！」

　心の声を表に出した瞬間、悪魔が囁く。

　「泳がして置いて仕方ないですが隊長をお前がやれば良いんだよ。」

　悪魔の正体はダイスケだった。

　「誰だ！貴様は！」

　「おれはファースト村のダイスケだ。迷惑なんで帰ってくれよ。でないと部隊は消滅するぞ。」

　威圧を飛ばして部隊員の行動を無効化したダイスケだった。