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新たな異世界編

デンリーン教会1

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 面倒事が片付いて一段落していると商業ギルドの職員がファースト村にやって来た。

 「ダイスケさんいますか?」

 「どうしたんだ、珍しいな?」

 「実はダイスケさんに話がありまして訪ねました。」

 「受けるかは話を聞いてからにするがいいか?最近面倒事が多くてね。村の開発もあまり進んでいないんだよ。」

 「大丈夫です。ギルドからも話を聞いてから返事を貰うようにと言われています。」

 「わかったでは話をお願いする。」

 「すいません時間をとらせてしまって、単刀直入に言いますとデンリーン教が街に教会を作りませんかと言ってきています。」

 「デンリーン教会は聞いたことないな?どんな教会だ?」

 「最近といっても百年前くらいにできた教会です。規模は世界で5本の指に入るくらい近年伸びている教会です。ただしあまり良い噂も聞きません。上層部の腐敗が目立ってきていてギルドもあまり関わりたくない相手です。私としては断った方が良いと思います。」

 「なるほどデンリーン教ね。わかったつくらないよ教会は!どうせお布施を貰う為にファースト村に建てようとしているのだろう?」

 「良い返事がきけましたね。ただし、デンリーン教もしつこいみたいので気をつけてください。」

 「分かった。すまないなわざわざ。」

 「いいえ、仕事ですから。では失礼します。」

 ギルド職員は素早く帰っていった。

 「教会か?いい教会だといいねだが、ギルド職員が腐敗というからにはキナ臭い奴らがいると思う。面倒だな。とりあえず来ても無視だな。」
 
 そしてダイスケは村の門に看板を設置した。


 宗教関係者・教会関係者・セールスお断り。

 ファースト村関係者以外の立ち入りはお断りいたします。

              ファースト村責任者

 次回定期連絡に来た商業ギルドの職員が吹き出すのは言うまでもない。

 
 
 その頃、ギルドから報告を受けたデンリーン教の上層部は激怒していた。

 「断るだと!けしからん、崇拝なるデンリーン教を何と思っているのだ!ダイスケとやらをさっさと連れてまいれ!」

 上層部の一言で部下の兵士達や騎士が動き出す。

  「よし、今から教会の設置を拒んだファースト村に向かう準備はいいな?」
 
 「「「は。」」」

 ファースト村にはデンリーン教の兵士・騎士合わせて300名が出陣した。

 その情報をつかんだ商業ギルドは直ぐにダイスケに伝える事にした。

 

 
 

 
 
 
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