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第8話 一緒に昼ごはん
しおりを挟む見事冒険者になることになった俺。現在、シルフィーと向かい合って席に着いている。
それと今いるところは、シルフィーたち冒険者ギルドで働く人たちがよく来る、ひよこ食堂というところらしい。
中は、日本と同じ感じの造りで違和感が全くない。
「えーっと、ヒリュウさん。実力試験の時、守っていただいてありがとうございました」
「あ、うん。あの時は、そうした方が良いと思ったから。でも、守るからといって、急に抱いたりしたのはすみません」
「あ、いえいえ! 助けてもらったのに、文句なんて言いませんよ! なので、謝らないでください!!」
「はい。ありがとうございます、シルフィーさん」
「「‥‥‥」」
「「‥‥‥‥‥‥」」
「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」
しばらく無言が続いてしまう。
そこでシルフィーが口を開いた。
「あの、えっと、今度から、シルフィーって呼んでもらっても良いですか?」
「え?」
唐突すぎる発言に俺は変な声を上げる。
ん? 聴き間違えかな?
「あの、もう一回言ってもらっても良いですか?」
そう思ってしまった俺は先程のシルフィーの発言をもう一度聞くことにした。
「あ、はい」
恥ずかしそうに返事をしたシルフィー。
「えっと。私の事、シルフィーって呼び捨てで読んで欲しいんです!!」
すぐにそう言ってくる。
恥ずかしそうにしているため聞き取りにくくなっていると思ったのだが、しっかり聞き取ることができた。
「あー、そういうこと」
「はい‥‥‥」
俺とシルフィーは、そう言い合うと、
「「‥‥‥」」
黙り込んでしまう。
んー、別に呼び捨てるのは良いんだけど、なんで出会って間もない俺にそう言ってくるんだろ。
冒険者ギルドには、シルフィーに下心満載で話しかけてくる輩がいるから、そんなことしないと思うんだが‥‥‥。
そんな疑問を抱きながらも俺はシルフィーの顔を覗いてみる。
「えっと‥‥‥どうかしましたか?」
ちょっぴり恥ずかしさが顔と耳に出ているシルフィーが可愛い顔して訪ねてきた。
「ん。いや、なんもないですよ」
まあ正直いうと、異世界に来てこんな可愛い人と出会えただけで神ってる。
それに、こんなに可愛い人から呼び捨てで呼んでなんて言われたら断れるわけがない。マジで!!
だから、今回はシルフィーが言った通りにするとしよう。
俺もそっちの方が呼びやすいしな。
「呼び捨てね。それじゃあ、シルフィー、俺の事も灯流って呼んでね。これからよろしく」
「は、はぁいっ! ヒリュウしゃん!こちらこそよろしくでしゅ!!」
噛みまくりシルフィーはそう言って、恥ずかしそうに顔を隠す。
さん付けならぬしゃん付けされたけど、時間が経てばさん付けもなくなるかな。
呑気にそう思いながら、俺とシルフィーは料理が来るまでの時間を共に過ごした。
「お、美味しすぎる!!??」
「そうでしょ~、ヒリュウさん」
机の上に並ぶ幾つもの料理。
まあ、幾つものっていっても五品くらいだがな。
俺とシルフィーはその料理を食べながら、幸せな世界に浸っていた。
ま、美味しすぎるのが原因だ。
それと、料理を紹介していくとしよう。
まず一品目である、野菜のサラダ。この料理は、パッと見日本には無いようなサラダなのだが、キャベツのような食べ物がキャベツそのままの味なのである。
次に二品目である、黒パン。これは黒麦という麦を使用して作っているパンだ。味も匂いも美味しい!
またまた次に三品目である、野菜スープ。この料理は、一品目で出てきたキャベツのような野菜を用いたスープだ。あったかいので心の芯から温まる!
またまたまた次に四品目である、小さめのピザ。まあ、見た目はピザなのだが、あの油っこい感じがなく喉をスルスルと通ってくれる。とても美味しい!
最後に五品目である、カレー。しかし日本のカレーではなく、異世界限定版のカレーである。使われる食材が日本とは違うのだが、何故か日本のカレーの味がするのだ!!
以上が昼ごはんの料理全五品である。
量が多かったので、お腹が一杯だ。
「ヒリュウさん。また来ましょ~!」
「うん。今度ね」
自分から呼び捨てで呼んで、と言ってきたシルフィーは美味しいご飯を食べたおかげで気分が良くなっていた。
実力試験の時、色々あったけど良かったかな。
それから全ての料理を食べ終わった俺とシルフィーは最後にその会話をしてから、ひよこ食堂を出た。
ちなみに午後は冒険者ギルドにて色々話をさせられる。
たった今俺の担当になったシルフィーから。
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ありがとうございます💞
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