異世界召喚に巻き込まれました。〜俺はこの異世界で自由に生きていく〜

詩嶋星那

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第11話 ゴブリン洞窟 Part.1

 
 「おつかれさまでした」

 冒険者登録をして、初めてのクエストをクリアした俺は、クエスト完了の手続きをしてから、シルフィーから報酬を受け取っていた。

 しかしこれだけのお金で足りるのか? 生きていけるのか? という疑問を抱いてしまっていた。

 ただ、まだ外は日が出ており、普通にウルクスの外に出ても問題のないはず。

 けどなぁー……どうしようかなーー。

 「どうかしましたか?」

 もう一度クエストを受けようか迷っていると、そんな俺を見てシルフィーが尋ねてきた。

 「んや、時間あるからクエストあと一回受けてみようかなーって思ってたんだ」

 特に言わないという理由もないので、俺は尋ねてきたシルフィー尋ねに答える。

 まあ、クエストを成功した後にもらえる報酬のお金に関しては、今の俺からするとありがたい。一文無しみたいな感じだし。

 「そういうことだったんですねっ!」

 パンッと手を叩いてシルフィーがカウンターの向こう側で何かを探し始める。

 探し始めてすぐにシルフィーが、あっと言ってカウンターに一つの書類的なものを出してきた。

 「これってなんなんです?」

 この異世界に来て二度目の紙を見るのだけれど、あ、文字はちゃんと読めますよ。

 えーっと、なんて書いてあるかってて言うと『ゴブリン洞窟の捜索』って書いてあるのである。

 ゴブリンと言えば、男は殺して女は弄ぶ(異世界ファンタジー系ラノベによるだけど)っていうのが普通。

 だけれど、そんなゴブリン洞窟に俺が行かないといけないのだろうか? うん、怖すぎるんだけど。

 「これは、『ゴブリン洞窟の探索』に関するクエストになります。今のところは、洞窟の探索ですけど、しっかりとは探索されていないので新しい場所など発見されれば報酬が増えたりしますよ。まあ、普通にクエストをするより稼げれるクエストにはなってます!!」

 「へぇー、そうなるとこのクエストを受けた方がよっぽど良いですね」

 うーん。それなら、『ゴブリン洞窟の探索』のクエスト受けようかな。

 ……よし、受けるとするか!

 「なら、受けーー」

 そこまで言いかけようとした時、シルフィーが口を開いてきた。

 「ですけど、私的には行ってほしくはない場所なんですよね」

 え? 行ってほしくはない場所?

 どういうことだろうと思い、俺は聞いてみることにした。

 「それってどういう?」

 そんな俺の問いにシルフィーが恐る恐る口を開く。

 「ーーそれは……ゴブリンが恐ろしいからです。人間を異常にまで殺してくるからです……」

 「……そうだよね」

 納得するようにそう言い返すと、シルフィーはうんうんと頷いてくる。

 「それにゴブリンは多くの数の集団で行動しているんです。なので1人で行くっていうのもおすすめしていません」

 「なるほど」

 まあ、今の俺って本当に強いからきっと大丈夫に決まってる。

 自分の強さをそこまで信用するわけにもいかないけど、信用していないと戦える自信がない。

 だから俺は、シルフィーを心配させないように言葉を口から出す。

 「でも、多分大丈夫だと思う。ちゃんと帰ってくるよ、シルフィーのとこに」

 「ほんとうですかー?」

 俺よりも身長の小さいシルフィーだが、弱々しい声を出しながら、カウンターの上に乗り上げて俺の顔を覗き込んできた。

 「本当だよ。じゃないとシルフィーがすごく心配してきそうだし」

 「なら良かったです! 絶対帰ってきてくださいね!!」

 そういうこともあり、俺は『ゴブリン洞窟の探索』のクエストを受けるのだった。

 シルフィーが少しだけ泣き目になっていたのは内緒にしとこう。
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断空我
2026.05.14 断空我

|_・) チラリ!

解除

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