リスティック・ダンディズム詩集

リスの睡魔

眠りゆくリスの、その唇に、灯った火のようなハート
戦いつかれた僕は、静かに、瞼を閉じて思った四人のリス。
追想の海、追想の麦畑、憧れの雪の国、そして、大地の記憶。
痛む、胸を締め付けるあの子の黄昏リズムは、踊る風に揺れる灯、微かに。
吹き消して青春の蝋燭は、淫らな手をかじかんだその唇に、触れる僕は、人差し指の恋人。
君は午睡から覚めて、ぼおっと僕を見た。
うつろな瞳に、光る、その先に、故郷の青空が映っていた。
Kissが、時間を止めて、君の柔らかい頬に、四人の体が、溶けて、巻き込まれるように情熱。
ああ、いつか見た、この景色は、君の見た僕の体に、重なる、そんな露の滴る濡れた黒髪は、ロングスカート制服、リボン。ドレスアップはいらない。ただ、君の裸の姿が、あればいい。
抱きしめて、転がろう。
処女の後悔はさせない。
海、日差し、雪、南国、そして、サトウキビと稲穂に、混ぜるロマンは、一つ。
愛の灯。
心が心と結び合う。その結び目に火を点ける。情熱の赤は、僕のハート。
日本と言うこの国で、愛し合うのならば、愛は狭い。
でも、二人で愛し合うのならば、愛は広い。
みんなで、生きよう。リスたちよ。
そうすれば、きっと、無限の愛が、君たちと僕に収穫の実りを授ける。
無限の愛。
肉体の試練をくぐり、官能の日差しにあえいで、故郷を懐かしむ、その寂しさこそ、本当の夢を語る僕の火の表に、現れる真実のキス、夢が、大きくなって胸が張り裂けたら、恋をしようね。
それまで、きっと愛していて。