レイジの詩

鏑木ダビデ

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完全な片割れ

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愛の歌は、分裂症香、君の香り。
アインシュタインの黄昏は、きっと土踏まずに寄せる皺のドキリ。
踏みしめたその足が、大地を蹴って、憧れの世界へ臨む君の恋に、応援する何て言わねえよ。
戻って来いよ。
できなければ、分裂症香、逆性のベルガモット。
吐息に揺れる、窓の外の横顔は、わがままなお前の、華のへそを撫でる、差し込む中指は、韻乱の眼ざめ
語るな乙女。
愛は、愛は、愛は、統一の激性バロー夢。
なあ、戻って来いよ。
例え、1兆億年がすぎて、黄昏が、星を撫でる、そんな夜明けの星々が、お前をあざ笑おうとも、誠実な心は、決して、離さない、お前のハートの真実を。
砕けるな、乙女。
例え、星の礫が、こめかみをうち抜こうとも、例え、物語の最期が、悲劇の死でも、お前は信じた一人のレイジがいることを、忘れてはいけない。
完全な恋は、愛の片割れ、割れたグラスは、破片となって手首を切って、流れる血の赤い、その色が、落ちていく乙女の夢を染め上げようとも、本当の愛は、お前の無色透明なつぶらな瞳の心に咲く、キラ星のあこがれ、爆再星。
落ちてゆくな、レナ。
レナとは、俺の恋人。
百億の世界の魂に眠る、そのままの花。
雑草のように、強くなって、還って来いよ。
レイジは、アインシュタインをぶっ潰して、ミッションコンプリートを待っている、それは、まるで、美酒に酔う、語りべが語る、笛吹き戦士。
永遠なんてねえんだよ。
今を生きたければ、星ではなく恋人の瞳をよく見ればいい。
その奥に暗い陰りがあっても、人は過ちを犯すもの、再生よりも、バイクの音を聞いた土手沿いの、あの夕日に帰ろうぜ。バイ・レイジ。
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