幻想黒龍伝（再）

第2話 幻想郷

霧島）んぅ...？ここは何処だ...あの後どうなったんだ...？（ゆっくりと目を覚ますとさっきまで夢の中で見ていた場所だと気づ
き）マジかよ...さっきまで見てたとこじゃん

？？）お？お前誰だ？見たことないやつだな！（後ろから突然威勢の良い声が聞こえビクッとしながら振り向くと青い服を着て
背中には三対の氷がフヨフヨと浮いて空を飛んでいて）

霧島）え？えーっと...あのー...穴に落ちたら何だかここにいて...というか人に名乗る前に自分から名乗ったらどうだ？（恐る恐る立ち上がりながらその幼女に名前を聞き）

チルノ）む？確かにそうだな、アタイの名はチルノ！サイキョーのチルノ様だ！覚えておくといいぞ！

霧島）それはご丁寧にどうも、俺は霧島蓮、れんでいいよ、それで？サイキョーさんが何のようだ？

チルノ）それはなー！可哀想だからお前をアタイの弟子にしてやるのさ！（フフンと自信満々に胸を張り）

？？）チルノちゃーん早すぎるよぉ～....（緑の髪の女の子が息を切らせながらチルノに追いついてきて）

蓮）そっちの人は？

大妖精）あ...紹介が遅れました私は大妖精と言います...チルノちゃんの親友をしてます...（ゼーゼーと息を切らしながら自己紹介を終え）

蓮）何だか大変そうですね...いつもこんな感じなんです？

大妖精）はい...お恥ずかしながら...（二人でそんな話をしながら楽しそうにしていて後ろで騒いでいるチルノを無視し続けてしまい）

チルノ）むうぅ...もういいもん！お前に大ちゃんはやらないからな！（ついに切れて弾幕を放ってきて）

蓮）うひゃぁ？！（ギリギリで弾幕を交わしバク宙で距離を取ると違和感に気付き）あれ...？俺の体ってこんなに軽かったっけか..っとと..そんなこと言ってる場合じゃなさそうな予感が...（冷や汗を流しながら次の弾幕に備え）

大妖精）チルノちゃん落ち着いて！勘違いしてるだけだよ！

チルノ）うるさいうるさーい！（半泣きになりながら弾幕を打ち続け蓮が交わせないところに飛んでいき）

蓮）うわっ...こっちに来るなぁ！反対側に飛んでけ！（そう言いながら手で空を薙ぐとピタッと弾幕が飛んでいきあらぬ方向に飛んでいき）あれ..？ほんとに飛んでった..

大妖精）え...？何今の...（弾幕の飛んでいき方に違和感を覚えながら二人の行動を見守り続け）

チルノ）変な術を使ってもアタイには勝てないんだからな！（弾幕を放ちながら急接近してきて）

蓮）もっかい試してみるか...（飛んでくるチルノに向けて手を薙ぎ払い）遠くに飛んでけ！（そう叫ぶとチルノの体がピタッと止まりすごい勢いで森の向こうに飛ばされていき）

チルノ）うわああぁぁぁぁぁぁ！覚えてろー！（まるで三下のような台詞を吐いて飛んでいき）

蓮）おお...ほんとに飛んでった...

大妖精）だ、大丈夫でしたか！見たところすごい勢いで飛んで行きましたけど...それに...お兄さんの意思で飛ばしてましたから多分それがお兄さんの能力かもですね...じゃあ私はチルノちゃんを迎えに行ってきますね...！（ひとしきり説明した後にペコリと頭を下げてチルノを探しにいき）

蓮）ふーん...今のが能力か（薙ぎ払った手を見ながら強く握りしめ）

『To be continued』