幻想黒龍伝(再)

霧島 蓮

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第十話 七色の魔法使い 再び

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霊夢)早く私と一緒に紫の元に行きなさい...よ!

(ただ避けるだけでは交わしきれないホーミング型の弾幕を大量に放ち)

??)霊夢落ち着けって!お前らしくないぞ!

(黄色の髪をした少女が霊夢の前に飛んできて必死になだめ)

蓮)危ない!

(飛んできた弾幕を文を抱き寄せ氷の盾を作り防いだことで蓮の中の何かがプチンとはち切れ逃げるのをやめてからそっと文を放し)

文)蓮さんどうしました?どこか痛んだりします?

(突然動きを止めた彼に疑問を抱き顔を覗き込み)

??)とりあえず霊夢も深呼吸して落ち着けよ!な?

(蓮を捕まえようと躍起になる霊夢を宥めながらくるっと蓮の方を向き)

蓮).......

(空中に留まり顔を俯かせて沈黙をしている間にパキパキ....と空気中の水分が音を立てながら凍り始め地上や空を一気に換気が包み込み始め)

文)な...なんでしょう...一気にとてつもなく寒く...

??)なんだ...!?いきなり寒く...ほ、ほら霊夢謝れって!向こうめちゃくちゃ怒ってるぞ!

蓮)....(スゥゥゥゥ....と少しだけ息を吸って)ガァァァァァァ!!!!(いきなり甲高い咆哮を上げるとそのままものすごい勢いで霊夢に突進を始めるのと同時に空中で20を軽く超えるとてつもなく大きな氷の槍が瞬く間に生成され飛んでいく蓮を追従するように霊夢に向かって高速で飛んでいき)

??)つ...!?ほらみろ!お前が追いかけるから相手も怒っちゃったじゃないか!

(怒り狂いこちらに飛んでくる蓮に慌てふためきながら霊夢を責め)

霊夢)そんなこと言ってる場合じゃないわ!魔理沙避けて!(叫びながら魔理沙を突き放すとその直後に2人がいた場所に超巨大な氷柱が魔理沙の髪を掠めながら地上に着弾し着弾した場所から広範囲が凍り付けとなり)

蓮)お前は...無理矢理人を連れて行こうとするだけでは飽き足らずその周りの無関係なやつまで傷つけようとするとは...

(霊夢と魔理沙の間を高速で通り抜け旋回してはそのまま霊夢の結界に殴りかかり何重にも貼ってある結界を一枚一枚殴り壊しながら霊夢との距離を縮め)

霊夢)元々はあんたが素直に来ないのが悪いじゃないの!(結界を破られながらもお札を準備し近づけぬように弾幕を放ちながら距離をあけ)

蓮)ならちゃんと同意を得てから連れて行けよ!

(距離を空けられたことで指先にチルノを蒸発させたビームを溜め超高火力のまま連発して距離を詰めていき突進で結界を破りそのまま膝蹴りを喰らわせ吹っ飛ばし)

霊夢)がっ...!やったわね!(さらに空に大量の弾幕を飛ばし地雷のように留まらせ飛んでくるルートを制限しながら夢想封印を準備して)

魔理沙)やばいな...このまま私が参戦しても一撃で沈められるだろうし...何よりも早くあの2人を止めないと幻想郷がめちゃくちゃになる!

(結構離れたところから霊夢と蓮の戦いを観戦している魔理沙が防戦一方の霊夢といつまで経っても氷柱が止まず幻想郷の各地に氷柱が刺さり地面が段々氷で覆われていく様をみながらそう言葉を漏らし)

文)魔理沙さん!ご無事でしたか!いったいなぜあんなことが....

(眺めることしかできない魔理沙に文が近づいてきて混乱している様子で話かけ)

魔理沙)分からない...たださっき霊夢から聞いたんだがあいつが行方不明になって紫が探していて霊夢にも捜索を依頼して守谷神社で見つけたらしいんだが...多分無理矢理連れて行こうとしたことがあいつの逆鱗に触れて今こうなってるんだと思う...

文)わ、私紫さんを呼んできます!

(魔理沙とある程度の会話を終え状況の収集のため紫を探し呼びに行くためにその場を離れ全力で飛んでいき)

蓮)いい加減にしやがれ!

(ずっと逃げ回っている霊夢に痺れを切らし一気に距離を詰め目の前にまで迫り)

霊夢)かかったわね!スペルカード発動『霊符』『夢想封印』!!

(蓮が確実に逃げられない距離まで入ったのを確認してから弾幕とスペルカードで畳みかけ)

はぁ...はぁ...さ...流石にやったでしょ....(全力を出し切りかなり息を切らして)

蓮)なんなんだぁ....今のは...

(特に防壁も出している気配もなくピンピンしていて)

霊夢)嘘...怪物すぎる...

蓮)別に弾幕など崩壊させてしまえばダメージなど受けぬ...

(霊夢の目の前に飛んできて避けれない距離でビームを放ち地面に墜落させてから急降下しながら膝を出し霊夢の腹に決め込んで)

霊夢)かはっ...(大量に血を吐き出し)

蓮)そろそろ別れだ...

(そう言いながら拳を振り上げ霊夢の顔の振り下ろそうとした瞬間に懐かしい声に止められ)

アリス)待って!蓮...殺しちゃだめ...!

蓮)アリス...!

紫)ようやく見つけたわ...そこまでにして...私たちとともに帰りましょう...

『To be continued』
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