幻想黒龍伝（再）

霧島　蓮

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第十二話　二つに分かれし魂

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蓮）お風呂出たぁ…

(髪の毛がしっとりと濡れ電気の光に当たり輝きながら眠そうに欠伸をしリビングへと戻ってきて）

アリス）あら、久しぶりのお風呂は気持ちよかったかしら？ちょうどご飯ができたところよ

(ニコッと微笑みながら机の上に魔力が回復しやすい食材をたくさん使った料理を並べ）

紫）男の子は早風呂ってよく聞くけどまさにその通りねぇ…まだ5分しか経ってないわよ？

(壁にかかってる時計を指差しながら溜息をつきながら椅子に座り）

アリス）まぁちゃんと汚れを落とせてるのならいいんじゃないかしら？お風呂なんて入る人によって変わるしねぇ…冷めないうちに早く食べるのよ？

紫）あらあら…楽しそうに張り切りながら台所に立っちゃって…♪これは将来いいお嫁さんになるんじゃないの？ねぇ？蓮？

(くすくすと笑いながらアリスをからかいなぜかその矛先を蓮に向け）

蓮）んぁ…？あー、確かに…こんなお嫁さんがいたら旦那も幸せだろうなぁー

(からかいを楽しむ紫に便乗するように肯定を始め2人で楽しそうにご飯を食べ進め）

アリス）2人してからかっても私には通じないわよ？

(からかう2人の言葉を聞き流しながら自分も椅子に座り夕食を取って）

蓮）ふぃぃー…食べた食べた…ご馳走様でした！

紫）私もお腹いっぱいね…ありがとね？アリス、

あ、それから蓮ちょっとこっちに来れるかしら？

(手を出してちょいちょいと招き寄せながら空いてる部屋に連れ込んでから数秒後）

蓮）アーーッ！！！♂(いきなり別の部屋からとんでもない悲鳴が聞こえてきて）

アリス）？！何事？！

(勢いよく2人が入った部屋の扉を行けると蓮がうつ伏せで倒れ紫の手には何か真っ黒な丸いものが浮かんでいて）

ね..ねぇ…紫…それ何かしら…(恐る恐る紫の手のひらで浮かんでいるものを指差し）

紫）あら？これかしら？これ…蓮よ？(魂）(物理）今のままじゃあすぐに暴走したりするかもしれないから…

それならいっそのこと魂を二つに分けて暴走する力も2分割にすれば私たちでも抑えられそうじゃない？

アリス）それはいいかもだけど…あんたもう一つの体どうするのよ…

紫）それならちゃんと考えてるわよ？蓮の錬金術の力を魂から一時的に借りて器となる入れ物を作ればいいのよ、それなら本当

に大変な時でも馴染んでる力を合わせれば元の1人に戻るんだから、それより空いてる部屋もう一つとそこで魂抜かれてる

オリジナル部屋で寝かせておいたほうがいいんじゃないかしら？

アリス）もう頭がパンクしそうなんだけど…とりあえず寝かせて来ればいいのね？

(体がびくびくと跳ねている蓮を抱きかかえ部屋に向かい横たわらせ）

『To becontinued….』

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